東京砂漠のやさしさに巡り会えた話
昨日、書かずにいられない事がありまして。
仕事を終えて首都圏都内の地下鉄に向かう大きな階段を降りきろうという瞬間。
ガクッと見ている風景が下がり、訳もわからぬまま地面にへたり込んでしまったのです。
ようは階段踏み外して転んでしまったのですね。
「あれれ?うそぉ…うそぉ…転んじゃってる?私。転んだの、私?」
って状況です。
そんなセルフ大混乱してる時に大人の女性の方が「大丈夫ですか?」って声かけてくれて。
でも足が痛くて応対できずにいて。そしたらわらわらと5〜6人の方々がご年配の男性、女性、会社員風の方、が次々と「大丈夫ですか?」「立てますか?」「救急車呼びますか?」「車掌さん呼びますか?」
…
と声を掛けてくれて。
私は「大丈夫です。すみません」と声が出てるんだけど、右足が痛くて立ち上がれず。
10分弱の間、へたり込んだまま、それも階段下ど真ん中を陣取ってる私。
通行人が振り返り、立ち止まり、見てます。
午後2時ぐらいの出来事で階段付近は変な話、活気がありました。
迷惑かけてるってわかるけど、どうにもできない状態です。
やっと、「車掌さん呼んでもらえますか?」って言えて、男性の方が「私、車掌さん呼んできます」
最初の女性が「ありがとうございます。じゃあお願いします」と連携してくれた。
私は「手を貸していただけたら立てると思います」と言って、男性の方の手を借りて立つ事ができました。
そして車掌さんが来てくれて車椅子で救護室に行く事になりました。
その対応までずっと3〜4人ぐらいの方々がいてくれて、「車掌さんいらしたから大丈夫ですね、よかった。では」って去って行かれました。
私はその後、救護室で20分ぐらい足の様子を見て、なんとかびっこ引きながら歩いて電車に乗り(最寄り駅まで座れた)自宅近くの整形外科病院に行きました。
待合室で夫にメール。
出先から帰宅途中だったようで、それから直接病院に来てくれて荷物持って帰ったりしてくれ、
それから自転車を駐輪場から出して病院近くにつけてくれて私は乗ってるだけで、夫が自転車引っ張ってくれました。
明日からの仕事で使う担当の鍵を会社になるべく早く送って欲しいとマネージャーからメール。
夫が「なんでもやる。なるべく早くならオレが明日朝イチに会社に渡してくる」と言ってくれ、渡して来てくれました。
オット、感謝。
息子も布団敷き、洗濯物入れ、はずし、麦茶作り…
を文句言わずやってくれた。
(たまに怪我するのも悪くないな…)
何がいいたいか。
いや、足の痛みより
東京砂漠で巡り会えた優しさ&家族のありがたさ。
これです。
東京→冷たい→やさしくされても表面的→やっぱり東京砂漠
てな公式を普段から思っていたのです。
アレ?東京人、優しい人いるんだ。
って。
すてたもんじゃないんだ。東京。
なんか自分恥ずかしい。
あんなに見知らぬ私に対して、貴重な自分の時間使って、早く家に帰りたいだろうに、早く仕事場に戻りたいだろうに…
なんか、特に最初から最後まで対応してくれた大人な女性。最後まで付き合ってくれた。
何にも特しないのに。
へたり込んだ私の側にいるだけで目立つのに。
…
何か、自分が信じていた事がガラガラと…
損得考えていたのは自分だったんじゃないかと…
なんか恥ずかしい。…
いや、本当にあの時声かけてくれた、行動してくれた方々、ありがとうございます。
なんか、もう一度人を信じるきっかけになったような気がします。
嫌なニュースが毎日流れてくる中、クサクサしていた今日この頃でした。
私も勇気を出して行動したい。
あの女性のように。
できる範囲内で。
だってこんなにも私の心に刺さってくるんだから。
お金じゃなく、権力でもなく、見返りでもない。
ただ、相手を助けたいって気持ちだけ。
見てくれるとは思ってないけど、この気持ちをどこかに吐き出さずにいられなかった。
この場をかりて、あの時は本当にありがとうございました。
オット、息子もありがとう。しばらくご協力願います。
助けていただいた方々によい事がありますように。
心から祈っております。
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