9/29 すっぴん力をあげたい

 昨日の真夜中のデートは、渋滞に巻き込まれたり目的地が想定していたより遠かったりして、結局帰ってきたのは日付が変わって2時間を過ぎたころだった。アラフォー夫婦の深夜2時過ぎは、大学生やってた頃とは違って、さすがに眠い。帰宅後、旦那さんはソッコーで寝た。相変わらずの『のび太寝(横になって3秒で寝られる)』っぷりがうらやましい。

 わたしはといえば、お化粧を落として、びっくりした。鏡に映る自分の顔が、ひどく疲れている。目の下に丸く長く落ちている暗い影色のせいで、疲れが倍増して見える。すっぴんがひどい、とひさしぶりに思った。単純に遅い時間なのと、わたしにしては長い時間お化粧していたことが原因だ(断言。他の理由は認めたくない)。普段、家にいるときはすっぴんなので、外に働きに出ていた頃に比べて、お化粧する頻度が極端に減った。5分の1くらいか。そのせいか、お化粧したときに肌が感じる負担が、以前より大きくなっている気がする。肌が、お化粧に慣れてなくなってきた。すっぴんが通常モードで、お化粧が非常時。逆転した。道理で、化粧落としがいつまでたってもなくならないわけだ。

 『化粧品業界は、リモートワーク化が進むと、世の女性はメイクをしなくなってメイクアップ商品の売り上げが低下するのではと懸念している』みたいな文章を読んだことがある。たしかにそうかも、と実感・体感した。外に出ないとメイクしなくなる。家で過ごすなら、俄然すっぴんだ。人目を気にして整えるなんてしない。うちの旦那さんは『家でも化粧してきれいにしてほしい』とか言うタイプじゃないし。むしろ、メイクのビフォーアフター写真を見て、「すっぴんの方がかわいくない?」とか言い出すタイプだ。『男性のお化粧観は母親に影響を受ける』説を聞いたことがあって、お義母さまもお化粧は薄めのタイプなので、旦那さんはメイクに関しては本当に薄めかすっぴんが好きなのだろうな、と思っている。

 自分の中では、『メイクはハレの日のもの』感が強くなっている。だったら、メイクをがんばるより、普段のケの日の、すっぴんでの肌調子がよくなるようにがんばった方が効果的だな、なんてことを考えた。そうやって、お化粧から遠のいていると、いざしっかりメイクをしなくちゃいけないような場面に出くわしたときに、どうしたらいいのかわからずめっちゃ濃いメイクが完成したりするのだけれど。

 すっぴんがきれいな人になりたいぞ、と思った、真夜中のデートの締めだった。

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