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コミュニケーションスタンスの重心

今日は、おさんぽや買い物のあいまに、「問いかけの作法 チームの魅力と才能を引き出す技術」を読んでいた。

印象的だったのは、「質問の組み立て方」の章で、「元々の自分のキャラクターや芸風に合わせる」と書かれていたこと。

著者の安斎さんは、コミュニケーションスタンスの傾向を「芸風」と呼び、以下のような2軸のマトリクスに整理している。

コミュニケーションスタイル.001

提案タイプ(働きかける×論理重視)
チームに説得的な切り口を提案し、思考を促進することを好む。

触発タイプ(働きかける×感情重視)

チームに前向きな空気をもたらし、衝動をくすぐることを好む。

整理タイプ(受け止める×論理重視)

メンバーの意見を客観的に受け止め、思考を整理することを好む。

共感タイプ(受け止める×感情重視)
メンバーの本音に耳を傾け、共感的に対話を深めることを好む。

自分が何タイプかは、どういう状況で、誰とコミュニケーションしているかによって変わる。たとえばわたしは、仕事のときは「整理タイプ」で、両親や友だちと話すときは「共感タイプ」なことが多い。

この傾向にある理由は、自分から働きかけることより、相手を受け止めることのほうが好きだから。小さなやりたいことはあっても、「何かを成し遂げたい」という大きなやりたいことはないのだ。

サクちゃんさんのnote「世界は「夢組」と「叶え組」でできている」の言葉を借りれば、わたしは「叶え組」なのである。


自分のコミュニケーションスタンスを自覚して、どう活かすか。本には、このように書いてある。

場の目的や、チーム症状によっては、自分の芸風にとって苦手な問いかけが必要な場面もあるでしょう。自分にとって苦手なアプローチは、即興的な問いかけの場面では、なかなかすぐには出てきません。したがって、苦手なアプローチが必要なときこそ、事前に準備をきちんとして、質問のストックを用意しておけると安心です。


「相手と自分のコミュニケーションスタンスの重心はどこにあるか?」
「今この場では、どのような芸風を求められているか?」
「苦手な芸風が必要な場合は、どのような準備をすれば安心して場に臨めるか?」

このような問いを携えておくことが、チームの魅力や才能を引き出すこと、ひいては、働きやすさや生きやすさに繋がるのかもしれません。「提案タイプ」や「触発タイプ」の問いを、わたしは学んでいきたいです。


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