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僕の彼女は障害者#20

金曜日にジブリの映画トトロをTVで見ていた時のこと。
この日は夕食を食べて、トトロを一緒に見ようと話をしていた。
しかし、トラブルが起きてしまった。

■幼少期の思い出

幼少期、一人で過ごすことが多かった彼女。
トトロは一人での時間を過ごす一つのアイテムだった様で、セリフを覚えるくらい見込んでいたそう。
確かに、、、
一緒に見ていて、セリフをかなり覚えている。

サツキやメイちゃんのセリフを真似している。
私「・・・・・・・」
楽しそうにやっているので何も言えないが、正直にいうと「全く話が入ってこない」
少し黙ってみていようと思った。
しかし、夕食でビールを飲んで、話の入ってこない映画を見ていて退屈になってしまったんだろう。
知らぬ間に寝てしまった。

■見捨てられ不安

後で聞いたがこの時彼女は「見捨てられてしまった」と感じたそうだ。
寝てしまった私を見て、彼女は黙って別室へ移動してしまった。
おぼろげながらその記憶が私にもある。
その後は全く戻ってこず、少しウトウトとしたのでスッキリして洗濯物や食器の片付けなどを行っていた。1時間ほどしても戻ってこないので、外を少し散歩して戻ると家の中で僕の名前を読んでいる。
「見捨てられた」と思っていた様だ。

僕からしたら些細なこと。
ただ、家族と信頼関係を気付けてこなかった彼女からしたら、全てが「見捨てられ」に繋がってしまう様だ。

この症状は主治医とデイケアの職員にも伝えたが、どちらも「そんなことはないよ〜。見捨てたりしないよ。」と大変そうで、心配そうな顔で彼女に伝えていた。
彼女は主治医に対しても「私はパーソナリティがあってめんどくさい患者と思っているんじゃないか?本当は見たくないんじゃないか?」と気にしていたこともあった。

この日はテーブルを挟んで、今日の状態を話し合い、解決することができた。この部分は彼女の成長だ。1年前だったら朝方まで暴れていた出来事だろう。そこはしっかりと認めていこう。

まだまだ成長しきれていない部分もあるし、「普通そんなことする??」と思うこともある。
ただ、「普通」という概念を変えて「彼女の普通」を僕にも浸透させていかないといけないなと感じる日だった。

継続20日目
ご覧いただきありがとうございました。


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