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2024 Summer Vaction: Utahの旅(40)

July 12, 2024
Capitol Reef National Park


Cathedral Valley

今回のもう一つの目的はCathedral Valleyをドライブして、その先にある、最小限の設備しかないキャンプ場でキャンプをすることだった。

旦那も結構乗り気で、星とか見えるんじゃないか、星の写真を撮ろうと、無謀な計画だったけど賛成してくれていた。

旦那が賛成してくれれば、より調子に乗ってしまう私。よし、いける!と気持ちは完全に前のめりだった。

Cathedral Valleyとは

  • 地形: Cathedral Valleyは、ユタ州キャピトル・リーフ国立公園内に位置し、砂岩の尖塔やモノリスが特徴的な地形である。風化と浸食によって形作られた、壮大で劇的な景観が広がっている。

  • 主要なランドマーク: 主なランドマークには、Jupiter Temple、Temple of the Sun、Temple of the Moonなどの巨大な砂岩のモノリスがあり、それぞれ独特の形状を持つ。

  • アクセス: Cathedral Valley Loopという約93キロメートルの周回道路があり、四輪駆動車が必要である。未舗装で険しい道が多く、アクセスはやや困難である。

  • 環境条件: 天候や道路の状態が厳しいことが多く、事前の準備と最新情報の確認が重要である。訪れる際には、十分な水と食料の持参が推奨される。

オフ・ロードの入り口まで

さて、熱波が続き、道路は問題ないことを朝確認していたので、そろそろCathedral Valleyに向かうことにした。

Cathedral Valleyは本来ループになっており、入口・出口は2箇所ある。
手前にある入口(出口にもなるが)は車による渡渉が必要で、おすすめしないとのことで、そのさらに奥にあるところから入ることにした。
時間にして約30分。

ここで気づく。
ガソリンがやばいわけではないが、満タンでもない。

何が起こるかわからないので、とにかくガソリンはいっぱいにしておいた。
この辺りは街が本当にないので、入口の先に行くか、戻るか、どっちも30−40分のドライブとなる。さらに追加で30分ほど運転し、街に到着。

岩の中に売店があるガソリンスタンドで、本当に店の奥は岩を切り開いて冷蔵庫のようにしていたらしい。
外気が40度を超えていたので、少しここで待機して、外の気温が下がるのを待つ。
しかし、そんな簡単に気温は下がらないので、あまり遅くならないようにと出発。

いざ、オフ・ロードへ

正直、かなりすごい景色で、もっともっと写真を撮っておけばよかったと今になって後悔。でも、その時は運転に集中していたし、正直写真とか考える余裕はほとんどなかった。

とにかく、オフ・ロードに入ってからは、時速10マイルほどしか出せないほどのガタガタ道が続く。時たま、砂の道で走りやすくなるが、ほとんどがガタガタ言ってて、うちも四駆ではあるが、心配でしかなかった。

誰もいないかと思っていたら、結構、向こうから何台も車が来てすれ違ったりしたし(すれ違うのも怖い!)、後ろからすごい勢いのジープに抜かされたりもした。

なんであんなに早く走れるのだ。
後ろからみていたら、もうカーブはドリフトする勢い。
旦那と笑っていたが、だんだん余裕がなくなる。

結構、やばいな。時間も道も。

有名なTemple of The SunとTemple of the Moonが見えた。ここで分かれ道があり、近くまで行くこともできたが、時間的に遠くから見るだけにした。

この辺りは比較的運転しやすかったが、雲行きも怪しいし、キャンプ場に早く到着したくなってきた。1時間運転しても全然進まない。

2時間か2時間半ほど運転したぐらいでキャンプ場はあと2カーブというところまできた。一気にボコボコで、石が飛び出ている道を登ることになった。

あ、車の底を擦った。。とか言いながら。がたがた、隣で旦那が椅子の上で飛び跳ねている。もしくは前後にすごい勢いで揺れている。

めちゃくちゃ車が揺れているのはわかっているのだが、どんなに努力しても揺れが収まらない。そのくらい、道がガタガタ。

無念のリタイア

もうヤケクソで笑いながら運転したが、ついに、もう無理という状態になった。
登りの傾斜がキツく、岩が飛び出ている道が思ったより続くとなった時だった。

旦那に「ギブしてもいい?」と聞いた。
正直、運転でギブしたのは人生で初めて。
どんなダートの道も、雨が降ったら渡れなくという道も、これまでは突き進んできたが、今回はもし何かあったら、パンクしたら、電波が通じないし、40マイルぐらいあるし、やばい、と思ったら、勇気ある撤退もありじゃないかと日和った。

キャンプ場だけでも拝みたいと、車を置いて、歩いてみたが、結構遠くて、景色だけみてやめた。

もう、壮大すぎて、やばい。
なんだ、これ!

すっこーんと縦に割れている岩が、綺麗という言葉以外でどう表していいかわからない。

ギブして、途中で駐車した車。道は普通に見えるが、この下と上がやばいのだ。

旦那も「いやいやいや、無理しないでおこうよ。何かあっても俺も対処できないし」と全面サポート。相変わらず優しい。

ということで、ここで記念写真を撮って、戻ることにした。
ほぼ頂上でみた景色は、紛れも無いプライスレスだった。
時間的にも誰もいなかったのでなんか私たちしか地球にいないような感じ。

帰路

帰ると決めたら、早い。心に余裕もできたので、途中で少し写真なんかも撮ったりした。

少し天気も回復しつつ、傾いた太陽で影ができる岩山が綺麗で綺麗で。

なかなか時間の関係でたくさんは立ち止まることもできなかったが、いくつか写真を撮ることはできた。

もう一度記念撮影。
キャンプ場には行けなかったけど、それもいい思い出!
臨機応変な私たちらしいと!

勇気ある撤退したところからすでに2時間ほど経過して、太陽も沈みかけてきた。

車が汚すぎる。

太陽が沈むのと同時に明日は帰路に着く。
やはり旅の最後が近づくにつれて寂しいものだ。

Cathedral Valleyの入口に無事帰還

途中、落石があったら死ぬなというところを抜けて(行きはあまり気づいていなかったが)、無事入口に到着。
すでに夜9時。
ガソリンスタンドを出てから6時間経過。

このあとどうしようか、宿を探すか、とか、あまり無駄に宿探しに時間を使いたくない、とか少し口論ぽくなったが、一番止まることができる可能性が高いFruit Campground(国立公園内の)に行くことにした。

一番近く、そして宿より空いている可能性が高いので。

続く

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