言葉の残響
今日はマルっと一日寝ていました。そのために今、もう日付けも変わってしまった今、急いで日記を書いています。
唐突ですが、心が掠れていくときってありませんか?良い意味でも悪い意味でも。書道の際に、墨をたっぷりつけて文字を書き始めたのに、最後の払いの瞬間には墨はもう筆に残っていなくて、掠れてしまう。味になるときもあれば、心が枯渇してしまうときもある。
前回のverdeさんの日記の中で「話すことが足りていない」ということが話題にのぼりましたね。それを読んで、まったくその通りだと感じました。私たちはこの3年間、顔をあわせてリアルでコミュニケーションをするということをしたくても、できませんでした。他者の顔を見る、そこから得られる感情の豊かさ、声のリズム、そんなものが取り上げられた3年間だったかと思います。そんなときにふと思ったのです。あぁ、心が掠れていたのだなぁと。
とくに足りないなぁと私が思ったのが、「乾杯」という掛け声と生ビールでした。このコロナ禍においても飲みに行く人は行っていたんでしょうけども、我が家では自粛をしていました。その中で「生ビールをみんなでガヤガヤした中で飲む」という行為がしたいという欲望によく駆られていました。心が悪い方向に掠れてしまっていたのですね。
もちろん、その分お家時間はたっぷりあったわけで。その時間、私は読書に充てていました。そんなに急いで読む理由もないので、ゆったりと白湯でも飲みながらゆっくり読んでいました。そのときの読後感というのは、本のラストを「あぁ、もう終わりかぁ」という気持ちとその本が描いてきた一本の道筋をしっかり味わうことができました。ラストに向けてしっかりとした本線が一本の細く濃い線になっていき、最後は余韻を残しながら線が終わる。その瞬間のわたしの心は「終わり」を感じながら掠れの線が残り、心地よいものでした。とくに詩集なんかはその傾向が強かったですね。この場合、心が掠れるというよりかは、言葉が反響するといった方が正しいのかも。最後のページの言葉が残響し、心を揺らす。そんな時間を過ごしていました。
言葉による残響。言葉による余韻。そんなことを考えながら、今日の日記は終わりにしようかと思います。
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今回は不定冠詞の複数形です。今回、使う単語はこちら。
crayon →鉛筆・男性名詞(発音はクレヨン)
table →机・女性名詞(発音はタブル)
この二つの単語に不定冠詞の複数形desをつけると
des cryons →デ クレヨン
des tables デ タブル
3つポイントがあります。
一つ目はdesは、最後が子音のsなので発音しない。
二つ目は男性形・女性形ともにdesであること。
三つ目は、複数形なので名詞にsがつくこと。英語と一緒ですね。ただし、語尾が子音なので発音しなくて良い!
整理すると簡単ですね。ちなみに有名なコムデギャルソンは、comme des garçonsと綴ります。commeが「〜のような・〜みたいに」、garçonが「少年」を意味し、「少年たちみたいに」という意味になります。
今回は不定冠詞の複数形desでした。
それでは〜。
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