シェア
毛玉
2023年9月28日 20:20
足が着く前に飛べるのか。そういったあなたの。押したくない背中。引っ張りたい足だった。永遠の眠りにつくことそれ自体は、そんなに崇高なものじゃなくて、もっとあっさりとしたものだ。そこにいるかいないかの境界線は曖昧な毎日。朝起きた時に僕らは意識を手にするのだから、その手前にあったこの世は何一つ知らない。だから毎晩眠る度、そのあいだの世界の夢をみる。前世の世界、あなた