マルマル

本と映画、音楽が好きな人生後半戦突入の主婦です。見た目は真面目でおとなしそうな外見です…

マルマル

本と映画、音楽が好きな人生後半戦突入の主婦です。見た目は真面目でおとなしそうな外見ですが、内なるものはシビアに世の中を見ていると思います。

最近の記事

映画「落下の解剖学」を観て

久しぶりの没入感。映画の醍醐味。星⭐︎4.5 以下、ネタばれアリなのでまだご鑑賞なさっていない方、これから観る予定の方はスルーして下さい。 映画.comにあげたコメントの続きです。 書きたりなくて、自己満足で書いてます。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 嚙みごたえバツグンの映画。 2000円無駄なし。 2回観に行きました。 確かにダニエルは母、サンドラを庇おうと必死だった。 最初の事件の直前の夫婦のいい合いも、最初の外で聞いていた供述と変わってたのは

    • 「きみのお金は誰のため」を読んで

      「きみのお金は誰のため」田内 学著 星5つ☆☆☆☆☆ 読後、世の中の視界が1.5倍広がった感覚。 人生に1番身近なお金の存在をここまでこだわって考えた事がなかったのでとても新鮮だった。 そして、お金の役割は自分ができない事を人に頼む時に発生するチケット。だという捉えかたにまたまた新しい感覚を覚えた。 そうか、ホントだ。私、キャベツは作れないからスーパーで買ってくるし、えんぴつも作れないから文房具店で買う。 私は人生で自分のできない事だらけの中で暮らしているんだなぁ…としみじ

      • モリッシーは存在した。

        そう、モリッシーは実在した。 モリッシーは躍動していた。魂を精一杯燃やしていた。 そして私達に「恐怖がなかったら君は何をする?自分の言いたい事、表現したい事は何だ?精一杯生きろ!今しかないんだ」 と訴えているようだった。 2023.11.28 豊洲ピットにて モリッシーを体感した。 あのライブは誰かが言っていたが、モリッシー対自分、だった。私達ではなく。 私の身体の軸に突き刺さる歌声。 激しく躍動しながらも、温かく私を包み込む。 湧き上がる多幸感。 DVDで観たLiveの

        • 東京砂漠のやさしさに巡り会えた話

          昨日、書かずにいられない事がありまして。 仕事を終えて首都圏都内の地下鉄に向かう大きな階段を降りきろうという瞬間。 ガクッと見ている風景が下がり、訳もわからぬまま地面にへたり込んでしまったのです。 ようは階段踏み外して転んでしまったのですね。 「あれれ?うそぉ…うそぉ…転んじゃってる?私。転んだの、私?」 って状況です。 そんなセルフ大混乱してる時に大人の女性の方が「大丈夫ですか?」って声かけてくれて。 でも足が痛くて応対できずにいて。そしたらわらわらと5〜6人の方々が

        映画「落下の解剖学」を観て

          「母親になって後悔してる」オルナ・ドーナト著を読んで

          衝撃の一冊。岸田首相、官僚方々に進呈したい一冊。 世界のタブーに切り込んだ、勇気あるオルナ・ドーナトさん。イスラエル人。 問題点を明確に、鋭く、公平に、冷静に分析するクレーバーな女性だ。 「理想の母親」幻想もあるし、「母親」は素晴らしい!子育ては楽しい!女なら子を持つ事が最上の幸せ! …いやいや、もう騙されないぞ。 もう現実から目を逸らされないところまでリアルに来ているぞ。 声を上げはじめた世界の叫びに、もう目を逸らすことはできない。母親の子育ての苦労の記憶を「忘れる」に逃げ

          「母親になって後悔してる」オルナ・ドーナト著を読んで

          映画「波紋」

          いくつかの波紋が人生をいろどる。 星☆4以下、ネタバレ注意です。 やはり、みんなそれぞれ、自分の地獄を持っているんだな。 逆に安心した。きれいな話しはもういらないから。 波紋がたくさんあった。 見える波紋と。見えないけど、心情の中の波紋が。 そして自分はまともだと思ってたのに、思わぬ事態に本音が出て、つい親切心?いじわる?でやったつもりが裏返って身内との関係を悪化させる依子さん。 自分の中に差別や、自分が忌み嫌っていたものが、思わぬ事態で突然現れてくる。そしてそれを抑

          映画「波紋」

          「いい人だね」の呪縛

          この言葉をかけられたら気をつけなくちゃいけない。 この一見、褒められたように思うコトバの裏に。 「あなた何にも考えてないでしょ」 「従順な羊だね」 「いいなりになる人だね」 「NOといえない人なんだね」 「かわいそうに…」憐憫 人を悪く思いたくない、「いい子の呪い」を利用しようとするこわい人には気をつけてね。 相手がどんな態度を示そうとも。 「なんだ、優しくないんだね」 「そういう人だと思わなかった」 「想像してた人と違ったわ、ガッカリ」 「いい人だと思ったのにな」 「

