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筋トレで自己効力感が高まることが論文で証明される【自己肯定感】

「自己肯定感」という言葉が、近年のホットワードになっています。
それだけ「自己肯定感が低い」ことに悩む人が多く、自己肯定感を高める方法を模索している人が多いのでしょう。

自己肯定感を高める方法の1つが、「筋トレ」です。
この度、自己肯定感の一種である「自己効力感」が筋トレによって高まることが、富山短期大学での研究により論文として発表されていました。

その内容を紹介します!

自己効力感は自己肯定感の一種

「自己肯定感」を細かく分析すると、様々な要素に分かれています。
特に重要なのは次の2つ

・自己受容感「自分はこれで良いと受け入れること」
・自己効力感「自分は◯◯することが出来る!と自信を持つこと」

自己肯定感の低い人はどちらも低いですが、特に自己効力感が低いことによって「挑戦できない」「いつも不安」「変化が怖い」など人生に支障をきたす事が多いです。

この自己効力感を高めるためには、筋トレが有効な事がまたしても証明されました!

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富山短期大学の研究「筋トレで自己効力感が高まる」

富山短期大学の大森宏一氏が発表した「レジスタンストレーニングの環境整備における筋力及び自己効力感の変化について 」という論文の中で、学内にトレーニングルームを整備して学生に開放したところ、継続的に通い続けた学生に「自己効力感の高まり」が観察されたと報告しています。

具体的には、以下のような変化です

学生Aが、継続していない他の学生と比べた場合に大きな違いがあるのが、自分で重量や回数を決めることができるようになったことである。
彼は、利用する日の種目やその重量設定、回数、セット数を自分で考えて「今日はこの重さでこの程度の回数セットを行う」という目標設定ができるようになっている。

これは「自己効力感の高まり」を顕著に示している態度です。
自己効力感(自己肯定感)の低い人は、自分の判断に自信や責任を持てない(持ちたくない)ため、彼のように「自分ですべき事を自分で決める」ことが中々出来ません。

これは「トレーニングルームに来なくなってしまった学生」の態度を観察した結果に、よく現れています。

友達と一緒にならば利用したいという声も聞かれた。
一緒に行く学生がいないとなかなか利用できないが、これは特に女子学生に多く見られた。

いつも他人の目を伺い、失敗を恐れ、何をするにも他人に確認する学生が多い中、筋トレに継続的に通い続けた学生は、自分で主体的に判断して行動できるようになったということです。

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自己効力感とは自分の目と他人の目の両面から成る

論文の中から、自己効力感について特に参考になった一文を紹介します。

バンデューラは、自己効力感が高くなる要因として「達成経験」と「社会的説得」を挙げている。
「達成経験」については、学生Aが、自分で重量の目標を立ててそれが達成できたことによるものであり、50㎏から70㎏まで2.5㎏刻みで8回の成功を経験した。
「社会的説得」は、他者からの承認であるが、目標重量を挙上することに成功した時には必ず、筆者が参加しており、承認や共感を示している。

バンデューラとは、近代心理学の権威であるカナダのアルバート・バンデューラです。

バンデューラは「自己効力感」について多くの研究を残しており、特に「成功体験」と「成功を他者から認められること」が重要だと述べています。

筋トレは「自分の目標を達成する(成功体験)」「身体つきが変わって他人から認められる(社会的説得)」をダイレクトに手っ取り早く体験できる、非常に優れた「自己効力感アゲアゲ運動」なのです!

筋トレして自己効力感を高めよう!

筋トレと自己肯定感については、以前にも別の記事を書きました。

私が常々思っていたことが、論文レベルでも実証されたという事です。実際に筋トレをされている方は、確信に近い実感を持っていますよね。
この先生の筋トレ指導で、特に良いなと思った部分も最後に紹介します。

レジスタンストレーニングは、肉体的な限界に達する前に精神的限界に達するため、本人がきついと思った時点で指導は控えるように心掛けたが、きつさを「効いている」と理解して取り組めるように助言した。また、「効いている」ことが気持ちがよい、「普段使わない筋肉に力をいれていることが新鮮である」と感じられることをさらに意識するように指導した。

筋トレはキツイですが、キツイの先に「成長」があり「未知との遭遇」があります。
これを繰り返す事が自己肯定感を育むのであり、ただ「キツイだけ」という思考からレジームチェンジを起こす必要があるのです!

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