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くぼさんのところへ髪を切りに行った話

私は大阪の福島区に住んで3回目のクリスマスになる。

クリスマス前になると、やっぱりどうしても、いやなぜか、髪を切りたくなるもので、昨日美容院にいってきた。

いつからは忘れたけれど、今担当してもらっている美容師さんになってから、「ショートカット&ハイライト」が定番になってきて、今日も、いかにも昨日髪切ったな!って髪をしている。

今の美容師さん(仮名:くぼさん)に出会うまでは、ホットペッパービューティーでクーポンが使える美容院を適当に選んで髪を切っていた。この人いいな!と思ったら、2回くらいは連続で切ってもらうこともあったけど、くぼさんにお願いして結構長い。

くぼさんとは何となく波長が合う(と思っているし、くぼさんもそう言ってくれるからそうだと信じている)。3時間ずうっと喋ってる。

もともと美容院の「当たり」を引くことはめったになくて、例えば、隣に立っている美容師さん同士がなぜかインカムでやりとりをする美容院とか、沖縄好きなんですって言ったら「ゴーヤ顔ですもんね!」と前のめりに言われる美容院とか、スチーム当てるために一万払ったのにそのスチームが隣の人のドライヤーで逃げていく美容院とか、もう散々で(これは一部です)。

くぼさんとは、だいたい、喋るボリュームは半々。昨日は、キャリアの話もした。くぼさんとは長いから、私がキャリアに悩んでいたときも知っているし、副業をしていることも知ってくれている。くぼさん自身のキャリアの話も聞いたことがある。くぼがやりたいことも何となく分かっている(つもり)。

くぼさんは3か月前までは、あるイケイケ美容院にいた。ホットペッパービューティーで金色の星マークが3個つくところ。朝9時から夜11時まで働いていた。今は、シェアサロンというところで場所を借りてフリーランスの美容師として活動している。

美容院にいたころのくぼさんは、一人ひとりのお客さんと向き合いたいのに、次から次へとお客さんを「さばく」もしくは「さばかなければならない」ような感覚だったらしい。自分のペースなんて関係ない。そして店をやめて、独立したくぼさんを見てわたしはとてもかっこいいなと思う。

だって、したいことを実現しようとしてできているからだ。

そして表情が変わったからだ。

羨ましいと伝えると、くぼさんは「一人の限界は感じますね。だからどっちがいいかなんて、わかんないんですよ。でも僕は今のペースがちょうどいいです。

みやさんに、こうしろ!とは絶対に言いませんけど、僕から伝えられることがあると思うので伝えてます。ちなみにここからは言わない、ってラインも決めてます」


くぼさんと毎月一回、話すのが楽しい。何話したかって言われると、キャリア相談、好きなアニメ、最近ハマっているサウナ、旅の思い出など、他愛もない話をつらつらと。

来月か来年か、またくぼさんのところへきっと行く。あー楽しみ。ちなみに仕事でちょい爆発前までいってたけど、くぼさんと話してどうでもよくなった!


ちなみに私をショートカットに初めてしてくれたのもくぼさん。そのときのくぼさんは忘れられない(笑)。

「みやさん、終わりません。終わりがみえません、どうしましょう」

私の髪の量すごいから。

おわり。

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