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シャチの生態②

こんにちは。谷口純也です。
前回に引き続き、シャチの生態に関して書いていきます。
水族館でシャチの魅力に惹かれ、ドハマりしているのですが生態がとても面白い。

・天敵は自然界には存在しない
海洋生物の食物連鎖において、頂点に君臨しているシャチ。他の生き物が彼らの子どもを襲おうとしても、群れでしっかりとガードをし、返り討ちをするので、サメでさえ手を出すことはできない。
またシャチの肉は重金属である水銀や、化学物資であるPCBなどが含まれるうえ、筋肉質で固いため食肉になりにくく、そのため人間も天敵にはならない。

しかし、間接的に彼らを殺しているとの報告は上がっているとのこと。

北米西岸に生息している群れを研究した結果、噴気孔から、偶蹄目の体内には存在しないはずのサルモネラ菌などが検出された。
感染経路は明らかにはなっていませんが、人間による海水汚染が一因ではないかと考えられています。

・知能
シャチの知能の高さがもっとも顕著に表れるのは、狩猟のテクニックと、群れのなかで見られる社会性だ。
イルカと同様に仲間同士で会話ができ、情報共有をすることで多種多様な狩猟方法を編み出していったと考えられている。

驚くべきことに彼らは生息区域ごとに「方言」を持ち、これによって仲間かどうかを聞き分けます。さらに配偶者を探す時は、近親交配を避けるために異なる言語を使う相手を選ぶという生存戦略ももっているのです。群れに対する帰属意識が非常に強く、仲間が襲われていると全力で報復に向かい、亡くなった際には死を悼みます。また怪我をしている個体が狩りに出る場合は誰かがサポートにつき、獲物を分け与えるなどの行動も確認されており、高度な社会性をもっていることがわかるでしょう。また同じ群れの仲間でなくても、集団からはぐれて単独行動をしている個体に獲物を届けたり、保護して面倒をみることもあります。このような行動の理由として、シャチの脳には人間が感情を処理する際に使う「紡錘細胞」という神経細胞があることが挙げられます。

賢過ぎるの一言に尽きるなと感じると同時に、この前見た水族館でのシャチのストレス状況など気になる点もあるなと思う。
実際に世間ではシャチの飼育に関して、否定的な意見も多くあるようだ。

2010年にアメリカの水族館で飼育されていたオスの個体が、女性トレーナーをプールに引きずり込み溺死させる事故があった。
これは後に「ブラックフィッシュ」というタイトルでドキュメンタリー映画となり、彼らが人口飼育下で多大なストレスを受けていることを多くの人が知るきっかけとなりました。

2010年の事故をきっかけにシャチの飼育への考え方に変化が生まれてきているようだ。
民衆を魅了するダイナミックでありながら俊敏でもあり、知能も高いシャチの本来の在り方が問われ始めている。


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