Jリーグスローガン紹介2023【J1編】
さあ、今年もこの季節がやってまいりました!!1月は日本におけるスローガンの開花時期です!!さっと花開いて散っていくスローガンたちの短い命を見て、もののあはれを感じましょう!!スローガンに言葉はいらぬ、考えるな、感じろ!!
去年のJ1はこちら!
北海道
うおーーー!!!野々村さんがいなくなって自由にスローガンが作れるぞー!!!!というわけではなく、クラブスローガン「北海道とともに 世界へ」はそのままに、例年すっごい遅れて毎年スローガンを出していて私に無視されていたのですが、今年はめっちゃ早く出してきていました。野々村さんもJリーグ全体のスローガンを勝手に出したらいいと思います。さて、肝心のスローガンですが、「共に勝利を、わかち合おう」は謎の句読点位置以外はいいとして、サブスローガンに「Fight together」を選んでしまいました。みなさんご存じの通り、Jリーグスローガン最頻出単語であり、スローガン界隈においては清少納言の「いとをかし」と並ぶ存在として知られています。この単語が出てきた時点で、他のスローガンに関する要素は消滅し、何もかもが忘れ去られていとをかしとなるんですよね。その後に「win together」と付け加えていますが焼け石に水です。握手のデザインはかっこいいですが、それすらも翌日にはみな忘れ去られるでしょう(通常のスローガンは3日後に忘れます)。あと、説明の途中で「昨シーズンは上位クラブとも互角以上の戦いをすることができ」と急に自慢が入ってるのがかわいかったです。さて、それでは、同じ街のバスケチームは割と普通のスローガンだったので、同じ街の野球チームのスローガンを紹介します!
「新時代」。なるほど、新しいスタジアム(ホームからバックネットまでの長さが規定より3メートル短い)での試合が今年から始まる日ハムにとっては、ピッタリのスローガンですね!新しいスタジアム(ホームからバックネットまでの長さが規定より3メートル短い)で躍動する選手たちが楽しみですし、新しいスタジアム(ホームからバックネットまでの長さが規定より3メートル短い)でぜひ試合を見てみたいものです。さて、そんな新しいスタジアム(ホームからバックネットまでの長さが規定より3メートル短い)の様子を紹介しながらBIG BOSS改め新庄剛志監督がこれでもかというくらい出てくる謎のスローガン発表動画を見ながら、お別れです。
鹿島
鹿島がひらがな3文字をやめた!!???「Football Dream」+ひらがな3文字という縛りでやってきた鹿島スローガンは、「ともに」「つなぐ」「こえる」「かわる」「みせる」「しんか」「いどむ」と7年連続で3文字を継続していたのですが、今年はなんと4文字にしてきました!この急報に世界スローガン学会は最高レベルの緊急度5のアラートを発し、ジュネーブにある本部の巨大電光掲示板には危機を知らせる暗号「史上最攻」の文字が激しく点滅することになりました。なんということでしょう、今年は絶対に「ぐんま」か「がんも」だと思っていたのに、そもそも文字数が変わってしまったので当たるわけがありません。あまりの動揺で「ひとつに」という言葉が全く頭に入ってこないじゃありませんか。説明にも「フットボールではアグレッシブで流動的な攻撃、妥協なき献身的な守備をベースとしながら光り輝く個性が団結して力を発揮し、」とあって、これも動揺で全然意味が読み取れないと思ったら、元々よくわからない意味の文章でした。ともかく、路線の大幅転換ということでターニングポイントになる年になるんじゃないでしょうか。今後は4文字路線を突き進む感じもしますし、あっさり3文字に戻す可能性もありますし、あるいは増やして5文字ということさえもあります。全く予断を許さない状況となりました。そんな中でもあえて来年のひらがなを予想させていただきます。「ゆずこしょう」だと思います。当たったら鈴木優磨をください!