          「いい人だね」の呪縛

          「彼女は頭が悪いから」姫野カオルコ

          事件の描写部分に近づくにつれ、身体がこわばってくるのを感じた。 とても痛かった。とてもとても息苦しかった。 自分の事のようで。 姫野カオルコさんは心を鬼にして、強靭な精神力をもって、泣きながら、それ以上に怒りながら書ききったのだ。 我が身を切って、この世の中の不条理を表に出し、怒りの勇気で斬り込んだのだ。 最後まで理解しようとしなかった事件の当事者たち。その親。 でも、最後のつばさが美咲と会話した花言葉のエピソード。 彼は思い返していた。 美咲への対抗意識ではなく。

          「彼女は頭が悪いから」姫野カオルコ

          「世界の果て」中村文則

          「堕ちていく」感覚。 この感覚を感じられるのは中村さんの作品だけかも。 読んでると、心と身体が小説の主人公と重なって行く。 重なって、主人公の行動と自分の感覚がシンクロして体験していく。 だからドキドキする。 一緒に堕ちて行く感覚。 自分が「無」になって行く感覚。 でも、中村さんの文章は最後に光が差す。 最後、とは限らないのかもしれないけど、光が差すイメージ。 こんな世界だけど、でも生きたい。 生きてみたい。って光がみえる。 それは温かさ、みたいな感覚。 自分の闇の中を探っ

          「世界の果て」中村文則

          お母さん方、弱音吐けてますか?

          自分勝手なつぶやきなんですが… お母さん方、弱音吐けてますか? 子供に愚痴聞いてもらうのはNG。 旦那さんか、自分の母、父、1番は友達に弱音吐ける場が大事。 旦那さんも、弱音吐ける場所が大事。 そしたら子供も吐けるようになるかな。 家庭の会話に。学校での雑談に。友人との雑談に政治、社会の話をもっとする日本に。 身近に政治、経済、未来の事を話す社会。 日本は学校でも先生から積極的に現在の社会の話題、意見を発信する事が大事なのでは? 1日に一回、新聞、ニュースで関心のあっ

          お母さん方、弱音吐けてますか?

          夫婦とは。私の実感と感謝

          夫婦とは。 夫婦って1番「人間」を知る関係だと思う。 人生という旅路を、一本道を、誰と一緒に共に歩いて行くのか。 相手の好きなところから始まり、結婚し、子どもができて育てて、また2人の生活になる。 この時間の流れの中で、取り繕ってはいられない時もある。 いつもお互い素敵でいたいけど、心の中は荒波なのに表面はキレイって、なんか違う。 荒波ならどうして荒波なのか理解し合う事が必要になる。 そこで姿勢をこちら側に向けてくれない場面が度重なると、やはり寂しいし、心が冷めて行く。

          夫婦とは。私の実感と感謝

          「つまらない」と「安っぽい」

          つまらない物。つまらない事。つまらない人。 つまらない出来事。つまらない関係。つまらない感想。 安っぽい物。安っぽい事。安っぽい人。安っぽい出来事。安っぽい関係。安っぽい感想。 どこでそう感じるのか? 中味があるか、中味に説得力があるのか、誠実さがあるのか、表面だけ取り繕ってるだけじゃないのか、すぐに態度を変えてしまうのではないか、 一途さがあるか、誰からも理解されなくても追求する事をやめないのか、その人が心の底から楽しんでいるか、誰からも褒められなくてもやめようとしないの

          「つまらない」と「安っぽい」

          「セトウツミ」のわちゃわちゃ

          お正月。2日。主人と息子は外出。昼間のひとり呑み。「セトウツミ」再読。 あー、瀬戸と内海のわちゃわちゃ感にやられてます。 なんか「野ブタをプロデュース」の屋上での3人のわちゃわちゃに似てる。(古いね) 大好きだったなぁ…。 あれは私的にテレビ史上名作。 なんで私達は男子のわちゃわちゃに好感を持つのかな。 いや、女子のわちゃわちゃも、おじさんのわちゃわちゃも好きだな。特にくだらないやりとり。 平和で、誰もヘンにイジられてなくて、誰ひとり卑屈になってなくて、一人ひとりが心か

          「セトウツミ」のわちゃわちゃ

          恐怖とは

          8050問題の記事に関連する事件で、練馬で起きたエリート元事務次官の息子殺人について考えていた。 最近の事件でも、息子と縁切りしていた父親が、実家に戻った息子から恫喝、暴言をふるわれて日々プレッシャーの中で恐怖を増大させていったのだろう。息子を父親がバールで殴り殺害したという事件があった。 この二つの事件から私はこの「恐怖」とは何だろう?と考えた。 「恐怖」のタイプにはいろいろなケースがあると思う。 不思議なもので、中でもすぐ解消されると保証されてる恐怖なら、(たとえばお化

          恐怖とは

          自分の弱さを知ってる人が1番強い。

          自分の弱さを知ってる人が1番強い。

          言いたくても言い出せない。それが自分の弱さ。逆にそれを言えたらそれは自分の強さ。

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