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来年のPOS更新計画始動

POSターミナルの更新計画

POSターミナルとはよく店舗にある「レジ」のことである。飲食店でのレジはオーダーを取るハンディシステムと連動しているのが普通で、POSターミナルと呼ばれる。国内シェアでは東芝テック、NECプラットフォームズ、テラオカなどのメーカーが上位を占めているが、最近ではiPadのアプリとしてレジの機能を提供するソフト開発会社も多くて、私のところでもこの1年間iPadを使ったPOSの調査と検証、テストを行ってきた。このiPadを筐体に使うやり方は機能の追加が容易でサービスの拡張がやり易いため適応できる分野では有力な選択肢になってきている。iPadをレジに使うやり方は汎用品を使えるという意味で個人店などの小規模な商店では安いコストを実現できる可能性がある。ただし当然iPadの設定を含めた故障対応を自分で行う必要があるので、人を選ぶやり方になるだろう。いっぽう大規模なチェーン店においてiPadを使うことは入替サイクルと無縁ではいられない。iPadは通常発売から3年でiOSのアップデートが出来なくなることはiPadを使ったことがある人なら知っていると思うが、OSが古いと最新のアプリケーションが動かないという問題が出てしまう。つまり3年から4年という従来のPOS専用機より早いサイクルでの更新が必要になってしまう。店舗数が増えるとこれが結構負担になってくる。
結局、iPadを使ったPOSは採用せず、現在のPOSを新型機に更新すると結論が出たのが9月ごろのことだ。現在使用中のPOSは修理が2022年で終了してしまうため、いよいよ2023年には更新できてない40台以上を更新していかなくてはならなくなった。
なお、更新は一挙にできるものではない。
新機種への更新は単にハードの交換ではなく、ソフトも変わってしまう。今回の場合はメニューの作り直しが発生するため作業が発生してしまう。メニューの作成は商品名を入れるという簡単な話ではなく、この商品はキッチンのどこに伝票が出力されるのか指定するなどのいくつもの設定が付随している。店舗の作りが標準化されていないチェーンの場合は、このメニュー設定に時間がかかるため週に1店舗ペースぐらいの更新速度が妥当という結論になった。年間計画を作成してスケジュールを組むが、もちろん店舗の出店と閉店はその間も行われるので計画は流動的だ。
それでも2023年1月分の決済は通ったので、メーカーに発注して8カ月に及ぶ更新作業を進めて行かなければならない。

今の飲食チェーンのITシステムはPOSの他にさまざまなオーダーシステム、予約システム、勤怠システム、売上管理システム、原価管理システムなど多岐にわたる。最近はキャッシュレス化によって決済システムも更新中でこれも1年がかりですすめていて、毎年何かを入れ替えている。
情報システムも生き物であり、完成することはないのだ。

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