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【最強の善玉菌】酪酸菌のスゴい効果と10の増やす方法

乳酸菌やビフィズス菌と並ぶ善玉菌の一つに、酪酸菌があります。

酪酸菌が体にもたらすよい影響は、腸内環境に留まらず、あらゆる病気の予防にまで及びます。

間違いなく、酪酸菌は最強の善玉菌です。

今回は、
酪酸菌の特長
酪酸菌のスゴい働き
酪酸菌10の効果
酪酸菌を増やす方法
酪酸菌のサプリ

について解説します。

(記事の文末に動画を添付しています)

酪酸菌と水溶性食物繊維の密接な関係

酪酸菌は、おもに水溶性食物繊維を分解して、短鎖脂肪酸の一つである酪酸を産出するのに働きます。
このあとに説明する10の効果は、正確には酪酸菌ではなく、酪酸の働きによるものです。

そして、水溶性食物繊維を材料として酪酸を産出する、という点がポイントです。
水溶性食物繊維は、それ単独でも腸に対してさまざまなよい働き、効果を発揮します。

ですが、水溶性食物繊維を最大限に生かすのであれば、そこに酪酸菌が必要です。
水溶性食物繊維と酪酸菌の作用で酪酸を大量に生産してこそ、水溶性食物繊維も酪酸菌も100%生かされます。

さらに酪酸菌は、乳酸菌が作った乳酸を使って、酪酸を産出することもできます。
ヨーグルトや乳酸菌飲料、乳酸菌サプリなどで積極的に乳酸菌を摂取している人にとっても、酪酸菌はぜひとも取り入れたい善玉菌です。 

乳酸菌と言えば、腸まで届くとか、届かないとか、胃酸で死ぬから意味がないとか、いろんなことが言われます。
酪酸菌は、芽胞というカプセルのようなものに、一つ一つの酪酸菌が包まれています。
酪酸菌は、胃酸で死滅することはありません。

酪酸菌の生命力は強く、胃酸だけではなく、熱にも抗生物質にも負けません。
確実に腸まで届き、腸内そして全身でしっかり仕事をします。 

酪酸菌(正確には酪酸)10のスゴい効果

①大腸上皮細胞のエネルギー源

腸の蠕動運動に必要なエネルギーの8割が、酪酸でまかなわれています。

②腸内細菌バランスを整える 

腸の中で乳酸菌やビフィズス菌が生育しやすい環境をつくり、善玉菌を増やします。
逆に、悪玉菌が生育しにくい環境をつくります。

結果的に、善玉菌が優位な望ましい腸内細菌バランスに近づけます。

③免疫の強化および免疫の調整 

酪酸菌は、腸管の粘膜を覆う粘液の産生を促します。
これにより、抗原が定着するのを防ぎ、病原菌やウイルスによる感染を防ぎます。

その一方で、免疫の暴走を抑えて、自己免疫疾患やアレルギーの予防に働きます。

④腸管バリアの強化 

これも、アレルギーの予防に働きます。
腸管バリア(腸壁バリア)とは、腸を形成する一つ一つの上皮細胞を結び付ける働きのことです。 

これが弱くなると、上皮細胞同士の間(タイトジャンクション)に隙間ができます。
この隙間から異物が混入すると、アレルギーの原因になります。

酪酸菌は腸管バリアを強化して、異物や病原菌が血中に入ることを防ぎます。  

⑤筋力アップ 

運動をした時に筋力量を増やすのを助けます。
高齢者のサルコペニア予防に働きます。

⑥脂肪燃焼 

酪酸菌は、細胞内のミトコンドリアという器官に働きかけて、脂肪燃焼を促進させます。 

合わせて、酪酸菌は
⑦食欲抑制に働きます。

酪酸菌は
⑤筋力アップ
⑥脂肪燃焼
⑦食欲抑制

の3つ効果で、ダイエットにも強力に働きます。  

残りの3つは、まとめてお伝えします。

⑧抗炎症作用 
⑨抗がん作用 
⑩糖尿病の予防
 

どれも重要な働きですが、今回は詳しい説明を省略させていただきます。

酪酸菌を増やす方法&酪酸菌のサプリ

酪酸菌が含まれる食べ物は、糠漬けです。
糠漬け以外、ほぼ見当たりません。

皆さん、糠漬け食べますか?
作りますか?
自宅に糠床がありますか?

今、ほとんどの人は、糠漬けとは縁遠い生活だと思います。
私が住む沖縄では、高温多湿な気候もあって、糠床の保存には適さず、糠漬けをつくる習慣さえありません。

そういった場合には、サプリの出番です。

酪酸菌のサプリ(医薬部外品)は、私が知る限り2種類あります。

強ミヤリサン錠(ミヤリサン製薬)

パッケージをよく見ると、酪酸菌(宮入菌)と書いてあります。

製造元のミヤリサン製薬のホームページを閲覧すると、1933年、初代社長の宮入博士が発見した腸内細菌を宮入菌と名付けました。
それが、一般にいう酪酸菌です。

強ミヤリサン錠は、酪酸菌の本家本元の商品です。

ビオスリー(アリナミン製薬)

商品明の通り、3つの善玉菌を配合しています。

1つ目は、大腸で働く酪酸菌

2つ目は、小腸から大腸で働くラクトミンという乳酸菌。
ラクトミンは、「酪酸菌を増やす」とメーカーのHPには記載されています。

3つ目は、小腸で働く糖化菌という善玉菌。
糖化菌も、メーカーのHPによれば、乳酸菌やビフィズス菌を増やす、と書いてあります。

つまり、酪酸菌を中心に小腸から大腸で働く善玉菌をミックスして、協調して酪酸菌を増やすサプリ、と言えるかもしれません。

強ミヤリサン錠とビオスリー、甲乙付け難く、どちらがお薦めとは言えません。商品のHPをご覧になって比較検討してみて下さい。

まとめ

酪酸菌は、水溶性食物繊維を分解したり、乳酸菌が作った乳酸を使って、短鎖脂肪酸の一つである酪酸を産出します。

酪酸菌の生命力は強く、胃酸にも熱にも抗生物質にも負けずに、確実に腸まで届きます。

酪酸菌が生み出した酪酸10の効果は、

①大腸上皮細胞のエネルギー源
②腸内細菌バランスを整える
③免疫の強化および免疫の調整 
④腸管バリアの強化 
⑤筋力アップ 
⑥燃焼燃焼 
⑦食欲抑制
⑧抗炎症作用
⑨抗がん作用 
⑩糖尿病の予防
  

酪酸菌が含まれる食べ物は、糠漬けです。

酪酸菌が含まれるサプリ(医薬部外品)は、
強ミヤリサン錠(ミヤリサン製薬)
ビオスリー(アリナミン製薬)

この2つです。

この記事の内容については動画もアップしています。
合わせてご覧ください。


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