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【2年目】製図試験を落ちてからやったこと

どうも、ボクです。R3一級建築士製図試験に合格しました。

R2に初めて試験を受験し、製図試験で不合格となりました。絶望の中、来年の試験に向けて頑張ろうと決めました。合格までの1年間で何をやったのかを紹介します。

1月〜4月

  • 道具をそろえる

  • 現役の自分を取り戻す作業

  • 一級建築士製図試験の申し込み

まず、製図道具を揃え直しました。古い製図板を新しいものに買い替え、シャーペンもいろいろ試したりしました。

次に、現役の時の自分を取り戻す作業をしました。
試験から2ヶ月以上何もしていなかったので、当然のことながらやり方を忘れており、製図の手順を復習することから始めました。それ以外は特にやる気が起きるわけでもなく、ほとんど何もしなかったです。

4月には一級建築士の申し込みがあります。忘れずに申し込みました。

5月〜6月

  • パーツ練習

  • 座学(法規、構造、設備)

申し込みをしたことで、さすがに少しはやらないとと焦りの気持ちが出てきましたが、通しで作図するほどのやる気はなかったので、とりあえず、パーツ練習を始めました。それと、作図に必要な法規や構造、設備の勉強も始めました。

土日にパーツ練習を1〜2時間、平日は空き時間に法規などの勉強をしていました。

パーツ練習は、ひたすら階段を書いていました。管理用階段と利用者用階段を練習していましたが、今回は共同住宅だったので、バリアフリー対応の利用者階段は必要ありませんでした。

7月

  • エスキスの復習

  • 作図の練習(3時間以内)

7月21日に課題発表があり、そろそろ本格的にやらなければと思いました。日建学院の短期コースに通うことを決めていたので、学校が始まるまでにエスキスの復習と作図を3時間以内にしようと決意し、練習を始めました。

課題が発表されると、建築設計資料シリーズの該当本がバカ売れします。日建学院でも下記の資料が安く買えると勧められました。この時は買うかどうか本気で悩みましたが、今は買わなくて良かったと思っています。学校に通っていれば、課題に沿った資料をまとめてくれるので、自分から情報を取りに来る必要はありません。(独学の人は購入してもいいかもしれません)

ボクは住宅プランや建具等の寸法がわかるコンパクト建築設計資料集成を購入しました。(これも数回見た程度でほとんど使いませんでした。)

8月

  • 学校の課題(トレース、作図練習)

  • 記述(音声)

  • 模擬試験

前半戦である8月後半にある模擬試験までは、プランの良し悪しよりも作図の出来を指導するのが学校の方針でした。3時間以内に作図を終わらせ、かつ、綺麗に、メリハリをつけて書くように指導されます。かなり綺麗に書く人がいて(おそらく、意匠系の人)、それを目指すように言われますが、正直、数ヶ月でそこまで持っていくことは無理だし、その必要もなかったです。

グループ添削の際に、5時間以上かけて作図した人の図面を見せられ、これくらい綺麗に書きましょうと言われた時はキレそうになりましたね。時間内に終わらせる試験ですけど。。

作図枚数は、当日課題1枚と宿題1枚の週2枚の作図をしていました。作図スピードは去年の高齢者介護施設より作図量が少なかったので、3時間ほどで書けるくらいのレベルでした。

プラスして、記述の勉強も始めました。人見知りマンさんの記述音声データを購入し、通勤中や空き時間にずっと聞いていました。これだけで結構できるようになりました。

平日は基本的に帰宅が22時ごろになるので、23時から就寝する24時までの1時間勉強していました。そして、朝8時に起きる生活でしたので、かなり寝ていたと思います。睡眠時間を削ると自分のパフォーマンスが悪くなることがわかっているので、やりませんでした、というよりそんなに強い人間ではないのでできませんでした。

土曜日に学校の課題を一気に終わらせて、日曜日は学校で課題を解くのいう生活をしてました。

9月

  • エスキスの調整

  • 他学校の問題を解く

  • 模擬試験

9月になり、学校の添削でエスキスの内容も見てもらえるようになり、自分のエスキスのやり方を調整していきました。基本は日建学院のフォーマットに従い、ミスしやすいところや法規関係で忘れやすい部分を追加したり、時短のため無駄だと思う部分を削ぎ落としました。A4ノートをA2の練習用紙に見立て、エスキスの流れを書き出し、時間がある時に見るようにしていました。今回の集合住宅の課題は、採光や斜線制限といった法規の制限が多く、階数や付帯施設も指定されていなかったので、エスキスをまとめるのに時間がかかりました。

いろんなパターンに対応できるようにするため、他の学校の課題ももらい、iPad
に入れて、通勤時や昼休みにエスキスだけやるようにしました。

作図スピードは3時間をきることはできないと思ったので、作図練習は学校の課題と宿題以外は行いませんでした。生活内容は8月と変わりません。睡眠は大事です。

10月

  • 学校課題の復習

  • エスキス、作図の流れの確認

10月10日の試験日までは、学校で出題された課題の復習を行いました。どんな出題があり、それに対して、どうすれば上手く解けるかのパターンを整理し、頭に入れていきました。

記述については、相変わらず音声で聞くのと、学校課題の模範解答を音読しました。

作図については、流れを確認しつつ、前日に1枚書きました。

日建学院では直前の1週間には、平日にもかかわらず授業がありましたので、有給を取って出席しました。

直前になると、もうやることはないわ〜とモチベーションが上がらず、我慢していたゲームを始めてしまったのが後悔です。最後まで気を引き締めましょう。

こうすればよかったと思うこと

課題発表前

  • 過去問の記述練習

  • 作図時間3時間以内の練習

  • エスキスのフォーマット化

  • 作図道具選び

課題発表前はいかに無駄なことをしないかです。課題を想定した記述練習は無意味なので、とりあえず、過去問で出題された記述内容は勉強しておいて損はないです。今回の試験でも、過去問からの出題が何個かありましたので。

また、授業が始まる前にある程度作図のスピードを上げておくことが大事です。2ヶ月半と少ない時間を作図練習に当てるのはもったいないです。これはエスキスの手順についてもそうです。

最後に道具選びです。
なるべく綺麗に、早く書くために道具との相性は欠かせません。これは誰かのオススメを使えばOKというわけではなく、自分でやりながら試していくしかないと思います。ボクもシャー芯の濃さや太さ、シャーペンの種類などいろいろ試しました。これらは課題が発表されてからでは遅いので、発表前にやっておくべきです。

課題発表後

  • 会社から近い学校を選ぶ(平日自習や講義あり)

  • 実例建物の見学

日建学院では平日でも教室を開放しており、曜日によって講師がおり、質問することができました。ボクは平日の開放教室を一度も使いませんでしたが、職場に近ければ、定時上がりでそのまま学校に直行して勉強することができたなあと思いました。また、直前の授業も有給を取らずに出席することも可能なため、職場に近い学校がいいのではないかと思います。ただ、職場と自宅があまりにも遠いと、休日に通うのが大変なので、自宅に近い方がいいですね。

また、今回の課題が集合住宅だったため、外を歩けば実例の建物を簡単に見ることができます。しかし、仕事や学校が忙しくことを理由に、自分で見ることをしませんでした。建物をイメージできることはエスキスでも有利になるので、もっと建物を見学すればよかったと思いました。

以上です。がんばってください。

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