見出し画像

関西でモダンなソフトウェア開発教育始めました (#devreljp)

この記事は DevRel Advent Calendar 2023 12/10 の記事です。

こんにちは、tmassh です。
普段は Jagu’e’r という Google Cloud のエンタープライズ向けユーザー会エバンジェリストとしての活動を中心に、Google Developers Group Kobe (GDG Kobe) のオーガナイザー補助、他にも複数のコミュニティを楽しく運営しています。

そんな私は2023年3月のこと、DevRel/Japan CONFERENCE 2023 には日本語登壇、同日開催の DevRelCon Yokohama には人生初の英語登壇をしました。そしてその折、1ヶ月で英語を詰め込み、全く英語が話せないところから外国籍のスピーカーの方々とコミュニケーションできるようになりました。

以降も所属の外国籍社員との会話を楽しむことができるようになり、毎日また新しい発見の連続を楽しんでいます。DevRel Japan CONFERENCE 2023 と DevRelCon Yokohama は自分のキャリアやライフスタイルにも大きな影響を与えてくれたイベントであったともに、今年の全てはそこからスタートしたなぁと思い出に浸りながら原稿を起こしています。出会いや活動の濃さ、長い一年でした。

さて今回は、私がティーチングアシスタント兼事務局として関わっているエンジニア教育のお話をさせていただきます。

地方の現状と我々の想い

IT 業界は東京圏の一極集中状態であることが示唆されています。我々の住む神戸でも IT 人材は人口に対し比率は小さい状態です。比率でいうと東京に対し6パーセント程度しか IT 技術者がいないという風に見えるレポートもあります。
(参照「デジタル人材の育成・確保に向けて」より)

ただ、神戸近郊には大学や専門学校も多く、我々としては神戸に住むエンジニアや、神戸で学生時代を過ごすみなさまに、少しでも先進的な教育を提供することによって地方を活性化はもちろん、日本の変革に寄与したいと考えています。

プログラムの取り組み

我々のプログラムでは、「シリコンバレーの開発スタイル、技術を神戸に伝搬し日本を変革していく」とうステートメントを掲げ、講義形式と実践形式の組み合わせでトレーニングを行っています。
元シリコンバレーのソフトウェアエンジニアを講師として招き、月に一回のオフラインキャンプ、そのほかはオンライン上でやりとりしたり自主的に勉強会をしながら、日々、プログラム参加者が切磋琢磨しています。

講義形式では以下のようなことを教えています。

  • コンピュータサイエンスの基礎 (コンピュータアーキテクチャ、アルゴリズムとデータ構造など)

  • ドキュメントの書き方

  • コーディング

  • コードレビュー

  • CI/CD

  • Unit Test

  • Git flow

小手先の技術やフレームワークなどの枝葉ではなく、フルスタックエンジニアとしての土壌になる基礎に比重をおいています。また、いわゆるプログラミング教室で習うようなコーディング技術でなく、ソフトウェアエンジニアとして働く中で必要なスキルを網羅的に教えています。

実践形式でも、コミュニケーションやファシリテーション技術など、講義では吸収しづらいソフトスキルも含め、効率よく楽しい、高付加価値を生み出すチーム開発のマインドセットを身につけていただいています。

また、本講座の卒業生が次の受講生を育てるためのアシスタントを行う体制を整えています。実際の仕事の中でも、教えあったり教育したりするためのソフトスキルやコミュニケーションは必須です。特にテックリードなど、チームを引っ張っていくロールで活躍するにも必要でしょう。そういったところも学んでいただくことで、さらにレベルの高いエンジニアに成長して貰いたいと考えています。また、本プログラムのイズムを卒業生を通じて、またさらにその教え子を通じて広めていく予定です。

今後の予定

現在編入生を数人募集中です。

まずはどんな活動をしているか雰囲気を知りたい方は、Salon を定期開催しているので、イベントまでお気軽にお越しください。

今年は PoC としての開催でしたが、来年春以降に正式オープンも目指しています。

おわりに

DevRelのカレンダー | Advent Calendar 2023 - Qiita

明日以降もDevRel Advent Calendar 2023 をお楽しみ下さい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?