浦和
今年もスローガンはなしでしょう。めちゃめちゃ硬派ですね、浦和は。では、作らないのならば何か作ってしまいます。「新監督の顔がめちゃくちゃ怖い」とか、いかがでしょうか。
どうですか、だめですか。じゃあ、やはり東欧ということで、「連帯」「土地を農民へ」「革命体制の加速」「反革命分子の排除」「万国の労働者よ、団結せよ」などはどうでしょうか。だめですか。「資本主義に正義の鉄槌を」でもいいですよ。だめ?それじゃあ、もういいよ!!好きにしなよ!急にスローガンやりたくなっても、もうスローガン貸してあげないんだからね!!というわけで、これ以上語ることもないので、ランダムに過去の他チーム名作スローガンを紹介していきたいと思います。2014年磐田の作品です。
もうちょっとなんかあるでしょ!!!!
柏
なんのニュースも出てこないんですけど、たぶん「VITORIA」なんだと思います。もういつから継続なのか覚えてないくらいですが、ネルちゃんが辞めるまでは少なくとも続いていくでしょう。「柏 VITORIA」でググったら、ページが出てきて、え?スローガンのページ??って飛んでみたら、違いました。
マッチデープログラムが「VITORIA」っていう名前なんですね。もうこれ絶対スローガンから外せないじゃないですか。もしくはマッチデープログラムの名前を「砂岩魂」とかに変えてみてもいいんじゃないと思いますがどうでしょうか。いやですか。仕方ありませんね。それでは、過去の他チーム名作スローガンを披露するスペースにしたいと思います。今回は2016年京都のスローガンでいきましょう!
おそろしい字体に加え、不死鳥に「サンガ」と無理やりルビを振ることで、一丸というチープなスローガンが一挙に映えました!一流の職人の仕事ですね!!
FC東京
うおーーー!!!今まで完全にスローガンをないがしろにしてきたFC東京がついにスローガンを出したぞー!!!これはたぶん「東京が熱狂。」がスローガンってことでいいんですよね?いやー、めでたい。すごいですよ、「東京が熱狂。」。ほとんど何も言ってないけど、なんかエモさだけは残してくんですよ、東京が熱狂。さすがmixiが親会社になっただけあります。そして、その説明も全開でエモエモ。のっけから「千年の魂が宿る、歴史の街なみ」とあるんですが、何から測って千年なのかわからないので調べてみたら、西暦1023年は「北宋で世界最古の紙幣が発行された」年でした。つまり、北宋の街なみですね。あと、世界最古の紙幣を発行したのは堂安律(987~没年不詳)だと思います。また、その後のスローガンポエムも1行ごとにエモさを増していきます。「ボールをつなぐ。前に。その先に。」とかたまらないですね。文章のエモさを簡単に上げる方法ですが、倒置法と体言止めを使っていけばどんどんエモポイントが上がっていくのでオススメです。さすが、20年ほど前にあらゆる若者のエモを受け止めて黒歴史として保存したmixiさんですね。東京が熱狂で読経しちゃいますよ、そりゃ。そして、提案なのですが、さらにエモいスローガンを吐き出していくために、当時のみんなの日記をスローガンとして公開していってはどうでしょうか?あちらこちらで断末魔(私含む)が聞こえてきそうですが、エモスローガンのためには仕方ありません、犠牲になっていただきましょう!最後に、同じ東京のバスケチームのスローガンを紹介します!
なんでFC東京と同じくらい説明がエモいのに、最後に「一揆」に分岐するの!!?おかしくない!!?
川崎
もうキャッチフレーズじゃなくて、スローガンって言いなよ?そのほうが労働党感が出て、プロレタリアートだよ?今年も川崎さんは、「Exceed」という何か言ってるようであんまり何も言ってないというスローガンの本質をついたような言葉を選んできました。さすがの言葉選びです。ちなみにExceedの意味がわからない英検4級レベルの君たちに教えますと、「超える」とかそういう意味ですね。安易にbeyondを使ってこないところがおしゃれですし、知らない単語はすぐ忘れると思います。デザインは毎回オシャレでいいですね。説明は今年も長いですが、5組の田中さんが貧血で倒れるかどうか微妙なラインというのが憎いところです。ただ、すでに田中さんは「倒れキャラ」と認知されているので、途中でフェイクで倒れて保健室へと連れていかれました。説明内容も割と普通ですね。「乗り超えよう! その先にあるたくさんの笑顔と出会うために!」という部分は平時においては不気味な言説となるのですが、スローガン界においては全くの通常運転というか、むしろ控えめな表現であります。何を言っても構わない、逆にどれだけわけのわからないことを真顔で言えるか、そう、年に1度のスローガン発表は、言葉のオリンピックなのです。何を言ってるのかわかりませんか?私もわからないんですよ。それでは、同じ街のバスケチームを紹介して終わりましょう。
両チームともロゴの斜め感がすごい!!!!!今年の川崎は斜度がすごいぞ!!!斜めっていきましょう!!!
