”エアバトラー”増田繁人の決勝弾を守り抜いたファジアーノ岡山がプレーオフ圏内の6位に浮上


 全文無料公開。面白いと感じていただければTwitterでの拡散や投げ銭100円お願いします。

 *レビュー記事ではありません。メディアを意識したライト目な記事を書いてみようという試みです。

 けが人が相次ぐファジアーノ岡山は喉から手が出るほど欲しかった勝ち点3をホームで獲得。昇格プレーオフ圏内の6位に順位を上げ、昇格に望みをつないだ。


試合結果

明治安田生命J2リーグ第38節 

ファジアーノ岡山 1-0 栃木SC

得点
前半9分 DF増田繁人

選手交代

【ファジアーノ岡山】
後半46分
FW 赤嶺真吾→山本大貴
後半53分
MF 関戸健二→DF 椋原健太
後半54分
MF 上田康太→武田将平

【栃木SC】
後半16分
FW ヘニキ→FW キム ヒョン
後半35分
MF 榊翔太→MF 西谷和希
後半42分
MF 川田拳人→MF 三宅海斗

スタメン

 岡山は前節の長崎戦で負傷したDF田中裕介に代わり、190cmの高さを武器とするDF増田繁人を起用。FWイ・ヨンジェとコンビを組むのは赤嶺真吾。パサーとフィニッシャーを繋ぐ経験豊富なベテランはチームのために犠牲を厭わない。


 対する栃木SCは、前節の琉球戦からのスタメン変更はなし。降格圏内から脱出したい栃木は是が非でも勝ち点3を取りたいところ。


ハイライト

簡単選手採点

*選手のパフォーマンスを10点満点で採点。

GK 一森純 6.5
 サイドからのクロスを主体とする栃木SCの猛攻を体を張って防いだ。時には相手と接触しながらも失点を許さなかった。キャッチングの後、相手DFの裏へ走り込むFWイ・ヨンジェへピタリと合わせる低弾道パントキックは最後尾から脅威を与えていた。

DF 廣木雄磨 6.0

 粘り強いサイドの1対1の守備対応と、ゴールライン上でのシュートブロックで無失点に貢献。攻撃では縦関係を築くMF仲間隼斗へのサポートランで左サイドを活性化させた。

DF 増田繁人 7.0

 決勝ゴールを決めた勝利の立役者。190㎝の高さを生かし、栃木SCのクロスボールやロングボールを跳ね返し続け、セットプレー時には得点を決めた後も惜しいヘディングシュートを放つなど攻守において存在感を発揮。照明トラブルによる試合中断時に見せたチームメイトを鼓舞する姿からはたくましさを感じた。

DF チェ・ジョンウォン 5.5

 マーカー外し、あわやというシーンを作ってしまった。まだまだ詰めの甘さが見えたが、特徴である左足のキックで自分にしかできないプレーでチームにプラスをもたらしてほしい。

DF 増谷幸祐 6.0

 終始、安定したパフォーマンスを見せた。非常に高いプレス耐性はボールの預け所にもなり、栃木SCの激しいプレッシングの逃げ場として機能した。

MF 喜山康平 6.0

 高い危機察知能力を生かしたチャンスの芽を摘む守備とDFラインからパスを引き出すポジショニングはチームに安定感を与えた。また、逆サイドへの意識を常に持ち、幅を使った攻撃を組み立てた。

MF 上田康太 6.0

 DF増田繁人の決勝ゴールをフリーキックで演出。バイタルエリアでセカンドボールを拾い攻撃に厚みを持たせ、黄金の左足から放たれるセットプレーやスルーパスは多くのチャンスを作った。

MF 関戸健二 6.0

持ち前の運動量で幅広いエリアをカバー。サイドで突破ではなく、うまくアウトサイドでターンし、奪ったボールを確実に味方につなげた。常にチームのことを考えたプレーを選択し、勝利に陰の立役者となった。

MF 仲間隼斗 6.5

 ドリブル突破と惜しいシュートでゴールを常に脅かした。圧倒的な質的優位性を作り出し、攻撃陣を牽引した。一言で表すとスーパーな選手だ。

FW イ・ヨンジェ 6.0

 裏に抜け出すシーンを数多く作り、シュートを打つもゴールを奪えず。献身的なプレスは栃木FCのDFラインを乱した。昇格のために残り4試合でゴールを量産するためのエネルギーを蓄えているのかもしれない。

FW 赤嶺真吾 6.0

 パサーとフィニッシャーを繋ぐ安定したポストプレーはさすがの一言。ミドルシュートを打つなど積極性を見せた。ここ数試合でゴールを脅かすシーンを多く作り、シーズン終盤にコンディションを上げてきた印象だ。

次節に向けて

 ホーム2連勝を飾り、昇格プレーオフ圏内の6位に浮上。負傷者が続出する緊急事態であることには変わりないが、代わりに出た選手が活躍するというチームにとって理想的な展開と言えるだろう。まるで離脱した選手と応援するサポーターの思いが原動力になっていることを体現しているかのようだ。また、FW山本大貴の復帰も好材料だろう。ホームで圧倒的な勝率を誇るファジアーノ岡山だが、J2残り4試合のうちホームゲームは11月16日(土)の横浜FC戦のみ。残り1試合のホームゲーム、それも上位の横浜FCに勝つためにはサポーターの大声援は必要な要素のはずだ。ホーム最終節はシティライトスタジアムを埋めつくし、ファジアーノ岡山の選手と共に戦おう。



ここから先は

0字

¥ 100

読んでいただきありがとうございます。 頂いたサポート資金は遠征費や制作費、勉強費に充てさせていただきます!