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ぼくのきおくとにんしきにあらがうものはゆるさない

足が着く前に飛べるのか。

そういったあなたの。

押したくない背中。

引っ張りたい足だった。



永遠の眠りにつくことそれ自体は、
そんなに崇高なものじゃなくて、
もっとあっさりとしたものだ。


そこにいるかいないかの境界線は曖昧な毎日。

朝起きた時に僕らは意識を手にするのだから、
その手前にあったこの世は何一つ知らない。


だから毎晩眠る度、そのあいだの世界の夢をみる。


前世の世界、あなたがいる世界、
僕にしか捉えられない世界。



僕の夢は僕だけしか見れていないが、
それならば夢にあなたがいることは僕の中では誰にも覆すことのできない現実となる。



“ぼくのきおくと
にんしきにあらがうものはゆるさない”

朝に書き殴られていたこの言葉こそ、
僕の“認識”であり、夢でみた“現実”なのだろう。

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