コーヒーのスゴすぎる健康効果7選
コーヒーは嗜好品のイメージが強く、カフェインの存在からネガティブな見方もされますが、じつは優れた成分を含む健康飲料です。
この記事では、コーヒーが体にもたらす7つの素晴らしい健康効果を解説します。
後半では、コーヒー飲む際の注意点を3つ、及びデカフェについても触れます。
(記事の文末に動画を貼付しています)
コーヒーの健康効果①糖尿病の予防効果
2018年に発表された論文では、1日5杯程度コーヒーを飲む人は、飲まない人と比べて糖尿病になるリスクが29%低かったことが報告されています。
別の論文では、1日3〜4杯コーヒーを飲む人は、1〜2杯飲む人よりも糖尿病のリスクが減少したという結果が出ています。
その理由として挙げられているのが、コーヒーに含まれるポリフェノールの一つであるクロロゲン酸です。
クロロゲン酸は、GLUT4というブドウ糖を細胞に輸送する物質の発現を促進させることが分かっています。
コーヒーの健康効果②心血管疾患の予防
習慣的にコーヒーを飲む人は、狭心症や心筋梗塞など冠動脈の病気になるリスクが低い、という研究結果があります。
コーヒーを1日3、5杯(中央値)飲む人は、ほとんど飲まない人と比べて約15%心血管疾患のリスクが低かったようです。
コーヒーの健康効果③肝硬変の予防
今までのコーヒーに関する数多くの研究から、コーヒーが肝臓に対してよい影響を与えることはほぼ間違いないと考えられています。
アメリカで12万人以上を対象に行われた研究では、習慣的にコーヒーを飲む人は、そうでない人と比べて肝硬変による死亡リスクが22%低かった、というデータがあります。
コーヒーの健康効果④精神疾患の予防
2014年のコーヒー摂取とパーキンソン病のリスクとの関連を調べた研究では、コーヒーの摂取がパーキンソン病の発症リスクを下げることが報告されています。
また、アメリカの5万人以上の看護師を対象とした研究では、1日コーヒーを2〜3杯飲む人は、全く飲まない人と比べて約20%うつ病のリスクが低くなることが報告されています。
コーヒーの健康効果⑤認知症の予防
コーヒーの摂取が認知症を予防することが多くの研究で報告されています。
アルツハイマー型認知症の原因だと言われるのが、アミロイドβ(使用済みのタンパク質)の蓄積です。
アミロイドβの蓄積をカフェインとクロロゲン酸が抑制しているのではないか、と考えられます。
コーヒーの健康効果⑥ガン予防
まずは肝臓ガン。
肝硬変を予防すれば、必然的に肝臓ガンは減少します。
実際に、1日コーヒーを2杯以上飲むと肝臓ガンのリスクが35%低下するという研究結果があります。
それ以外にも、1日コーヒーを4杯飲む人は子宮体がんのリスクが20%低下する。
ほかにも、コーヒーの摂取がリスク低下につながる可能性のあるガンとして、
乳がん、前立腺がん、胆嚢がん、皮膚がん
が挙げられています。
これらの健康効果をトータルで考えて、
コーヒーの健康効果⑦寿命を伸ばす
実際に2015年に発表された日本人を対象にした疫学研究があります。
コーヒーを1日3〜4杯飲んでいた人は、全く飲まない人と比べると死亡リスクが24%低かった、という結果が出ています。
ここまで、コーヒーの健康効果7つを説明してきました。
一つ一つの健康効果については、
・どの成分が効いているのか
・予防に働くメカニズムはどうなっているのか
・エビデンス(科学的根拠)は十分なのか
・信頼できる論文、研究なのか
など分からないことが多いのも事実です。
あくまでも全体的に捉えて、コーヒーを1日3〜4杯(個人差あり)飲む人は体に対してプラスの恩恵をいただけるのかな、という気がします。
コーヒーを飲む際の注意点を3つ
①飲み過ぎによって胃が荒れること
コーヒーは胃を刺激して、胃酸の分泌を促進するガストリンというホルモンを多く出します。
結果、胃酸の分泌が促進されて胃の粘膜を荒らします。
飲み過ぎの目安には個人差がありますので、腹痛や胸焼けなど不調を感じた時には量を減らす必要があります。
②砂糖やコーヒークリームを入れること
砂糖のデメリットは挙げるとキリがありません。
・血糖値を上げやすい
・腸内環境が乱れる
・ガンのリスクが上がる
・消化酵素を大量に消費する
・ビタミンB群を大量に消費する
・依存症になりやすい
・Mg Ca Kが失われる(尿中排出が増える)
それでも甘みをつけたい場合は、
ハチミツやメープルシロップ、
オリゴ糖シロップを使ってください。
また、ポーションに入ったコーヒークリームはミルクではなく、有害性が疑われるトランス脂肪酸の一種です。
本物のミルクを入れる方がはるかにマシです。
③カフェインの覚醒作用
カフェインは、誘眠効果を持つアデノシンという物質が受容体に入り込むのを阻害して、眠気を感じにくくさせてしまいます。
カフェインの半減期(血中濃度が半分、その成分の効果が切れてくるタイミング)は4〜6時間です。
個人差は大きいものの、体から消えるには相当な時間がかかります。
夕食後にコーヒーを飲んで夜眠れなくなる人は、夕方以降は飲まない、あるいはカフェイン抜きのデカフェを飲むことが無難だと思います。
デカフェの健康効果は?
ほとんどの健康効果は得られると考えて結構です。
ただし、健康効果4つ目の、パーキンソン病やうつ病の予防にはデカフェは有効ではないという研究結果が存在します。
健康効果5つ目の、認知症予防にもカフェインが関与していました。
それ以外の多くの健康効果は、カフェイン以外の成分によると考えられます。
すでに登場したクロロゲン酸、同じくポリフェノールの一つリグナンなど、コーヒーは複数の有効成分を含んでいることで知られています。
カフェインが苦手な人は、代わりにカフェイン抜きのデカフェを1日3〜4杯くらい飲むことをお薦めします。
まとめ
[コーヒーの健康効果]
1つ目は、糖尿病の予防
2つ目は、狭心症など心血管疾患の予防
3つ目は、肝硬変の予防
4つ目は、パーキンソン病やうつ病など、精神疾患の予防
5つ目は(おもに)アルツハイマー型認知症の予防
6つ目は、肝臓ガン、子宮体ガン、乳ガンなど、ガン予防
7つ目は、すべての死亡リスクを下げて寿命を伸ばすこと
[コーヒーを飲む際の注意点]
1つ目は、飲み過ぎによって胃が荒れること
2つ目は、砂糖やコーヒークリームを入れること
3つ目は、飲み過ぎによるカフェインの覚醒作用
カフェイン抜きのデカフェでも多くの健康効果が得られますので、カフェインが苦手な人はデカフェを飲んでください。
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