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起業願望ゼロの自分が経営者になった道を振り返る〜その②〜

みなさん、こんにちは!

諏訪剛史です。

法人設立1年を目前に控え、自分の道のりを振り返るというテーマで、前回の記事では、僕自身の大学生時代から新入社員時代を振り返ってきました。

2年目の若手社員時代は、出世と社内での活躍を目指して奮闘するも、エース級の上司、先輩社員との圧倒的な力の差を感じる日々で、苦い思いや劣等感にさいなまれる毎日を送ってしました。

そんな迷走時代を振り返りながら、脱してきた経験や方法をお伝えしていきます。

自分の未来や強み・弱みがわからない迷走時代

メガバンク向け情報系システムの設計・開発チームの1つの中で、サブリーダーとして抜擢されて新たな仕事の連続の日々に邁進するも、中々煮え切らない期間が続きました。

提案資料やレビュー資料一つをとっても、書いた資料の50%以上の部分を赤入れされて返されることもしばしば、真っ赤になった資料を見ては自分の実力の無さに憤慨していました。
意図に沿った構成になっていないと指摘されて次の資料で意図や着地を意識して直せば、客観性や公平性がない誘導的な資料になっていると指摘され、図表の立て付けが掴みきれないまま頭を抱える日々。

資料以外にも、会議のファシリテーションの準備や順序、タスクの優先順位や達成基準も外してしまう状態でした。

上司や先輩がやると非の打ち所がないと思えるほど洗練されたものになっているのをみて、自分に何が欠けているのか、そもそも追いつけたり勝てる要素があるのだろうかと頭を悩ませました。

その時にすがっていたのが「読書」で、仕事の整理術や時間管理術、資料作成の方法論や依頼・交渉術など仕事に使えそうなものは片っ端から読んで、拙いながらも実践していました

読み終えた方法論やすぐにでも実践!との気概でやってみたものの、理論と実践は違うということにもたくさんぶつかりながら、頭に詰め込む日々を過ごしました。

それを経て体感したことは以下の項目でした。

・実践を伴わないインプットには意味がないこと
・スピードを意識してサイクルを回し続けることが量・質を最大化するコツであること
・優秀・凄いと思える人に対しても、自分が勝負できる強みや分野は必ずあること
・気づけば誰かが魔法のやってくれる仕事というのは存在しないこと

当たり前に思えることかもしれませんが、当時の自分にはとてもインパクトのある発見であり、迷走時代を脱する大きなきっかけになりました。

実践を伴わないインプットには意味がないこと

正直、迷走時代初期の自分はインプット過多で消化不良を起こしていました。

仕事術の本を読んで、その中に出てくる方法論を身に着けようとさらに別の本を読むを繰り返し、読んだ冊数は上がっても、自分の実力が上がることはないですし、少し実践したくらいで結果が出るなら世の中誰も苦労しません。

読んだ方法を実践し、少なくとも毎週振り返りながら1ヶ月は続けてみること、その中で継続するものを選んでいくことが大事だと気づきました。
振り返りの際に、反省をしがちですがそうではなく、うまくいったこと、うまくいかなかったこととその状況や理由、うまくいったこととのつながりがあるかを意識するようにしていました。

手に馴染むまではやってみる感覚は、今の経営にも生きてきます。
新たな施策を試みるときは、1ヶ月は必ず継続、できれば仲間の力と知恵を借りながら3ヶ月は続けて評価をすることを大事にしています。

スピードを意識してサイクルを回し続けること

月並みなことからもしれませんが、仕事はスピードが命だと捉えています。

これは質をないがしろにして良いという意味では全くなく、ある仕事のゴールが10だとしたら、2か3でその方向性が正しいかをチェックし、軌道修正してその先を進めることで手戻りも自分の頭や体のリソースも最大に活用できると思います。

上司や先輩に依頼された仕事であれば、早めに方向性を確認し、期限までの限られた時間を無駄なく最大限質を高めることに使うという覚悟が重要です。

スピードがあるからこそ質を高めることに時間が使える、反復練習のように自分のあらゆる作業のスピードを上げることが、高く信頼される仕事の質を生んでいくと考えています。

残りの2項目については、次回の記事で記載します。


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