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NewsThinks #5

コミュニケーション

●Organize(整理)
言葉で“指示する”のではなく、さりげなく“選択肢を添える”
・スターバックスの歴史を踏まえて環境への取り組みや、なぜそれをやっているのかを合わせて伝えている
・パートナーに責任を持たせて自由にやってもらうので、ちゃんとストアマネージャーの温度で伝えていくのが必要
・研修を受けても、即座に行動の変化が起こせるとは限らない

お客様の「ありがとう」が環境への意識を自然と変える
・スターバックスではタンブラーやマイマグカップを持参してくれたお客様には20円割引をしています...でも時には割引だけでなく、自身の行動が環境に貢献することに満足感をおぼえるお客様もいる
・お客様とのコミュニケーションを通じて、自分がやったことが、環境や誰かのためになっていることに気づけると成功体験となる
・パートナーが「環境への配慮に協力してくださってありがとうございます」と一言を添えること

店舗が地域特性にあわせてつながる、コミュニティ コネクション
・スターバックスにはコミュニティ コネクションという、店舗のある地域をより元気にするために、各店が考えて実行する活動がある
・スターバックスの飲み物のカップなどがポイ捨てされてしまうと、地域の方々に迷惑になってしまうので、週1回1時間くらい、パートナーがゴミ拾いに出かけている
・街や地域の人たちとのつながりを作ることで、結果的に顧客や街の中でスターバックスの存在感を高め、取り組みが可視化されるようになっている

グリーンエプロンカードが象徴する、押しつけない対話と言葉より行動を重視する文化
・お客様と対話の機会がある時には、押しつけにならないように言葉でお伝えすることもありますが、基本的には行動で示すことを心がけている
・店長自らがエプロンをつけて背中を見せることで、周りのパートナーが共感して一緒に同じ方向を見て、店内の雰囲気が変わっていって、お客様にも伝わる
・ダイバーシティ&インクルージョンの重要性を口で伝えるよりも、いろんな人が安心して過ごせる場所を体験したもらうほうが伝わります
・スターバックスには「グリーンエプロンカード」と呼んでいる小さなカードがあり、ミッション&バリューや私たちが大切にしていることについて行動を起こしたパートナーに対し、「今の行動、とても素敵だね」などと賞賛のコメントを書いて贈るもの


●Thinking(思考)

・仕事において、(特に部下に対して)選択肢を与えることができているか?もし、指示を与えるという行動をしている場合、その理由を挙げてみる。
・今、自分が、もしくは会社がお客様に伝えたいことは何か?それを口で伝えるのではなく、行動で伝えるとしたらどう伝えるか?


組織

●Organize(整理)
7Sのフレームワークで整理し、まずハード面の「Structure(ストラクチャー)」からテコ入れ

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・提供価値をベースに事業部として分類し、それぞれの事業を更に製造と販売に分ける製販一体型の組織に
・事業部制とした理由は、収益管理の側面だけでなく、事業の方向性に対して会社の意思を明確にしていきたいという狙い
・ミドルマネジメントを通じて全体をワークさせることがこの組織戦略でKEYとしている

「どこに向かって走ればいいか?」を明確にするために会社と組織のOKRを設定し、その成果の受け皿として人事制度(等級制度、報酬制度、評価制度、目標管理制度)を設計

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・現場の施策が会社の方針と違うベクトルにしばしば振れていくこと気になったことからも、全体から一貫してビジョンを打ち出せるものが必要と感じていたので、あまり迷わずOKRを選んだ
・経営に必要なことは、経営リソース分配の意思決定だと思っているのですが、その次に必要なのは、戦略実行の純度を担保することで、OKRのフレームは実行フェーズにおいても非常に有効である
・Tobeの状態をObjectiveに設定して明確化することで、Oに向かったアクションでさえあれば、個人の自由度が残されている

・KRは具体的でmeasurableなもの、というのは当然ですが、事業部のKRは売り上げだけでなく、中長期の種まきとなるような要素を入れつつ、売上利益といった重要KPIも入れている
・OKRのムーンショット的な思想は理解しつつも、我々に合った形で取り入れることが重要だと考えていますので、組織の成熟度を踏まえてKPIは現実的なものを入れている
・組織のOKRをベースに個人のMBOを立てていますので、OKRとMBOを当社なりに紐づけて一貫した設計にはなっている
・経営会議ではまず一番最初にOKRを見ることを徹底しています...「この半期、我々は何をしたいんだっけ」ということをボードメンバー全員でOKRを見て確認します。みんなで意識を高めてこれを追っていくんだよねという認識のすり合わせが目的
・全社の戦略と現場の施策のブレがなくなったのが一番大きい
・人材マネジメントポリシー作っているのですが、テーマとして「経験学習の促進によるエンプロイーエクスペリメントの最大化」を考えている
・OKRに沿った挑戦をし、その結果を振り返って概念化してまたトライする、という経験学習の流れに乗せる


●Thinking(思考)

・会社全体の戦略と現場の施策において、「ブレ」はあるか?ある場合、その理由を挙げてみる。
・現在の組織におて、7S(Structure、System、Stuff、Strategy、Skill、Style、Shared Value)の中で問題ありだと感じる部分はあるか?ある場合、その部分をどう変化させることが必要か?


