3月の読書記録
読書をもっと積極的にしようと思い、1ヶ月ごとに読んだ本の感想などの紹介をしていこうかと思う。とはいえ3月は1冊のみ。読書の習慣化は今後の課題だなぁ。
あやうく一生懸命生きるところだった
韓国人のハ・ワンさん著。
自分の転職という転機もあり、タイトルがどうにも気になった。
内容は、イラストレーターと会社員の仕事をしていた作者が、一生懸命生きる事をやめようと決意し、会社員の仕事を辞める。辞めて見えたことや感じたこと。といった感じだ。
私が仕事を退職し、次の職をと思い始めた時に考えていたことは、「前職と同じ拘束時間ではもう働きたくないな・・・」だった。
当時は自分の好きな仕事をしているという自覚があったので、それを理由に退職するほどのデメリットではなかった。それでも、繰り返す仕事と家の往復の日々、休日には寝るか溜まった家事をこなし、また始まる日々に向けて作り置きをするだけで終わる。
一体何のために生きているのだろうと思うこともたまにあった。
しかし同時に、私以上の勤務時間で働いている人や、私以上に責任感を持って仕事をしている人がごまんといる中で、それを言うのはダメだろうという一種の罪悪感も抱えていた。
この本はそんな感情を抱える私にぴったりの本だった。
タイトルの緩さをそのままに内容も挿絵も時に面白く、ゆるく、作者の思いを受け取ることができる。
小説やドラマなどの作品に絡めて、そこから感じたことや考えたことを語るその内容からは、当たり前のように流されていたけれど、言われてみれば確かにそうだと思うこともあり、ハッとさせられた。
忙しさを理由にする訳ではないが、同じように繰り返す日々の中でいつの間にか当たり前のレールに乗り、考えることをやめ、感じることをやめてしまったことが沢山あったのかも知れない。
私のやりたいことが変わったのなら、変えたっていいのかもしれない。
素直に「楽したい」と、そう考えても、口に出してもいいのかもしれない。
私にとっては働く力が抜けると共に生きる力が入る、そんな本だった。
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