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途上国給食事業マネージャー調理師の正体

スォーースダイ!

初めましてー!

プロフィールにある通り、ジャパンハートという国際医療系NGOのカンボジアにある病院で、給食事業の立ち上げをやっている調理師。

野村友彬(のむらともあき)カンボジアに来る前から色黒の関西人23歳です。

※写真は渡航前に青年塾を出発してお別れ会してくれた時の塾頭と撮った写真です

調理師が国際協力の活動をする事自体珍しいと思うので、せっかくなんで自分を発信して行きますね。

まずは主な活動内容と、当事業のミッション、そして活動をしている想いの一部を綴って行きます。

主な活動内容

給食事業のマネージャーなので、まとめると

・11月末着工、5月末竣工予定の給食施設の設計
・当事業の資金調達
・給食施設運営に必要となるシステム作り
・人集め

など、給食事業に関わることは全て自分がやってます。

それぞれに強い思い入れがあるので、詳しい事はまた別々に書きますね。

それと自分の好きな料理作りも、最高顧問の吉岡秀人さんが日本から来る手術期間中は自分が食事を作るようにして、秀人さんと総勢25人ほどの日本人スタッフたちの体調とモチベーションを管理しています。秀人さんは僕の恩師ですね、その理由もまた紹介します。

病院があるところはカンボジアの首都プノンペンから1時間ほど車で走ったところにあります。ウドン地区という所の隣にあるのですが、昔ウドン地区にカンボジアの王朝があったとき、そこに日本人も住んでいて、ウドン地区で食べた麺を日本に持って帰って売ったのが”うどん”の起源と言われている、心から”ホンマかいな”な説がある地域のすぐ近くに活動している病院があります。

本事業のミッション

すべてのこども達に衛生的で、栄養価の高い給食を。

カンボジアで2008年から活動してきたジャパンハート。強みでもある医療という切り口から栄養、衛生問題にアプローチしてきます。

そして、ただ一方的に、給食施設で作った衛生的で栄養のある食事を提供し、入院中だけで完結するのではなく、

栄養や衛生の概念がほとんどないこの国で、スタッフから衛生、栄養教育を始めていき、患者や患者家族にも同様に教育を行い、ゆくゆくは地域に広げます。

そして、もう一つ自分が大事にしていきたいのは、

医学的な栄養のアプローチだけでなく、できるだけ個々の病状や体調に合わせて給食を提供し、栄養を摂取するだけの食事ではなく、食事が少しでも辛い治療の中の楽しみになってもらえるようにしていきたい。という気持ちです。

これはある意味、調理師が給食事業のマネージャーをやっている強みだと思っています。たぶん、経験のある栄養士さんからは、現状はそんな甘くない。と突っ込まれると思いますが、このマインドは絶対に揺るがせません。立ち上げた自分が大切にしているところですから、この先永遠にこの給食事業の理念としていきます

活動への想い

まず、自分が国際協力という言葉を知ったのは、去年10月ごろに秀人さんから活動参加のお誘いをいただいた後に、ネットでカンボジアの事を調べていて、そこで初めて目にしたんです。それまでの人生、学生時代は野球に明け暮れていましたし、卒業後は調理師の専門学校に通いながら割烹で勤務し、そのまま就職しましたから、国際協力に携わる機会がなかったんですね。

そんな僕が今、1年間の長期ボランティアとして活動しています。

給料はもらっていませんから、

実質、僕の活動への原動力は以下の熱狂的な想いたちなんですね。

・日本では救われる子供が、カンボジアでは救われていない現状
・吉岡秀人さんへの憧れと恩返し
・下見できた時に活動している日本人たちにベタ惚れした
・自分自身の再起

まとめるとこの辺りですね。

まず今回は一番上の

・日本では救われる子供が、カンボジアでは救われていない現状

ジャパンハートは2008年からカンボジアでの活動をスタートしました。その経緯やここまでの進み方はまたご紹介します。

カンボジアは医療業界だけでも、たくさんの問題が絡まり合っているので、今回は弊病院で現在一番力を入れている”小児がん”というところにスポットを当てて、日本とカンボジアの現状のギャップをご紹介します。              ちなみに2030年にはASEANの小児がんの拠点病院になる為、みんな、まさに熱狂してカンボジア人スタッフの教育と自分たちのスキルアップ、そして麺の前の患者さんのために注力し、無償で医療を提供しています。

日本で小児がん患者の生存率は70%〜80%なのに比べて

カンボジアをはじめとした途上国は10%〜20%です。

それだけでなく

カンボジアでは小児がんの治療が可能な施設は4施設だけで、その中でも、固形がん(所謂”塊のがん”)を手術をして治療できる施設は1つもありません。

そうなんです、0なんです。この国で固形がんは治らない病気なんです。

数字で見ても現状のギャップは顕著ですし、それだけでなく、

患者・家族だけでなく医療者の間ですら、小児がんは治らないと思われているため他病院に紹介されないこともあり、さらに、紹介されてもお金がなくて治療が続けられないことがあります。

カンボジアでは家族の誰かが入院すると、家族のほとんど全員の生活の拠点は病院になります。それは、日本では看護師さんがするような、体を拭いたり、ご飯を食べさせてあげたり、というケアを家族が行います。

そのため、治療の期間が長くなるケースが多い小児がん患者は、家族の経済的な状況が原因で治療を打ち切るようなケースが多々あります。

そういった現状を改善するため、私たちはジャパンハートこども医療センターで活動し、併設しているジャパンハート 医療センターでも主に成人の分野の

”医療の届かないところに、医療を届ける”活動を行なっています。

ちなみにこども医療センターでは開院4ヶ月で10人以上の子供たちが治療を受けていて、その中で順調に治療が進んでいる子もいるので、0%だったものが、うちの病院が開院し、医療を届ける事で少しずつ%は上がってきています。

まさに小児がんという分野で”医療の届かないところに、医療を届ける”活動を行なっています。団体理念が言葉としても、意味としても好きで、スライド作ってプレゼンするときも乱発したくなります。笑

正直、医療者でもない僕は以前に今、自分が書いたような記事を見ても、聞いても、あまり関心を持つことはなかったですが、

辛い抗がん剤治療を受けている子供達や、家族を養うために頑張っているお母さんやお父さんたちが、様々な問題が絡まり合って病気で倒れているところを目の当たりにすると、どうしても、心がたまらなくなります。

病院って社会の縮図なんですよね、色んな問題を抱えた人たちが弊病院を頼ってきています。

そういった患者さんの社会的な現状や病状を毎日目にするたびに、自分は今できる事を最大限にやって、少しでも自分ができる事を、今すぐ社会的インパクトを出せなくても将来のカンボジアのためになる活動ができたら、と思っています。

そして、この感情たちが僕の活動の原動力の一つになっています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

長くなりすぎてもいけないので、その他原動力たちはシリーズ化しますので次もまたお願いします。

#自己紹介 #自分の今

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