●Organize(整理)
なぜ「企業理念」は変わり続けることが自然なのか
・パナソニックでは、社員はみな、創業者・松下幸之助氏を敬愛していたからこそ、彼の言葉を大切にしたのだが、それが企業の変化を妨げたのではないか
・今ここに生きている人々であり、生きている人がわくわくできないのに亡くなった人の言葉を追いかけても意味はない
・良い仕事をして、良い心持ちでいればパーパスがおりてくるが、その際に書き留めてしまうと直感からのひらめきが得られなくなってしまう

サイボウズが社員のアイデアを後押しする“2つの条件”
・社長が「ダメ」と言ってしまうことのデメリット
・社員のモチベーションが下がってしまうと価値を生めなくなるので、アイデアを潰すメリットがない
・多くの日本の大企業はアンバー型の組織だが、上にいくほどポストの数が少なくなるので、勝ち抜きトーナメント的な要素があり、何かで失敗をすると、勝ち抜けない可能性があるため、リスクを取りにくい
・アンバー型組織は安定を求める時にはいいのだが、変化を求める時には向かない
・アンバー型組織では、上司が思い切ったアイデアを止めたくなってしまう
・アイデアを採用するか否かは、①企業理念に合っているか ②発案者の想いがあるか、で決める...その2つの条件をクリアしていれば、たとえ失敗しても何かしらの学びになる

なぜ「企業の成長」を数字だけで判断してはいけないのか
・“成長”の意味をきちんと考える必要性
・「体重が5キロ増えた」という変化は、痩せたいと思っている人にとっては“後退”だが、体重を増やしたい人にとっては“成長”
・売上や利益等の数値だけで企業が成長しているかどうかを判断することはできず、企業の理念に近づいているかどうかで成長の度合いを判断すべき
・理念を徹底的に高い位置でピン留めすると、現実を引き上げてくれる効果がある
・『今年、俺たちは社会を変えたのか? まだまだだよね』という会話が社内で当たり前のように出てくるようになると、変わってくる

理念実現のためにはビジネスモデルを変える勇気も持つべき
・これまで自分たちが売りにしてきたビジネスモデルを変える勇気を持つべきではないか
・利益や売上をあげるために忙しくて余裕がなく、業務改善に着手できないのだとは思うが、それは理念を実現できないことにつながるのではないか
・今の時代は、採用と社員の定着が、組織戦略上でも事業戦略上でも最も大切


●Thinking(思考)

・企業理念は変わっているか?変わっている場合、変わっている理由は何か?逆に変わっていない場合、変わっていないことによる弊害は何か?
アイデアを採用をする基準は何か?その理由は?
企業が成長しているかどうかを何で計っているか?その理由は?


●Organize(整理)
・これからの時代においては、企業にとっても、働きやすい環境を整えることが競争力を保つうえで非常に重要になってくる...なぜなら、労働力確保の必要性が高まるから

一般的に働きやすいとされる企業は、以下の条件に当てはまることが多い
・適切な人事評価制度がある:公正かつ公平な人事評価がなされ、社員への評価結果の通知とフィードバックが徹底
・人材育成に積極的である:社員の希望に応じて特定の知識やスキルを取得できる研修制度があり、先輩担当者に仕事の相談がしやすい
・福利厚生が充実している:プライベートと業務の分別だけではなく、企業からワークライフバランスへの支援
・コミュニケーションが円滑である:部下と上司、経営陣のコミュニケーションがスムーズであり、経営情報が社員に開示されていることで、双方間の意思疎通が取れている

1. 休暇を取得しやすい雰囲気や文化がある
2. 人間関係が良好である
3. 業務量が適正かつ安定している
4. 多忙でも残業代が出て、評価につながる
5. 労働時間が長過ぎない
6. 子育て/介護支援が充実している


●Thinking(思考)

働きやすい環境を理由も含めて定義してみる。
・その中で、最も重要である条件を考えてみる。


●Organize(整理)

