つづけている人の背中。
いまはグラフィックデザイナーなどをやっているのですが、実は彫刻出身で、立体物大好きなパラボラ舎たなかです。
右も左もわからず「ガメラ作れそう」という動機で入った、彫刻クラスで出会った最大の衝撃が、中ハシ克シゲさんでした。
大学で彫塑(いわゆる粘土で人物とかつくるやつですね)を教えてもらっているときにペタペタと制作していると、すっと横からやってきて
「たなか!彫刻はさー、アウトラインじゃないんだよー、奥行きだぜー、わかるかー?ヒャハハ!(とにかくよく笑うけど、目はマジな先生)」
と告げられたのです。
「彫刻」と「フィギュア」と「彫刻する行為」の違いもよくわからんまんま過ごしていたとき。
自分が学んでいるものがなんなのか。雲がわーーーっと一気に晴れるように、そのときはじめて彫刻というもののヤバさと深さが見えた記憶が今も甦ります。
そんなことを背中と論理で教えてくれた人が「日々触れあう愛犬をモチーフに、目で見ずに、触覚だけで塑造するという試み」というチャレンジを楽しそうにやっているのを見て、兵庫県立美術館に今すぐにでも見に(というか、触りにいきたい、か)行きたいと、思う動画でした。
つづけている人の背中って、いろんな思いを一瞬で思い起こさせるものっすね。
https://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/j_1807/katachi.html
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