横浜FM
うえーん、もう飽きたよおおおおおおおおおお!!!!なんか新しいこと言ってよおおおおおお!!!そりゃね、まあなんかスローガンは継続したほうがいいと思いますよ?ただ、いくらなんでも限度があるというか、たまにはちょっとトンチキなこと言ってもいいじゃないですか?何かないんですか?水だけでも飲ませてもらえませんか?もう3日も何も口にしてないんですよ。勝手につけますよ?「輝く未来へ 共に作り上げる 私たちの夢(ドリーム)~Brilliant Stars~」とかにされてもいいんですか?いいんですか……そうですか……。それでは、同じ街の野球チームを紹介しましょう!
もはや横浜FMの項目はベイスターズのスローガンを紹介するコーナーになってしまいました。今年は「横浜頂戦」ということですが、スローガンはともかく、三浦大輔監督がかっこいい感じで横浜の街を見下ろしたり、カメラが三浦監督の体内に入って行ってしまうスローガン映像がないので魅力半減ですな。あの謎映像とリーゼントの対比がたまらなかったのに、残念なことです。そんなあなたに朗報ですが、実はベイスターズは1人ごとにパーソナルスローガンなるものを作っているのですよね。
村上選手の「MY VOICE」は、どんな言葉を英訳したらこうなったのか不思議ですが、全部なぜか英語かスペイン語で、なかなかいいこと言ってる人もいるので、ぜひご覧ください!!
横浜FC
昨年はスローガンなしだった横浜FCですが、今年も今のところ音沙汰なし。なんということでしょうか。横浜は2チームとも毎年スローガンを出すのをやめているということで、巨大都市としてはかなりもったいないことですよね。スローガンを出さないんなら、こっちで「横浜出身っていう人の8割は横浜出身じゃない、南足柄とか伊勢原とかあのへん」とか勝手につけちゃいますよ。「縦横無浜 FREE STYLE YOKOHAMA」とかつけられたくなかったら、来年からはきちんと考えてほしいものです。コールリーダー公募という斬新な試みで忙しいのはわかりますが、よろしくお願いしますね!
それでは、同じ街のバスケチームのスローガンを紹介したいと思います。
「BEAT ALL」は全部やっつけろ!ということで、新鋭スター河村勇輝を擁するビーコルとしては勢いがあっていいんじゃないのというスローガンなのですが、問題はそのあと。
「ダウンロード→印刷をして、あなただけの手書き文字で「ALL」を力強く書き込んでください!」と指示があるのですが、どう考えても「嫌いなあいつの名前を入れよう!」になっていて笑ってしまいました。ライバルチームに移籍した憎いあいつをBEAT!不倶戴天のチームをBEAT!どうしても許せない上司をBEAT&BEAT!!アリーナだけでなく、サッカースタジアムでも掲げましょう!
湘南
いっさいの説明はなし、男は黙ってスローガン一発。昨年は言葉が少ないながらも2行ほど説明していましたが、特に説明に意味がないことに気づいての完全無言となりました。いい判断だと思います。さて、今年は「BELIEVE」を継続しました。サブスローガンである「新湘南」はあまりにも新興マンション街っぽすぎて捨てたのでしょうか、今年は「road to the future」というニッサンの新車のキャッチフレーズみたいなのを採用しました。いい感じの車が大自然のドライブロードをぐいぐい走って行って、見晴らしのいい場所でがちゃっとドアが開き、おっ、これは日産のCMだな、と思うじゃないですか。でもですね、それは罠なんですよ。開いたドアからヴィン・ディーゼルが血まみれになって転がり落ちてきて、あ、これワイルド・スピードじゃんか!?ということがあるかもしれません。その後に空中からさらにデカい車とドゥエイン・ジョンソンが落ちてきたら、間違いなくワイルド・スピードです。油断は禁物ですね。湘南もマシンガンをぶっぱなして、J1を暴走してほしいものです。さて、それでは、同じ街のバスケチームのスローガンを紹介します。
エターナルスローガンという新たな概念をいただきました!!!そして、ここでも未来!未来が大好き、湘南!今を見ろ!現実を見据えろ!!
