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『誰と一緒に仕事をしたいか』を定義してみよう

仕事は一人では成り立たない。社内メンバー、取引先、株主、お客様など。必ず自分以外に相手がいる。当たり前の話ですね。
しかし、多くの個人、組織、企業は、「誰と一緒に仕事をしたいか」を言語化していないと感じている。

「WHO」の定義をしよう

「何をするか」「何をしたいか」は多くの人は答えられる。
「どうやってやるか」「どうやってやりたいか」も自身の経験や実績が理解できていれば答えられる。
そして、「なぜそれをやるか」「なぜそれをやりたいか」は経営者レベルではなく、最近は個人レベルにも浸透してきたと感じている。
「WHYから始めよ」が好きな自分にとっては嬉しい話だ。

就職や転職で言えば、個人の志望動機は「WHY」にあたるし、企業の求人はWantedlyなどのプラットフォームツールを活用して「WHY・HOW・WHAT」を表現している。

しかし、「誰と」=「WHO」を定義している個人や企業はまだまだ少ない。個人をアピールする履歴書や職務経歴書にも、企業側の求人情報にも載っている印象はない。

なぜ仕事をするかは、方向性であり、ビジョンであり、想いである。
どうやってやるかは、手段であり、スキル・能力であり、経験である。
何をやるかは、業務内容であり、TODOであり、役割である。

しかし、想いや経験や役割を持っていても、実際仕事は相手とする。だから、誰と一緒に仕事をしたいか、「WHO」を考えることをもっとした方が良い。
特に、個人レベルでは、まずWHOを定義してから、WHY・HOW・WHATを整理した方がより思考や行動がクリアになると思う。

その中でも、WHYは抽象的な言葉や意味合いになりやすいので、WHOを具体的に定義し、それを抽象化してWHYを定義するのがおすすめのプロセスだ。
WHATやHOWは、自身のこれまでの経験や実績がベースになるから、比較的整理しやすいだろう。

ちなみに、僕は一緒に仕事をしたい人を
①対自分
②対相手
③対物事

の3つのカテゴリー20項目で整理している。

一緒に仕事をしたい人の20の特徴

【対自分】
・自分の強みを理解している
・学びをしている
・自分の時間を大事にしている
・自分ごと化して自走できる
・プロフェッショナルな意識を持っている
・言葉と行動に一貫性がある
・譲れないこだわりを持っている

 【対相手】
・人の思考や心理に興味がある
・モラルを持った言動ができる
・相手をリスペクトすることができる
・相手にギブすることができる

 【対物事】
・本質は何かを常に考えることができる
・目的を設定して進むことができる
・体験することに積極的である
・言語化することができる
・合理的に意思決定ができる
・客観性を常に持っている
・常識や当たり前を疑うことができる
・事実と解釈を区分することができる
・文脈を大事にすることができる

そして、「一緒に仕事をしたい人」は、言い換えると「一緒に仕事をしたくない人」であるので、したくないの方が整理しやすい人はそちらから整理してみても良い。ちなみに、僕の場合はこんな感じ。(したいをすべて反対にしただけ。)

一緒に仕事をしたくない人の20の特徴

【対自分】
・自分の強みを理解していない
・学びをしない
・周りに流されやすい
・主体性がない
・プロフェッショナルな意識がない
・言葉と行動に一貫性がない
・こだわりがない

 【対相手】
・人の表面的な部分しかみない
・モラルがない
・相手をリスペクトしない
・相手にギブしない

 【対物事】
・表面的、上っ面
・目的を持った行動ができない
・体験しようとしない
・言語化しない
・非合理的、感情的
・周りをみない
・固定概念
・事実と解釈を区分できない
・文脈を捉えない

自分への戒めにつながる

「WHO」、一緒に仕事をしたい人、もしくは一緒に仕事をしたくない人を実際に整理してみると、気づくことがある。

それは、「一緒に仕事をしたい人」=「自分が大事にしていること」または「自分の特性・価値観」であること。
※一部、「自分にないものを持っている」も入っているかもしれない。

そして、この大事にしていることや特性・価値観は、「自分への戒め」になる。つまり、自分への注意や警告、「自分はこういう人間であれよ!」ということ。一緒に仕事をしたい人を考えると、自分という人間と向き合うことができるのだ。僕は常々思うことがある。

自分ときちんと向き合える人は、相手ときちんと向き合える。
逆に、自分と向き合えない人は、相手と向き合えない。

人の思考を言語化するサポートをしたい

僕が一緒に仕事をしたい人を20個挙げたが、それを抽象化すると、「自分ときちんと向き合っている人」になる。

そして、僕は「なぜ仕事をするのか?」のWHYを言語化すると、「人の思考を言語化したい」ということ。自分自身と向き合って、想い・ビジョン・特性・価値観をきちんとかたちにしたい。それができる人と一緒に仕事がしたいし、それができる人と人をつなげたい。

「誰を一緒に仕事をしたいか?」を定義してみよう。
きっと今より思考がクリアになって、より行動が積極的になると思う。それが難しいなら、僕と一緒にそれをやろう。
自分と向き合うことの楽しさを一緒に感じたい。

サムネイル画像:acworksさんによる写真ACからの写真