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ストレスとの向き合い方。世の中がどの様に現代の形になったか。サピエンス全史から感じた事

 この本は僕が病院で働いていた際に出会いました。仕事をする事は当然凄いストレスの中で働くことなのです。ましてや医療職となれば最新の治療法や患者様に判りやすく説明をしなければならない為、当然勉強するわけですがそれが中々周り(スタッフ、患者様)に受け入れられない事が当然のことながらあるわけです。当然知識の差や生活習慣の違いもありますが私はそれが中々受け入れられない事へのストレスから仕事に疲れた際に出会った本です。何故私達は身も心も削りながら働くのだろうか。その事をヒトの祖先が出現したところからこの本は説明しています。

 鍵は人が認知機能言語を使用できるようになりそれらの機能を利用し虚構(事実でない事を事実らしく作り上げる事)が鍵となっていると筆者は伝えています。本ではヒトの祖先が食物連鎖の真ん中に位置して食べる事に餓えている時代、認知機能や言語機能の獲得により狩が出来るようになり、火の使用、調理の技術、道具の使用、集団での行動の発展より食物連鎖の頂点となった後、ネアンデルタール人VSホモサピエンスの食物の獲得競争の事など書いていますが興味の無い方だと何の事かよく分からないと思いますのでザックリと話すと人類の生き残りをかけた競争です。およそ3万年も前から既に競争が始まっていたのかと思うとゾッとします。

ここからはザックリといきます。

農業の発達→土地への定着→貨幣、文字の出現→国土の形成によって統治のための宗教→ヒエラルキー(身分制度)や文化の違いによる差別による格差社会→世界の統治→想像の世界(宗教)からの科学の出現→人類の力の獲得=国力の獲得。この辺までが1万2000年〜おおよそ500年前ルネッサンス時代までの世界です。ここから国土を奪う征服戦争、資本主義、産業革命と現代社会。核の出現やIT社会、BMI(ブレインマシーンインターフェイス。脳と体を繋ぐ技術)、ゲノム研究の事まで書いており、歴史の過程で人類はある程度成熟したのにも関わらずこの本の最後に書いてあることが凄いのがこの科学が進んでいる社会で「私たちは何になりたいのか❓」ではなく「私たちは何を望みたいのか」かもしれない。と書いているのです。何を望んでいるのか。僕の場合は自由と知識の共有できる場所が今までは足りなかったことに気づきました。

この本からストレスに対して考え方が変わったこと

 昨今は科学的な側面からルールが決められることが多くなり昔のように非合理的な側面からルールが決められる事は少なくなったかと思います。しかし発展した科学技術や知識をベースとした社会統治下の中で僕らは生活しているという事=コミュニティーのルールVS個人の信念との対立。私は元々営業マンをしていた事もありクライアントをターゲット化しコミュニケーションをとる事が多かった為、話が共有できない方と話す事そのものがストレスとなっていたと考え言動と行動を改め性格の改善を行いました。しかし人の性格を治す事は容易ではありませんでした。そこで私が取った行動は会社を退職する事にしました。

自分自信が求めることを再現する為に

 知識が刻々とアップデートされる現代社会において自分がどう生きて生きたいか。そこがストレスとの向き合い方の一つコツになるかと思いました。私は私のペースで働き、人に応じて付き合い方を変える。当たり前ですがこれも対人スキルの一つでストレスを軽減するスキルです。もし今いる環境がストレスだと思うのであれば単純にその環境から離れる事がストレスからの開放になる事になるかもしれません。もちろん退職するという行動自体は勇気がいることなので収入面は無視できませんが・・・





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