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ボクシング14週目

「心の声を聴く」ではなく、「カラダの声を聴く」

よくメンタルを整えるために「心の声を聴く」ということが言われているし、自分もそういうことを心掛けます。

しかし、「心」の声を聴いてそれを「言語」で表そうとすると、結局、「頭」によるノイズが入ってしまうので、正確に心の声を聴きとることは、かなり難しいと思います。だからこそ、「瞑想」などの「心」を聴きとる方法が生み出されたのかも、と思いました。

一方、「カラダ」は「ココロ」とつながっている(泉谷閑示「『普通がいい』という病」p62参照 講談社現代新書)という泉谷先生の言を取れば、むしろ「カラダ」の声を聴いて、それをそのまま言語により表現することはノイズが入りにくいのでは、と感じたのです。「いま膝が痛い」という「カラダの声」(むしろカラダの叫び?)は、どこにも誤魔化す点はないと思うのです。

カラダの声を聴くことで、カラダのことに集中し、そのことで心を整える。

自分なりの気づきですが、この場で共有してみたいと思います。

体幹を徹底的に意識する。

今日のトレーニングは元に戻して、動画での基礎動作の確認→エアバイク→ミット打ちの流れで行いました。ステップワークの練習をしていきたいのですが、それこそ膝が痛いので、まず体重を落とすことと、基礎体力を育むことが第一かなと思い、エアバイクに22分乗りました。

エアバイクに乗りながら、自分のカラダと対話するのですが、一方で視線は他の練習生やコーチの動きを注視します。特に気にしているのは脚幅とか、ステップの踏み方など、盗めるものはどんなものでも吸収しようと思っています。そのときは2名の方が動画を観ながら、動作確認を行っていました。1人は若い女性です。彼女はまだ若いからか、体力が有り余っていて、体の動きが大きいのです。もう1人はどちらかというと小太りのおじさん(ちなみに自分はお腹が大太りのおじさん)なのですが、この方の動きに目を奪われました。動作はすごくコンパクトで、はじめは見ている自分も「こんな小さな動きでは、トレーニングにならないのでは。」と思って眺めていました。前のほうで動作している若い女性の動きのほうが活発に見えるのです。

しかし、その「おじさん」のほうは、「体幹」がほとんどぶれないのです。また体を弾ませると、軽やかに跳んでみせるのです。脚幅も常に一定で、ピタァっと止まるのです。

あとでコーチに教えてもらいました。「あちらの方は、このジムに通って長いのですか。」と。するとコーチは「あちらはもともと格闘技の経験者なんですよ。空手もやっていて…。」というではないですか。自分は思わず「ああなりたい!」とコーチに言いました。コーチは「続けていれば、なれますよ!」と勇気づけてくれました。

お邪魔にならないようにと思い、その方に話しかけませんでしたが、基本の動作の大切さ、そしてぶれない「体幹」の大切さをあらためて感じました。

基礎の重要性

そのあとミット打ちを行いました。動画で確認した基本動作を確認しながら、パンチをどんどん打っていきます。あらためて、腕で強く打とうとするよりも、腰をコンパクトに回転させること、腋をしっかり締めること、などの基礎の基礎の動作ができているほうが、ミットがパシッと鳴ることを実感しました。コーチのフォームも決して素早く動いているわけではないけど、腰の回転がきれいなので、すごくキレのある動きに見えるのです。自分も「顎を引く、腋を締める、腰を回す」と念じながら、打ち込んでいきました。

ほんの少しですが、やっぱりできないことができるようになることはすごく楽しいし、もっともっとうまくなりたい、できるようになりたい!と思うのです。年明けから始めたボクシングも14週目を迎えました。勇気を出して一歩踏み出せて、本当に良かったと思えた、今日のトレーニングでした。


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