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罪悪感は敵なのか、味方なのか

いろいろなSNSがありますけども、noteっていい場所だなって思います。特に、感受性が強かったり、感情に丁寧に向き合いたい人には本当によく合うSNSというか。
あんまりトゲトゲしたものがない、優しい場所だなって思います。Twitterもインスタもやったことあるけど、たまに通り魔みたいなのに遭遇することがあって。その点noteは優しい。発信する側も丁寧だし、受け取る側も丁寧。すき。

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そんな場所だからだとも思うんですが、「罪悪感」を背負い込みやすい人が多いんじゃないかな、という印象も受けます。
わたしにも、罪悪感大魔神だった時代がありました。何をやっても罪悪感、何をしてもらっても罪悪感。

罪悪感に取りつかれると、自分を傷つけてしまうことがあります。
「ああ、もっとああするべきだった」
「あの人に負担をかけてしまった、申し訳ない」
「自分が情けない、どうしようもない人間に見える」
それが反省になって次につながる前向きなものだったら問題ないんですけど、罪悪感に取りつかれやすいときって、なかなか前向きになれない。前を向く、つまりこれから先のことに目を向けるのではなく、過去の自分ばかりを見て責めてしまうんですね。

自分ばっかり責めてしまう、傷つけてしまう、そんな「罪悪感」って、もしかしたら自分の敵なんじゃないかなって思ったことがあります。
だってつらいし、悲観的だし、罪と悪っていう字面からしても明らかにマイナスな要素に見える。
当時のわたしは、Twitterにこんなことを書いていました

どうしたら罪悪感から解放されるのかな。罪悪感にとりつかれやすいのは、遺伝子ではない気がするよな。後天的な要素だと思うんだよな。いつからかはわからないけど、なにをしても、罪悪感と後ろめたさがにやにやしながらわたしを見てる。

完全に、敵だと思ってますね。笑

でも、今は思う。
罪悪感って、本当は自分の味方だったんじゃないかなって。

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なぜ、罪悪感を感じるのか。
それは、自分を善人でいさせるためなんじゃないかなと思います。

わたしは信じているんですけど。基本的に人間ってみんな「善人でいたい生き物」だと。誰だって、本当は善人でありたい。進んで悪人になんて、なりたくない。

罪悪感を感じるっていうことは、「自分はこれを悪いことだとわかっている。悪いことだと気付いている。こんなに心を痛めている」っていう、自己防衛の気持ちなんじゃないかと思うんです。
善人だから、心が痛む。過ぎたことはどうにもできないけれど、わたしはあれが悪いことだっていう意識がある。わたしは悪人ではなく、善人なのだ。

そうやって、心を守る本能の一つなんじゃないかな、と思うんです。

自分は善人であると肯定したい。そのために、自分の中で「悪」に見えた自分の行動を否定する。
やりすぎて、否定することが習慣になりすぎてしまうと、こんどは自分自身を否定しちゃうんですけどね。

多分、罪悪感って言うのは、本当は自分の味方なんです。
自動で発動する、自分を「善」という属性に保つためのプログラムなんです。

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人は、そうやって罪悪感を覚えることで、より自分を「善」のほうへ導こうとする。

まあ、本来は善と悪の境界線なんて非常にあいまいなもので、どの立場に立つか、どの視点から見るかでまったく正反対の結論になることもあるんですが。
だから、本当は、何が善であるかって決着がつかないことのほうが多いと思うんです。それでも人間は善人でいたい。だから葛藤する。必要以上の罪悪感を覚える。

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あんまりにも罪悪感にとらわれるとき、「あ、自分を善人でいさせてくれようとしてるんだな」って思うと、きっと気持ちが楽になると思います。
それ、自動プログラムだから。正常にプログラムが働いているな、って思ってください。
罪悪感を感じた「それ」が本当に悪いことかは別として、本当にそれが責められるべきことかは別として、あー自分は善人でありたいんだな、だから罪悪感を感じるんだな、って思ってください。
自分を傷つけるためのプログラムじゃないんだな。自分を「善」という属性に保つための、自分を守るための、プログラムなんだな。

それからね、下手な正義感よりも、安全なプログラムです。
正義感っていうのは、時に全く悪意なく人を傷つけることがあります。でも、罪悪感っていうのは、悪意なく人を傷つけることはほとんどない。それが悪だっていう自覚があるからね。


ほんとうにね、そんなに自分のこと責めないで、傷つけないで、って思う人たくさんいます。でもきっと、いつかはそこから抜け出せるとも思う。
わたしも罪悪感大魔神だったけど、いまはこんなにぽやぽや生きているので。あるとき楽になると思います、すっと。


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ところで、別に特に毎日更新を掲げているわけでもないくせに、85日くらい毎日更新しているんですが。すごいね。わたし、ハイパー飽き性なのにね。笑
途中「もういいかなー、やめても。ただの趣味なんだし」みたいに思うことも何度かあったんですけど、そのたびに何度も絶妙なタイミングでコメントやサポートをいただいたりして。「もうちょっと、書いてもいいんじゃない?」って背中を押してもらったような気がいつもしていました。本当にありがとうございます。
(みなさん本当に絶妙なの、タイミング。わたしの心の声が聞こえてるのかなってくらい。)

今回、そのサポートしていただいた記事の一つがnote編集部の方に読んでいただけたようで、おすすめとマガジンに掲載していただきました。
その結果いろんな人が記事を読んでくれているみたいで。うれしい。うれしいよう。

note、みんなが背中を押してくれるね。いい場所だなあ。
これからももうちょっと、書いてみようかなと思います。

最後まで読んで下さって、本当にありがとうございました! 意識低めなので、いただいたサポートは書籍代などにはならず、おいしいケーキや紅茶に消えると思います……(*´ω`*)♡