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iti - vol.1|ついに始動!NZライフスタイルメディア『iti』誕生秘話


緊急帰国から約2カ月。今も正直揺れ動いているところはあるけれど、”小さな一歩” を踏み出します。


昨日23日、日本とニュージーランドを繋ぐライフスタイルブランド『iti(イティ)』を起ち上げました。


【Small is Beautiful - より小さく よりスローに -】
をコンセプトに、ニュージーランドの豊かな暮らしを日本のみなさんに様々な形でお届けしていくライフスタイルメディア&ブランドです。

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実は『iti』の構想からブランド起ち上げまでにかかった時間はわずか18日。”想定外”な出来事からこのプロジェクトはスタートすることになりました。


今日は『iti』を起ち上げることにした経緯や理由、今後のビジョンについて書かせてもらおうと思います。


※ 公式Instagramページでは、発表からわずか1日で500人近くの方にフォロー頂き、心から感謝です!ありがとうございます。




▶すべては ”想定外”からスタートした


話はさかのぼること3月の中旬。ぼくは2020年の年明けからニュージーランドを最北端から最南端まで3,000kmを縦断するロングトレイル『テ・アラロア』に挑戦中で、約3分の1にあたる1,000km地点にいた。

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当初のプランでは6月下旬にゴールを予定していたものの、ニュージーランドがコロナの影響により3月25日にロックダウン。テアラロアの続行は不可能になり、泣く泣く27日に日本へと緊急帰国することになった。


このプロジェクトは、準備期間も含めると約2年半に及ぶ人生最大のプロジェクトだった。だからこのような形でテアラロアを中断すること、今この時期に日本にいることは、これっぽっちも想像していなかった。


さらにこの状況下では撮影の仕事もなければ、イベントを開催できるわけでもない。いつニュージーランドへ戻れるのか。いつテアラロアを再開できるのか。完全に、すべての予定が狂ってしまった。


ずっと目標にしてきたことが目の前から消えてしまったことで、ぼくは新たな目標やモチベーションとなるものを自分の中で見つける必要があった。


とはいえ、新たなモチベーションを見つけることは簡単ではなく、さらに気軽に外出したり、人と会ったりすることもできず、テレビをつければ暗いニュースばかりが流れる。


一種の「燃え尽き症候群」というか、心にぽっかり穴が空いたような感覚になってしまい、帰国後はしばらく無気力な状態が続いていた。


そんな状況の中、ある人から一通のメールが届いた。



▶「偶然」という点が繋がった時に、人生に意味が生まれる


世の中には「偶然」とは思えないような出来事がたくさんある。今回、『iti』を一緒に起ち上げることになったオア明奈さんとの出会いも、まさにそんな感じだった。


明奈さんは、ぼくが2018年に出版した『LOVELY GREEN NEW ZEALAND』というガイドブックを片手に、約2カ月半に渡ってニュージーランドを旅していた。それをキッカケにぼくのInstagramをフォローしてくれて、ぼくも面白そうな人だなと思ってフォロー返し。


そしたら偶然にも、テアラロアの約600km地点にある『マタカナ』という小さな街のファーマーズ・マーケットでバッタリ遭遇!

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ニュージーランドのライフスタイルや人々にもすっかり惚れ込んでいた明奈さんとは話が盛り上がり、気が付けばその日は結局明奈さんと一緒にマタカナの街を散策。また日本で会おうね~と言ってサヨナラした。


そしてその約2週間後、マタカナから約100km先の街オークランドでまたまた偶然の再開。ぼくが大好きなオーガニックカフェ『Scarecrow』で朝食を食べていると、バカでかいバックパックを背負った女性が入ってきた。

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背の小さい日本人2人がバカでかいバックパックを背負ってオークランドの街中を歩く姿はなかなかシュール(笑)

細かい話をすると、ぼくはデータ整理や身体のメンテナンスのためにオークランドで1週間休暇を取った後にテアラロアを再開。そしてその日はまさにオークランドを離れる日の朝で、ちょっと贅沢をしようと『Scarecrow』で朝食を食べていたタイミングだった。


こんな奇跡みたいな偶然が2度も続いたわけだけど、明奈さんと話していて感じたことは「オーラがある人」だということ。近寄りがたいオーラではなくて、自分にとって「必要なモノ」をすべて引き寄せてしまうオーラというか、「この人持ってるな~」と思わせてくれる何かを放っている人。


