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徳川家康 健康長寿の秘訣は食事だった

今年の大河ドラマは徳川家康です。 
徳川家康は、健康に気を配ったことで知られ、中でも食事内容にこだわったことは有名です。

そこで今回は、徳川家康の健康を支えた食事内容、10の食材を紹介します。
(記事の文末に動画を添付しています)

天下統一は健康長寿のおかげ?

私は、日本史が大好きです。
とくに戦国時代、応仁の乱から大坂夏の陣まではおもしろい!

その戦国時代を終わらせた徳川家康は、健康オタクでした。

徳川家康は、健康長寿だったからこそ、天下を取れたと言っても過言ではありません。
関ヶ原の戦いでは59歳、豊臣家を滅ぼした大坂夏の陣では73歳で陣頭指揮を取っていました。

その後、75歳で亡くなります。
が、現代の男性健康寿命が73歳であることを考えると、当時としては驚異的な健康長寿であったと言って間違いありません。

健康オタクの徳川家康は、一体どのような食事をしていたのでしょうか。 
誰もが納得できる10の食材、スーパーフードを見ていきます。

①麦飯

おそらく、家康ほどの身分であれば、当時は贅沢品だった白米ご飯を食べることもできたはずです。
そこを敢えて麦飯にするところに、健康意識の高さが窺えます。

白米と違い麦には、食物繊維に加えて、体の疲れを除き、頭の回転をよくするビタミンB1が豊富です。
もし大麦が混じっていれば、水溶性食物繊維による整腸作用、水溶性食物繊維の中のβグルカンが免疫力を引き上げます。

大麦に関しては、下の記事で詳しく説明しています。 

②味噌汁

言わずと知れた発酵食品です。
家康が好んだ味噌は、彼の故郷でもある愛知県岡崎発祥の八丁味噌です。

八丁味噌は天然醸造で長期熟成(1年半〜2年以上)して作られる味噌で、それだけ発酵され、腸内環境を改善する効果は絶大だったと想像できます。

八丁味噌を使うのは、実は味噌汁にとどまらず、

③焼き味噌

焼き味噌は、ニンニク、生姜、ゴマをよく混ぜて、ミリンとともに味噌を加え、弱火にかけて練ったものです。
もうこれを聞いただけで、体によいことは誰でもわかります。

ニンニクはこのあとまた登場しますので、ここでは省略します。

生姜の辛味成分はジンゲロールショウガオールです。

おもな働きは、
発汗作用(夏バテ防止)
血行促進(冬の寒さ対策)
抗酸化作用、抗炎症作用
抗菌作用、胃の調子を整える
血圧の抑制、コレステロール値の抑制

などが挙げられます。 

ゴマに含まれるリグナンも、抗酸化作用を持っています。
リグナンの一種であるセサミンは肝臓の代謝機能を向上させます。

ゴマにはビタミンE、セレンも含むため、リグナンと合わせて、強い抗酸化作用が期待できます。

また、オレイン酸という脂質(オリーブオイルで有名)がゴマにも含まれます。オレイン酸は、LDLコレステロール値を下げることで知られています。  

④ニンニク

ニンニクに含まれるアリシンという硫黄化合物は、
滋養強壮、疲労回復に加えて、
殺菌効果、免疫力向上、そして
ガン予防にも働きます。 

このような図をご覧になった方は多いと思います。

ガン予防に効く食品はたくさんありますが、その頂点に君臨するのは、必ずと言っていいほどニンニクです。

⑤焼き鳥

牛肉、豚肉ではなく鶏肉なのは、全体的に脂肪分が少なく、その分タンパク質が多かったからではないかと、私は推測します。

また、鶏の胸肉には、長寿成分であるカルノシンが多く、脳の若さを保つ働きもします。

⑥ゴボウ

ゴボウは食物繊維を含む野菜の代表格です。

中でも、大麦と並んで水溶性食物繊維が豊富です。
便秘解消と腸内環境の改善には、水溶性食物繊維を積極的に摂っていただきたいと思います。

また、ゴボウには抗酸化成分のクロロゲン酸が多く、ガン予防効果が期待できます。

なお、家康はゴボウを味噌を使い甘辛く煮て食べたようです。
(ココでも八丁味噌!)

⑦刻み昆布

昆布で出汁をとるのではなくて、昆布をそのまま食べてしまうのがポイントです。

沖縄にも、クーブイリチーといって、昆布を炒めて食べるレシピがありますが、同じようなことを徳川家康もやっていたということです。

もちろん、昆布の栄養素を残さず摂れます。
海藻類ですので水溶性食物繊維、それ以外にも
カルシウム、マグネシウム、カリウム、鉄などが含まれます。 

⑧イワシ

イワシは、オメガ3系の油、とくにEPAが豊富です。
EPAは、LDLコレステロール値を下げて血流を潤滑にし、心疾患や脳血管疾患の予防に働きます。

もう一つのDHAは、目や脳の健康に役立ちます。
瞬時の判断が勝敗を決する戦場では、必須の栄養素です。

⑨クルミ

クルミはナッツ類です。ナッツ類は
マグネシウム、亜鉛、ビタミンEが豊富に含まれ、おやつには最適な食品です。

クルミには、オメガ3系の油も含まれます。
徳川家康はイワシに加えて、クルミからもオメガ3系の脂質を摂っていたことになります。

筋金入りの健康オタクだったのかもしれません。

⑩茶の湯(抹茶)

高名な戦国武将は皆、戦の合間に茶の湯を嗜んだといいます。

家康も、その例に漏れません。
本能寺の変で信長が討たれた時、家康は大坂の堺で茶の湯を楽しんでいたのです。

茶の湯でのお茶は、煎茶ではなく抹茶です。
お茶には、
カテキン、テアニン、カフェイン
などの成分が含まれますが、抹茶にとくに多いのはテアニンです。

テアニンは脳神経機能の調整役を果たして、リラックス効果や安眠効果をもたらします。
命懸けの戦、その束の間の休息には貴重な成分だったはずです。

カテキン、テアニン、カフェインの優れた健康効果については、下の記事で解説しています。

まとめ

徳川家康の健康を支えた10の食材は  

①麦飯   
②味噌汁 
③焼き味噌
(ニンニク、生姜、ゴマ)
④ニンニク 
⑤焼き鳥 
⑥ゴボウ 
⑦刻み昆布 
⑧イワシ 
⑨クルミ 
⑩茶の湯
(抹茶)

この記事の内容については動画もアップしています。
合わせてご覧ください。


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