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今年一年の振り返り

1 法律の勉強について

 年始当初はBEXAの「司法試験道場」をこなしていた。吉野先生の授業は楽しく、大変興味深いものではあった。
 しかし復習の際に、どうしても「覚えよう、覚えよう…」とし過ぎてしまい、なかなか覚えるところまでいかなかった。いや「リマインDO」というアプリを使って、むしろ効率的に、要点を覚えていけた、とも思う。
 一方で、進みがあまりにも遅く、これでは2023年の試験はおろか、2024年にも間に合わない!と直観した。
 そのため、すべてを手放して、本を読んで、わからないところは「すずかけラボ」の個別コーチで教えてもらう、という方法を取ることとした。科目は呉基礎本のある憲法、家族法から進めていった。わかりやすさに定評のある書物を読むことで、予備校の入門講座を受けるよりも早く一回しできるのでは?と考えた。
 実際やってみて、うまくいけた部分もあった。ただ、最近の試験傾向や判例の内在的な分析があまりなされていない呉基礎本に「?」がつくことも少なくなかった。今日、大晦日を迎え、家族法の知識はすべて吹っ飛んでしまっており、勉強したことが身になっていないと感じている。
 呉基礎本で刑訴を読み始めたときに、このやり方に対する「?」が大きく膨らんでいき、それなら、と基礎・基本のベースとなる本を「ストゥディア」に変更した。この本は、自分の理解を進めていくなかで生じる「なぜ?」という部分にきちんと答えてくれるものだった。ある程度時間がかかったが、きちんと読み終えて、「刑訴は一通り回した」という実感を持つことができた。
 いまは同様の進め方で民訴を進めている。
ベースとするテキストは同じく「ストゥディア」を使用している。薄い分、行間は広くわからない点もままあるが、個別コーチにて不明点を確認しながら進めている。
 このやり方にして良かったと思う点は、もちろん進捗がなかなか進まず、来年の短答に間に合わないかもしれないと思うことはあっても、「この方法は間違ったやり方なのではないか」「もっといいやり方はないか」と思わなくなったことである。ベースとなる本を黙々と読んでいくことは、なかなかに辛い部分もあるが、結局「理解」というカタチで、自分の認知を形成していくしかないと思っている。その点、自分の学習方法に(基本的に)迷いがない、というのは、モチベーションを下がることなく試験勉強を続けるうえで、本当に良かったと思える出来事ではある。
 ただこのやり方、というか、いま自分が実際にやっていることとして、2点反省点がある。
 一つは、仕事のことを言い訳にしてしまうこととなるのだが、結果的に短答過去問との「アジャイル学習」が結果的にできていない、という点である。大晦日時点、刑訴の過去問の途中で終わってしまっている。これでは理解できたことを効率的にアウトプットにつながることができず、無駄が多く、結局身にならない学習になりかねない。
 もう一つが、こちらも加齢を言い訳にしてしまうこととなるのだが、本を読むスピードが若い頃と比べ明らかに遅くなっていることである。進めるべきところまでなかなか進めず、計画から大きく遅れてしまうこともあり、都度、リスケすることも時間的には無駄があった。

2 仕事について

 大きな成果(?)として、管理職選考に合格したことがある。これで(余計な)昇任試験対策に時間を取られることもなく、「また落ちちゃったの?」とか言われてモチベを落とすこともない。来年度以降は管理職となるのだから、組織マネジメントに注力しながら、自己のタイムマネジメントもきちんと行うことで、勉強時間の確保も少しはできるようになるだろう。
 一方で、今年は自分の部下が(円満)退職してしまい、そのためその分の埋め合わせ(尻拭い)を自分が責任取ってやらなきゃならなくなり、土日の勉強時間がなかなか取れない、という状況に陥ってしまった。この状況は年度末まで進むため、4月になるまではなかなか勉強時間の確保が難しい状況が続くこととなりそうである。
 年度が変わると管理職として登用されるが、異動を伴うため、環境に慣れることに時間を要するかもしれない。管理職としての仕事に慣れることにも時間がかかる、との話も先輩方からたくさん聴いた。
 もう一つ、管理職登用が決まったため、勧奨退職の年齢が59歳まで後退した話を聴いた。すでにいい歳となってしまっており、早く法律家になりたい!ということ以上に、老後をどのように過ごすか、その過程で法律家となることにどれだけメリットがあるか、を考えざるを得ないお年頃となってしまっている。「早期合格」以上に「確実に合格すること」の方が重要になってしまったことを実感した。

3 来年以降の過ごし方

 いままでは「早く合格したい」「早く合格するために、どうすれば効率的に合格できるか?」という点にばかり、意識を注いでいた。同じように社会人受験生のなか合格していった方々のお話を読んでも、「やっぱ元々のスペックが違う。」「可処分時間が違うからだろうな」という程度にしか捉えていなくて、「どこが同じで、どこがどう違うか、そしてその違いをどのように(自分なりに)克服するか?」という自問自答が圧倒的に足りていなかったように思える。
 年末年始休暇はすでに半分消化してしまったが(風邪ひいてしまった)、ここであらためてその振り返りをきちんとやって、今年の試験でどこまでやるつもりなのか、明確にしておこうと思う。
現在平日になかなか勉強できていないこと、かと言って土日も仕事に行って進められていないことを、「恥じることなく」受け入れて、自分に合った計画をきちんと立案していこうと思う。4月からは管理職となるため、そのための準備も織り込んでリスケしていこうと思う。
 今年一年の振り返りは以上となります。来年は同じように大晦日に振り返ったときに「これだけのことをやれた!」と実感を持てるようにしていきたいです。
読んでくださった皆さん、ありがとうございます。
良いお年をお迎えください。

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