新潟
高校の体育祭か!去年は「より攻撃的に!!」というスローガンだったので、新潟は!マークでごり押ししていく方針と受け止めました。よいと思います。大体の人間にとってスローガンの内容というのはどうでもよくて、ぱっと見た感じの勢いが一番大事ですからね。これからは!マークをどんどん増やしていって、最終的には「新潟!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」とかでいいでしょう。大丈夫です、IQが低いといってもまだ新潟が漢字ですからね。ぎりぎりの線は保っています。または、「新潟!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?????」と最後に疑問を呼び掛けていくのも悪くない選択肢ですよね。これを見た人が「えっ、新潟じゃないの?」と思ってくれたらしめたもの、そこでこのスローガンは心に引っかかってくれるのです。予定調和からのちょっとした変化球というものはマンネリしたカップルにとっても重要なので、唐突にコーラを頭からかぶり始めるなどの刺激を与えると夫婦生活もうまくいきます(※使用者の感想です)。それでは、同じアルビレックスの野球チームのスローガンを見ていきましょう。
実は新潟アルビレックスBCのスローガンには注目していて、2019年「縁」、2020年「縁」、2021年「感」、2022年「覚」という漢字一文字縛りをしているんですよね。ただ、まだインパクトが足りません。「褥」とか「禊」とか「䯂」とか「籲」とかでどんどん威嚇していってほしいものです。あと、なぜか2018年は「新撃」でした。進撃の巨人、流行ってたんでしょうか。
名古屋
どうですか、この余白。つむぐ、の上下に見たこともないほどの広大な余白が広がっているじゃありませんか。本当に広い、映画『インファナル・アフェア3』でアンディ・ラウが左遷された総務課よりも広いです。この余白は名古屋DFライン裏に広がるスペースを暗喩しているものと推測しました。GKランゲラックがショック死しないように、カウンターにはお気をつけください。さて、去年は「未来へ」という何も意味のないスローガンをつけてきましたが、今年は「つむぐ」というまたなんとも形容しがたいスローガンをぶち込んできました。ひらがな3文字スローガンは鹿島の専売特許で、それに明確に喧嘩を売った形になりましたが、残念鹿島は今年からひらがな4文字にしたので、見事な肩透かしとなってしまいましたね。ただ、鹿島と比べると名古屋の3文字はチョイスがエモいですよね。「つむぐ」ですよ。中島みゆき以外に使わないでしょ、つむぐ。「すべてが重なり合い、つむぐものが道標になる」とか、そんな歌詞絶対ありましたよね。ほら、見えて来たでしょう、大みそかの夜に宇宙空間みたいなところで、中島みゆきが朗々と壮大な歌詞を歌い上げて、どんな気持ちになっていいのかわからなくなる私たちの姿が。そして、その歌を基に菅田将暉主演の映画を作るに違いありません。他の説明もエモくて、どちらかといえば日本茶メーカーのHPトップみたいな趣さえもありますね。らしくねーじゃん?やはり名古屋という土地柄にエモは合わない!同じ街の野球チームを見習いましょう!
「あとはバランスを取る意味合いで」が非常に雑で、何もかも適当に作ってるんだなという感じでとてもよいです!これくらいアバウトにいきましょう!