・「ルーンショットとは、誰からも相手にされず、頭がおかしいと思われるが、実は世の中を変えるような画期的アイデアやプロジェクト」
・クリステンセンの言葉では持続的(インクリメンタル)イノベーションのこと=今ある製品や戦略を改善・改良していく力のこと
・同じ水分子でも、温度という「制御パラメータ」の変化によって「相(phase)」が変わる。温度が0度(閾値)超なら、水分子は活発なエントロピー状態、つまり液体だが、温度が0度以下になると、突然、結合力が高まって氷になり、性質が一変する
・臨界閾値を超えて相転移が起こる規模に150というマジックナンバーが存在することが示唆されている
・午前9時から午後5時までの勤務で、現在午後4時...さて、残る1時間を何に使うか→(a)プロジェクトの価値を高める仕事、(b)社内での人脈づくりや自己PR」。(a)をとるか(b)をとるかは企業文化でも個人の資質の問題でもなく、インセンティブ構造の問題
・給与体系、経営階層の厚さ、そして昇進の仕組みなど、現在の組織構造のもとでは、フランチャイズ(あるいは持続的イノベーション)を選好することに合理性がある
・社内政治や自身の昇進よりも、「いかれたアイデア」を選好するような組織構造やインセンティブのあり方を設計し直さなければならない
・巨大組織であっても「ルーンショット集団」と確実に成果を上げる「フランチャイズ集団」との共存は可能
・組織適合レベルに投資することなく、部下に対してもっと革新的になれと命じるリーダーは、軽いジョギングしかしていない人にいきなりマラソンを走れと命じるのと同じ
・今、求められているのは、事後的なる破壊を想定したようなイノベーションを探し求めることではなく、これまでの常識や信条からいってありえないような「クレイジー」なアイデアを許容し、大事に育てる組織の構築


●Thinking(思考)

・企業風土や個人の問題ではなく、組織構造の問題で停滞してしまっていることはあるか?ある場合、その理由を考える。
・社内にあるアイデアや声を聞く、採用するための仕組みはあるか?ある場合どんな仕組みか?ない場合、まずどんなことが必要か?


キャリア

●Organize(整理)
・自分自身が経験したように誰かの想いを揺さぶることができるような「デザイン」を届けられる人になりたい
・自由に表現する「アーティスト」だけではなく社会課題を解決する「デザイナー」という仕事をこの時知り、ここでなら違和感を持たずに自分の「好きなこと」ができるかもしれないと感じた
・同時に「みんなにとっての当たり前」ができない自分という周囲への劣等感から解放された瞬間
・コンペでの経験を経て、機能性とアート性の双方を理解したうえでベストなデザインを設計できるデザイナーになりたいと思うように

・自分自身はデザインの中のさらに1領域の「スペシャリスト」ではなく、デザイナーとしての専門性を軸にしつつも、ビジネス・テクノロジー分野など広範囲の領域の造詣を深め、プロジェクト全体の成果に貢献する「ジェネラリスト」のほうがパフォーマンスを出せる
・「スペシャリスト」として職人的なナンバーワンのデザイナーを目指すのではなく、「ジェネラリスト」として広義の意味でオンリーワンのデザイナーになろう
・目指したい方向性がクリアになっていく一方で、自分の「本当にやりたいこと」と「目の前のやるべきこと」、「周囲に期待されている役割」と「自分が期待されたい役割」など、理想と現実との狭間で自分自身がどうありたいのかが分からなくなる

・「ただのゴミ」かもしれないですが、自分の手を経ることで「誰かのためになるもの」に生まれ変わることができたら、大げさかもしれないですが自分がここに来た意味がある
・「製品・サービス単体のデザインのみならず、ビジネスモデルまで意識して提案できるデザイナーになりたい」
・後悔する時って、直感に従わずにやりたいことをやらなかった時

・ユーザー視点のデザイン思考を用いて、数字ばかりが重視されがちなビジネスの現場に自分なりの新たな価値を生み出せる
・学校内と学校外、日本と海外、ハードウェアとソフトウェア、サラリーマンとフリーランス、ロジカルとエモーションなどそれぞれの領域を越境してきた経験が活きてきている
・人の評価や社会の評価は時と場合により簡単に変わってしまうからこそ、自分のことは自分で決めること


●Thinking(思考)

・今は無駄なことかもしれないけど、「誰かのためになっている」と少しでも自信があることは何か?
・今自分がやっている役割や領域にプラスすることで新たな価値が生まれるものは何か?そのプラス部分を身につけていくために必要なことは何か?
・これまでのキャリアで越境してきた経験はあるか?ある場合、その経験により得たことは何か?


※記事の対象期間:2020.01.27-2020.02.09
※ピックアップしたメディア:BizZine、組織づくりベース、BUSINESS INSIDER、東洋経済ONLINE、FASTGROW