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【廃線散歩】1.西武安比奈線(後編)

前回の記事はこちらです↓

八瀬大橋から見下ろした廃線跡

上の写真は、↓の赤丸地点の橋上から撮ったものです。

Google Mapより

航空写真からも分かる通り、廃線跡が八瀬大橋の道路で分断されています。八瀬大橋ができたのは平成になってからで、長く休止していた安比奈線のことなんて考慮されなかったんですね。切ない…!
ちなみに、八瀬大橋で検索したところ県のHPが出てきたのですが、ちゃっかり安比奈線のことが書かれておりました。現在では残っていない木の電柱がまだ撤去される前の写真があります👀

では八瀬大橋の西側から辿っていきましょう。一般道からはちょっと分かりにくいので、↓の赤線のように入っていくと良いです。

Google Mapより

いよいよ終着へ・・・!

背景の水道橋も相まって、絵になるポイントです!※2020年撮影
2021年時点では木が切られ、かなり見やすい状態になってました!
木の根が…!
完全にレールが浮いてます。時の流れですね…
「☆HCRM Co STEEL」と読めます。有識者によると、アメリカのノース・シカゴ・ローリング・ミル社製のレールということだそうです。日本に鉄道が走り始めた黎明期は外国からレールを輸入していました。それほどに古いレールが使われていたんですね。
「CARNEGIE  1907」アメリカのカーネギー社 1907年製ですね
こ、これは、鉄道聯隊のマーク…!
鉄道聯隊から払い下げられたレールなんですね!

鉄道聯隊とは?

戦時中、占領地でいち早く物資を運んだり、攻撃を受けて破壊された線路を即修理したりするための連隊です。国内では訓練の一環として鉄道敷設を請け負っており、東武野田線の一部や小湊鉄道も実は鉄道聯隊に作られた路線です。戦後に解体されたため、使用されていた車両やレールは他の鉄道会社へ払い下げられました。
…という話だけは知ってても、実際にレールに刻まれたマークを見ると震えてしまいますね。そして、たまたま有識者が居合わせたので見ることができましたが一人だったら見逃していたかもしれません。あの時の有識者に感謝です…!(拝)

蛇足ですが、安比奈線に払い下げられた元鉄道聯隊の蒸気機関車を見られる場所があるのでご紹介しましょう。

閑静な住宅街に突然の蒸気機関車が!
見てくださいこのマーク。なるほどですよね?

かつて安比奈駅だった場所へ・・・!

廃線跡へ戻りましょう。

ちょうど木が生えてる辺りで分岐してますね。
ここから先はかつて安比奈駅があった場所です

安比奈駅構内の配線図など、詳細は以下リンク先を参照ください。

線路が何本にも分岐していくんですね
砂利の積み換えもやっていたので構内は結構広かったようです
おっと、これ以上は一般人立入禁止です
迂回して外側から見れる所へ移動しました
こんなに線路が…!
何かの工事なのか2021年時点ではこの辺が掘り起こされ、一時的にレールが見えるようになっていました。
しかし翌年にはこんな感じで埋め戻されてしまいました;;
再び2021年の写真。一旦増えた線路は再び減っていきながら更に奥へ…
端っこ付近。この辺には蒸気機関車に給水するための井戸があったんじゃないかと聞いたことがあります。
この木が生えてる辺りが線路の終端らしいです
これは橋台跡だとか。

さて、ここで恒例(?)の飲食店情報~。
少し離れてるので自転車や車で来た人向けではありますが、入間川の対岸へ行くとオシャレなカフェがありますよ!

今後も首都圏中心に行ったことのある廃線を記事にしていきます。
新たな旅の目的の参考にしていただけたら幸いです。
では~。

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