そして帰国して1カ月とちょっとが経った頃、その明奈さんからメールが届いた。

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このメールをもらう1週間くらい前、ぼくはiPhoneケースや、フォトエッセイ、フォトスタンドなど、ニュージーランドを身近に感じられるオリジナルアイテムを作ろうと考え始めたところだった。


理由は、今回のコロナの影響によって多くの人が自宅時間が長くなっている中で、ニュージーランド好きの人たちのために「ニュージーランドを身近に感じられる”何か”」ができないかなと思ったから。


今までの4年間は写真展やトークイベントが中心だったけど、このご時世ではイベント開催はできず、そこで思いついたのがオリジナル商品を作って届けることだった。


そんな中で明奈さんからメールが来て、久しぶりに話してみると、まあお互いニュージーランド愛が止まらない(笑)


明奈さんにとっては今回が初めてのニュージーランド。明奈さんは今回の旅が自分にとって大きなものだったかを熱弁してくれて、ニュージーランドのエコでサステナブルで可愛いアイテムを日本に届けるインポートショップをやりたいことを話してくれた。


ワクワクしたら、すぐにやる。


この4年間、その軸はずっと変わらないし、これからも変わらない。帰国してから1カ月。『テアラロア』という目標を失って、無気力が続いていたぼくだったけど、久しぶりにワクワクさせてもらった瞬間だった。



人生を変えてくれたニュージーランドに貢献したい。その想いは一生変わらない。



ぼくはニュージーランドに来てから変わったことがたくさんある。というか「すべて」が変わったといっても過言じゃないかも。


一番大きな変化は、自分の好きなことを軸に生きると決めたこと。ワーホリから帰国後、元々会社員として働いていたぼくはフォトグラファーとして独立。もちろん苦労もたくさんしたけれど、毎日ため息ばかり、愚痴ばかりだったぼくの人生は、大きく変わった。


2015年に帰国してから今に至るまで写真展を中心に、自分なりにこの国の魅力を届けてきた。そして憧れの人たちとガイドブックを出版するチャンスにも恵まれた。


大袈裟じゃなく、この6年間は〝夢〟のような日々だった。


他にも食生活が大きく変わり、アトピーを克服。25年以上手放せなかったステロイドを手放すことができた。他にもまったく興味のなかったエシカル/サステイナブル/フェアトレードといった考え方や価値観に興味を持つようになり、今ではアウトドアかエシカルのものしか着なくなった。


身に付けるモノや体に取り入れる物が変わったことで、人間関係も劇的に変わり、運気までも大きく変わった。


(でも一番変わったのは見た目かもしれない笑)


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左:2013年ニュージーランドに行く前(25歳)
右:現在(33歳)



今振り返ると、活動のほぼ10割は「情報」のシェアだった。


だから、ニュージーランドの魅力を肌で感じてもらえるようなプロダクトやサービスを通して、この国が教えてくれた【Small is Beautiful】という豊かなライフスタイルを日本のみんなに届けていきたい。


そんなぼくの想いと明奈さんとの想いが交差して生まれたのが、この『iti』というブランド。


この『iti』は、ガイドブック出版やテアラロアの挑戦と比べれば、インパクトも派手さもないかもしれない。


でも長い目で見ると「身の回りにある小さな幸せ」を1つ1つちゃんと叶えてあげることの方が大切な気がしていて。


むしろ、それを教えてくれたのがニュージーランドという国であり、ここに暮らす人たちだったわけで。そういう意味ではこのプロジェクトこそが、自分の「今」すべき活動であり、自分の進むべき「未来」なのかもしれない。


帰国して2カ月。相変わらず落ち着きのないぼくだけど、”小さな” 一歩を踏み出します。


これから色んな仕掛けをしていくので、ぜひぼくらの活動を楽しみにしててくださいね。次回以降、どんな発信をしていくのか、どんなプロダクトを届けていくのかなど、より『iti』の具体的な活動について書いていこうと思います。


最後に


今ぼくらにできることは、ニュージーランドの暮らしから学ぶ『これからの豊かさ』を1人でも多くの人に届けていくこと。

もしこの想いやブランドのコンセプトに共感してもらえたら

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してくれると最高に嬉しいです!今日も最後までお読みいただきありがとうございました。次回以降もお楽しみに!



2020.05.24. トミマツタクヤ


著者4人の写真

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