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【三つ巴の戦い】WHY人間 vs HOW人間 vs WHAT人間

人と人の関係には『相性』が存在する。相性はプラスに働くと、仕事においてはチームや組織などに良い影響力を与えるし、プライベートにおいてはパートナーや仲間など支えができる。逆にマイナスに働くと、それらの効果や支えはなくなるだけでなく、周りにも悪い影響を与える場合がある。

人間としての本能

相性は人間が生きていくにおいて重要な要素である。特に、マズローの5段階欲求の帰属欲求や承認欲求は相手がいることが前提にある欲求と言える。
友人、家族、社会に受け入れてほしい帰属、周りから尊敬され認められたい承認は、相性が重要な要素であり、現代社会を生きていくためには必要であると言える。

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では、相性は何で決まるのか?相性を良くすることはできるのか?
相性は何で決まるのか?の僕なりの結論は、シンプルに「感情」と「感覚」。多くの人は感情と感覚でその人との相性が良い悪いを決めている。つまり、何か数値化された論理的なものではない。見た目、声、性格、雰囲気、趣味などの共通点といったもので決めていることがほとんどだ。

このこと自体は否定はしない。人は基本的に感情的な生き物である以上、その本能に逆らうことはできない。しかし、相性の良い悪いの程度はあるにしても「決定」要素になりえるか、「改善」(悪いを良いに)することはできないのか、と言われたら、僕はNOと答える。つまり、次の質問の「相性を良くすることはできるのか?」はYESである。

人間の理解の本質

相性は感情や感覚で良い・悪いと感じることはできても、決めることはできないものであり、決めてしまうことは結果的に欲求を満たすハードルを上げてしまうことにつながる。そのため、人との相性を決めるのはもう1段階先にあるものであるとまず意識することが大事。

それは人を近視眼的、表面的、短期的、一面的、一方的、先入的な狭い視点や視野でみないことである。

裏を返せば、俯瞰的、本質的、長期的、両面的、相互的、客観的な広い視点や視野でみることである。

その見方をするため、さらに相手を理解するため、そして相性を良くするために必要なことは、「コミュニケーション」。ただし、コミュニケーションをただの会話と定義してしまうといつまでも相手の理解はできない。相手のコミュニケーションの特性を理解することが必要。その特性とは、その人の「思考」と話す「言葉」である。この2つを意識したコミュニケーションこそ、人間の理解の本質である。

3タイプの人間の分類

その上でより実践的にコミュニケーションをする時に、おすすめのやり方は人のタイプを分類してみること。それは、

WHY人間・WHY思考
HOW人間・HOW思考
WHAT人間・WHAT思考

の3つのタイプである。この3つのタイプの人間・思考の人の好きな言葉、言動の軸となっているキーワードは以下になる。(あくまで個人的な見解であり、僕のこれまでの経験で整理したものである。)

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しかし、特性であげた「思考」は正直理解するのが難しい。その人の脳の中の構造や情報の捉え方や処理の仕方、考え方になるため、理解するまでは長く付き合わないとみえてこない部分なので時間がかかる。そのため、話している中で、どれに当てはまるかを想像しながら話す意識を持つこと。もしくは、ある程度打ち解けてきた状況であれば、直接聞いてみるといいかもしれない。性格とも一致することは多々あると思っている。

※ちなみに、僕はWHY人間・思考のタイプだが、僕なりのWHYの人の性格は、内的・非社交的・ドライ・理屈ぽい・(男性の場合は)女性に嫌われやすい・行動より考えることが得意・理想主義・察しが良い人が多い。(偏見な部分もあるかもしれないが。)

3タイプの言葉の理解

一方の話す「言葉」は「思考」に比べて、直接話して聞くことができるため、タイプ分類には最適である。良くないことなのだが、口喧嘩や争いなど感情的になった時に出る口癖はその人の本性が現れる。(だからと言って喧嘩をしろ!ということではないのです。笑)

ただ、話す言葉はその人の思考の結果やアウトプットであるため、表面的で当たり障りのない会話ではなく、より深まってきた中でその人の本質がみえてくる。3つのタイプの人間同士の仕事でよくある会話を僕のこれまでの経験で整理したものは以下。

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こういった会話や争いが起こることは決して悪いことではない。これは思考、性格、特性などその人の個性である。世の中に自分と同じ人など存在しない。だから争いが起こる。

※ちなみに、僕(WHY人間)はWHAT人間とよく衝突する。抽象と具体、論理と感覚、目的と結果、といった部分で意見がすれ違うことがある。目的の話をしたいのに結果の話をし始めるとか、プロセスがロジカルでないのになんとなくて実行されるとか、そんなことが仕事の現場で起きる。

三つ巴の戦いと三つの意識

先ほど申し上げた通り、争いが起こること自体は当たり前のこと。問題はその争いが原因で相性を決めてしまうこと、狭い視野で相性を決めてしまうことにある。相性は以下の3つの意識を持ってコミュニケーションすることで良くすることはできる。それはとても些細で小さなことだ。

①そもそも争いが起こる、及び相性は合わないという「前提理解」
②争いが起きた時の「視野と視点」
③争いが起こらないための事前の「相互理解」

WHY人間 vs HOW人間 vs WHAT人間 による三つ巴の戦いは、この三つの意識と行動で「戦い」から「和」に「vs(対)」は「x(協)」に変わる。

ただし、これが仲良しになる、共感が起こるとは一切思っていない。①前提理解と僕のWHY思考からいえば、非常にドライだ。「共感」が起きなくても「理解」がある社会。理解がない社会が一番恐ろしい。

「令和」の時代、「多様性」が重視される時代、「個」がより活躍する時代にこそ、僕は必要な考え方だと思うし、社会に対して発信していきたいと思う。

サムネイル画像:nagさんによるイラストACのイラストより