6/20 お酒を楽しむための味覚

 旦那さんが、北海道旅行でニッカウヰスキーの余市蒸留所の見学に行って感銘を受けたらしく、ウイスキーにハマりかけている。ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝をモチーフにした朝ドラ『マッサン』が観たいといろいろ調べているし、仕事帰りに疲れているのにスーパーに寄ってウイスキーと炭酸水を買って帰ってきた。

 昨日の夜、さっそく、ウイスキーを飲もうとのお誘いがあったので、のってみた。わたしは、どうやって飲むのかも何も知らないので、すべて旦那さんにおまかせした。

 旦那さんは、本当はウイスキーを飲む用のグラスに上がすぼまっていて胴がふくらんでいるグラスがほしいらしい。飲み口に当たる部分が薄い、繊細なグラス。そんなグラスで蒸留所では試飲をさせてもらったとのこと。香りがふくらんでよいとかなんとか? うちには今のところそんな形のグラスはないので、ひとまずは普段使いのグラスで(本当にハマったら、きっといの一番に買うだろう)。

 「できたよ~」と声をかけてもらったので、テーブルへ。最近はもっぱらアイスコーヒーを飲む用になっているグラスに、見慣れない薄い黄色い液体。鼻を近づけてみると、……お酒だ。強いお酒の香り。

 もともとお酒が強くないのもあって、おそるおそるで少なめのひとくちを口に含んでみる。……お酒だ。アルコール度数の高いお酒。甘くない。普段お酒を飲まないわたしからすると、とても強いお酒。

 旦那さんに、どういうレシピなのか聞いたら、どこぞのサイトを参考にしたとかで、ウイスキー40ccに炭酸水120ccだそうだ。ボトルを確認すると、アルコール分、37%。を、3倍量の炭酸水で割った、ハイボール(ウイスキーの炭酸割りがハイボールだってことも初めて知った)? 本当に、結構、強そうだ。

 ひとくち舐め、「……お酒だ」、もうひとくち舐め、「強いな」、3口めでそろそろ回ってきた。危険ゾーンに入ってきたと判断し、旦那さんに「申し訳ないけれど、ギブです」とグラスをパスし、横になった。ら、いつの間にかで次に気がついたときにはあっという間に1時間が経っていた。お酒で寝るって、こういうかんじか! 寝酒って、こういうことか! 理解した。たしかに寝られるけれど、あまり体によさそうではないかもしれない。どうしても寝なきゃいけないのに寝れないときにはありかもしれない。

 そんなウイスキー初体験だった。これから旦那さんがウイスキー沼にハマっていくのだとしたら、飲食関係の趣味だし、いっしょに楽しみたいなぁと思うのだけれど、いかんせんお酒に弱いのはどうしたものか。あと、まだウイスキーのおいしさがわかってない。お酒に弱いウイスキー初心者がウイスキーを楽しむにはどうしたらいいのだろう(無理をしているわけではない。前向きに『自分も楽しめたらな~』と思っている)? 最初は極々ごーく薄ーくつくって飲む、とか、かなぁ。

 それにしても、甘いカクテルじゃないお酒について、自分の中に表現できる言葉がまったくなくて、びっくりした。『お酒』『強い』しか言えない。拙い。
 子供の頃は『苦い』としか思わなかったコーヒーも、今では『すっきり』『酸味がある』『なんか華やか』なんて言えるようになったことを考えれば、ウイスキーも慣れてくればいろんな言葉が出てくるようになるかしら。

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