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2021年の書き始めと抱負

あけましておめでとうございます!

今年もよろしくお願いします。

今回は個人的のメモ的な書き始めと抱負。

コロナ後、オフィス/スタジオ/倉庫

2020年は世界共通してコロナがフレーズだった。コロナ以前の暮らしぶりが戻ってきた?とも感じるが、投機レベルの時間スパンで現れてくるコロナの影響はあると思う。布石が今打たれているものが今後あらわれてくる。都市建築の分野はまさにその一つだろう。

都市機能のトレンドとしては概して、ストック→フローへの転換も改めて加速しそうと思う。単位時間の人の密度を考える時間の考えが導入されるからだ。隈さんがいうように、アフターコロナの建築は、ハコに孔を穿つ時代とすれば、ハコに企画をテイラーメイドする(逆も然り)するサービスには限界がきそうだ。というのも、コロナが原因に限ったことではないけれど、環境、政治、技術革新の側面から、5~10年で社会与件を容易に転換され得るし、インターネットの情報相互接続が進む現代では更新の回転速度が上がっている時代、ひるがえって物理空間の適切なソフトも先が読めないし、人も恒久的な空間を期待しない。

そこでは、機能のRedundancy(余白)を初期段階から構想した機能空間、敢えてテイラーメイドにしない空間については今後需要が高まるといえる。百貨店、劇場など、社会的要件で設備が規定される機能は、その与件前提が変われえることがポイントとなる。フレキシビリティを担保するために新たな性能を加える話のみならず、今までの常識的に導入していたであろう機能を削る検討も含まれる(後者も大変)。その時、大きな流れとして、アフターコロナの建築が、オフィス/スタジオ/倉庫化する、つまり中の活動によって可変し、チューニングが容易にできる設計思想に進む時代、を予想している。プログラムの話題としてそんなことを思った2020年だった。そして次の2021年。

属人と標準
社会人にでて早9か月。業界で当たり前のようなことを知らない状態で大変恐縮だった1年目。
単語自体は知っていても、建築不動産の実態と絡めて内容を理解した単語だけでもこんなにあった。

LGS、遮音耐火壁(赤壁緑壁)、面積区画、排煙区画整理、大手デベの不動産売買の出口戦略、ブリッジ、大手企業の決済と承認プロセス、環境設計提案プロセス、構造調査(コア抜き、レーザー探査etc)、居ながら、構造評定、既存図~確認用図面復元、12条5項報告、ガイドライン調査、検査済み証再取得、4号建物、特定緊急輸送道路、Exp.J、確認検査機関協議、登記図面、地積測量図、積算事務所との協力、EPの意味、マテリアルボード(プレゼン資料)、機械電気設備配置で空間を決めること、サッシのとり付き、立面図(3次元)、実施図面チェックシート、ALVS、有窓無窓判定、実施設計図書(フォーマット自体)、そして日本の各分野のメーカー、企業、、、(LGSも知らない(泣)

日本の建築業界は、建設のプロセスが絶え間なく続き各分野が大変成熟している。
日々、この流れに絶賛キャッチアップ中だが、1つ気になるのは、建築の技術や知恵に属人的な性質があること。ここ、あえて意地悪にいえば、高度な専門領域の上に専門の人が胡坐をかいていて産業全体のレベルアップを障壁になっているように見受けられる。属人化が悪い、ではなく、経験者の直観が生む多要素を一瞬で繋げるような動きのパターンは魅力的だが、だとするとどこか一方向的で対話が少ない。このあたりの課題感。
ということで、2021年は、実務において「属人と標準」の間について考えることが多いかなと予想している。属人性を仕組みや技術で数値、言語化することが産業の前進に必要。ただ、単純な標準化では、画一化ゆえの不活性、組織がイレギュラーに弱くなることは想像できる。なので「間」を追求する仕組みを整えたい。

2021年、年の抱負は、「言語化」
現在執筆中の本のこともあるのだけども、実務の中で感じる違和感を次の研究対象とストックしていき、2022年から飛躍するための1年にする。


※サムネは話題の角川武蔵野ミュージアムです...

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