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2023 イエローストーン国立公園とグランドティトン国立公園(8)

July 03, 2023
イエローストーン国立公園:オールドフェイスフル

オールドフェイスフルには多くの間欠泉が固まっており、こちらもめちゃくちゃ人気のエリアである。

初日のビジターセンターで情報収集した際には、パークレンジャーからはとにかく朝早く行け、8時までに行け、できるだけ見て回り無理なら次の日に戻ってこい、と言われたぐらい、混むらしい。

オールドフェイスフルで大切なことは、沢山ある間欠泉が何時ごろ噴出するかの予測時間を知ることで、前日にビジターセンターで確認したりすると良い。とはいえ、彼らも一番最後の噴出の時間から予測するので、やはり情報は最新が欲しいのだけれど。他には国立公園のアプリでイエローストーン国立公園のサイトから最新の情報を得ることもできるみたいだが、キャンプ場はWi-Fiがないので(ロッジやホテルにはある)ネットで情報を得ることはほぼ不可能。

私たちも前日にビジターセンターで情報を仕入れる予定が、ビジターセンターは結構早く閉まってしまうため、当日にオールドフェイスフルのビジターセンターに行くことにした。

駐車場が混むと思い、7時半には到着。結構、空いていた。

ビジターセンターは8時からしか開かないため、駐車場でのんびり待とうとしたら、何やら人がどんどんやってきたので、もしやビジターセンターから一番近い、オールドフェイスフルガイザー(Old Faithful Geyser)の噴出の時間が迫っているのではと私たちも急いで向かった。

ここで私たちはカメラのレンズの選択に失敗する。Old FaithfulではWildlifeはほとんどいないだろうと思い(観光客も多いし、温泉で高温多湿だし)、私は広角レンズを装着し、旦那はカメラではなくiPhoneで広角レンズの代わりとすることにした。

8時前でも結構な人が待っていた。ネットが通じるのはホテルやロッジだけなので、そこに、宿泊している人が情報得たんだろうか。

旦那はトイレに行きたいらしく、ちょっと待ってて、とか言ったが、この人だかりだし、トイレはやばいんでは?と話していた。

近くにいたレンジャーに聞いたらあと5分くらいで噴出予測時間になるらしい。

ちょうど8時5分、±10分ということだったが、予測はほぼ正確で、ほとんど待つことなくどどーんと温泉の噴出が始まった。

旦那よ。トイレにいっていたら、完全に見れなかったよ。

オールドフェイスフルガイザーはかなり噴出の頻度が高いうえに、豪快な噴出が観察でき、また予測幅も小さいので、人気。だからこそビジターセンターのそばにあるのだとは思うが。

10分ぐらい噴出が続いたのち、すーっと収まる。早朝でも見物人は結構いた。終わったら、なぜか拍手喝采。アメリカっぽい。

アイスランドでも間欠泉をみたのだけど、それはどどどーんと一発花火が上がる感じで、これじゃないんだよーと思っていたんで、やっと旦那にイエローストーン国立公園の間欠泉を見てもらい、長いねー、すごいねーという感想をいただけて満足しました(笑)

ビジターセンターに戻り、他の間欠泉の噴出予測時間をチェックしにいく。

しかしほとんどが「未定」となっていた。。ガイザーによっては、昨日は噴出しなかったとかで、もうわからん!という感じのもあるみたい。

前回の噴火の時刻、噴出量、時間などから次の噴出時間を予測するようで、前日に噴出がないとかなり予測が難しいのか、幅が2時間とかになってしまう。そしてそれも外れる。

ビジターセンターで、念の為トレイルを確認し、どんなWildlifeがみれるか確認すると、「バイソン」とだけ言ってくれた。そう、バイソンはどこにでもいる。すでにレアキャラではなくなってきていた。

トレイルに関しても、昔は見どころのエリアごとのマップを貰えたのだけれど最近はみんなスマホを持っていたり、環境に配慮したペーパーレスが流行りのせいか、ビジターセンターにあるマップの写真を自分で撮って使ってと言われる。

オールドフェイスフルはアッパーガイザーベイスンの一部で、他にブラックサンドベイスンやビスケットベイスンもある。

とりあえず、噴出時間はわからないが、たくさんはる他のガイザーを目指してトレイルに行くことに。

ビジターセンター周囲はデッキでトレイルが整備されており、非常に歩きやすく、目玉となるガイザーやスプリングをぐるりと周るように作られている。

ちょうど一部が通行止めにはなっていたが予定には影響しない程度で、まずはオールドフェイスフルが一望できるObservation pointを’通り、Solitary Geyserへ向かう。

さすがに熊スプレーはいらないだろうと思っていたが、結構山の中にはいったので、やはりいつでも熊スプレーを持っていくことをお勧めしたい。

そして160フィート(約50m)のElevationを得て、Old Faithful Viewing Areaに到着。たった50mだけど、結構急ではあるので注意が必要。

木が少し邪魔ではあったが、オールドフェイスフルが一望できる。

その後、ひっそりとあるSolitary Geyserへ。温泉が噴出するのかどうかわからないが、何人かはそこで待っているようだった。私たちも5分ほどガイザーをみていたが、特に動きがなさそうだったので、本来のトレイルに戻る。

少し行き止まりとはいえ、回り道しながら各ガイザーやスプリングをみていく。名前もそれぞれ付いているし(大体宝石とか色とか形とか)、大きさ、噴出する温泉の量などが違うのでそれぞれが面白い。色も様々。

朝9時半ごろとはいえ、そこそこ人もいるのでのんびりトレイルを歩いていると、なぜかガイザーのない山の方に向かって携帯をむけている人が数名いた。え、まさか?と思って聞いてみると

「グリズリーの親子がいる」

って。まじで?こんなめちゃくちゃ人がいるところで?と思ってみると本当にめちゃくちゃ近くにグリズリーの親子がいた。

旦那も私もまさかここで熊に遭遇するとは思っていなかったので、カメラは望遠じゃないし、なにより熊スプレーを持っていない!!こっちに来られたらまじでどうしよう、という距離で、肉眼でもその動きなどがわかる距離だった。

誰かが無線で、熊が出たことを伝えていた。

熊は人間にはお構いなく、山の中へ消えていった。ちょっと騒然としたが、気付いたのはほんの数人で他の観光客はみんなガイザーの写真を撮っていた。こんな明るくて(日の出から既に4時間ほど経っている)、人が多くて、温泉があって暑くて、匂いもあるところにグリズリー親子が出没するとはびっくり仰天!私は望遠がなかったことに後悔しかなかったが旦那は普通にもうビビって、間欠泉どころじゃなかった(笑)

結論は、こんな、ザ・観光地!みたいなところにふと熊が出るので、イエローストーン国立公園では本当に油断してはいけない。

そのあとも、旦那はもう、間欠泉より熊のことばっかりだし(笑)熊スプレーがどうとか(笑)

とはいえ、まだまだ間欠泉はたくさんあるので、びびりつつ次に進むことに。

(続く)

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