見出し画像

ハノイにおける米朝首脳会談、その後

 さる2月27、28日、ハノイで米朝首脳会談が行われた。結果はトランプ大統領が席をけり会談は物別れに終わったが、ベトナム・ハノイでの歓迎ぶりはただならぬものがあった。

 2回目の米朝会談が行われるとの観測に加え、開催候補地がベトナムだという噂が流れたのが1月中旬。1回目の会談の開催候補地のひとつがハノイだという噂があったものの、「噂は本当なのだろうか、結局シンガポールに決定、今回も噂だけで終わるのでは?」と思っていた。

 連日のようにメディア各支局と連絡をとりあい情報交換した。万が一にもベトナムで開催となったら、取材許可やホテルや車両、通訳の手配依頼が当社に舞い込むことになる。戦々恐々とした毎日だった。

 一時中部のリゾート地ダナンで開催との話もあったが、結局ハノイ開催が決まった。それからあわてて車両や通訳・ガイドを手配した。記者登録もオンラインで行うことに決まった。

 外国人メディア関係者は3千名、国内メディアだけでも5百名を超えた。兎にも角にも事故なく、ハノイで平和のための会談が行われたことを喜びたい。

 金正男殺害事件で逮捕された容疑者のベトナム人女性はまだ釈放されていない。主犯の人物に騙されて殺害に関与しただけとの見方が大勢のベトナムで、その解決を待たずに北朝鮮の元首を自国に迎えるのはどうかという声もあった。インドネシア女性が容疑不十分で釈放されたのだから、ベトナム女性についても早期釈放が望まれる。

日本ベトナム友好協会東京都連ニュース「ハノイからの手紙」2019年4月号掲載

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?