京都
今年も京都はクラブスローガンとチームスローガンの2つを出すというデュアルスローガン体制を取ってきました。スローガンの挟み撃ち!効果は不明です。どっちがどっちでもいいので1つにしてくれませんか。えー、まず「超・感動~力を合わせ、”今”を超える感動を~」からにしましょうか。昨年の「みんな輝け~サンガに関わる全ての人々が”笑顔で生き生き”と~」と比べても一段階ネットワークビジネス的な響きが強くなりましたね。「感動」「輝く」「笑顔」「努力」「未来」などをスローガンと説明文に潜まれると1語ごとに加速度的に急に昔の同級生からファミレスに呼び出されたら初対面の”尊敬する先輩”がいた感が増していきますので、ご注意ください。ただ、京都の場合は最初に「超」とつけることで、そのすべてを台無しにして北九州市の成人式風に味付けをしているので、結果はドローということになります。次は、チームスローガンの「Rev・up 高みへ」ですが、そもそも「Rev・up」ってなんですか?という疑問があるのかと思うのですが、調べたところ、エンジンとかの回転数を上げる、という意味だそうです。あ、だから「アクセル全開」なんですな!なかなか難しい単語ですね、これは。明日には忘れて、Wordleで出てきたとしても「なんだっけこの単語」ともう一度調べ直す羽目になりますね。しかし、毎年2つのスローガンを出されると最初の驚きはあまりなくなり、なんだまた2つか、ってなるので、人間の慣れというのは怖いものです。そのマンネリを打破するためにも来年は3つ、再来年は7つとスローガンの数をどんどん増やしていき、最終的には365日毎日スローガンを発表していってください。月月スローガン木スローガン、スローガン1滴血の1滴です。スローガンは用法・用量を守ってお使いください。
G大阪
2年連続ということで、継続スローガンです。今年も説明は短めということで、プログレバンドの1曲並みの長さを想定してあらかじめ朝礼を休んでいた5組の田中さんは家でスプラトゥーンをやりながら悔しがっているかもしれません。説明文もそのままで、特にこれ以上何かを言う必要がありませんね。数々のグイグイスローガンを生み出してきたG大阪さんなのに、残念なことですよ、ほんと。普通すぎ、本当に普通すぎるのです。もっとウケを狙いに行ってゴリゴリにスベっていただいてほしいものです。「出禁!!!宮本恒靖!!!」とかに今からしませんか。仕方がないので、同じ街のバスケチームのスローガンを紹介しましょう。
こっちも普通!!!去年は「ロッキンホット」でおかしかったのに、なんで正気に戻るの!!?狂気を!!狂気をください!!
C大阪
セレッソさんはまた継続です。もはやこの画像を貼るのさえも飽きてきました。よくよくみたら、なぜか「閃け」にだけ振り仮名が振ってあるんですね。読めるわ。個人的には「今年こそは準優勝やめたい」がいいと思います。どうでしょうか、だめですか。いつか「史上最攻」が戻ってくる日を信じて、近隣の野球チームのスローガンを紹介します。
アレ????アレでいいの??チームの最終目標にあるアレって何?33‐4のスコアのこと??とにかくいきなりアレとボカすトリッキーさ加減、その後のAREで無理やりに英単語ひねり出しました感、説明で「諸先輩方に対して敬いの気持ち」と急に縦関係を押し出してくるPL学園感といい、最高級の仕上がりになっています。アレ!どんでん!アレ!どんでん!アレ!どんでん!阪神タイガースにとって最高にアレなシーズンになってほしいと心から願っています!!
神戸
もはや─────────言うことが──────ない─────────プロとして──────スローガンのプロとして────────────そう、ひたすらスローガンが継続されていることによって、もはやファブルになってしまうくらい本当に言うことがないんです。もうスローガンは「ファブル」でいいんじゃないですか。このスローガンを聞くたびに「まずは日本で一番のクラブになりなさい」と心の中の安西先生が語り掛けてくるし、「あら、まだ日本ナンバーワンじゃないのにアジアナンバーワンを目指してるの?」と心の中の黒柳徹子が無邪気に話してくるので、早々に優勝するか別のスローガンにしてください。さて、では昨年日本一に輝いた近隣の野球チームを見ておきましょう!
勝手に新しいアルファベットを発明するな!!!
広島
昨年は「ぶちあつ」で千賀のお化けフォークなみに知能をグッと落としてきましたが、それがしっくりいったのか、今年も「ぶちあつ」を継続してきました。去年はフォントだけをポップにして、若干の照れが感じましたが、今年は無意味に炎を灯してきていて、いい感じに吹っ切れてきましたね。「ウルフ・オブ・ウォールストリート」におけるレオナルド・ディカプリオ並の吹っ切れ感があります。来年は爆破したらいいと思います。さて、説明の方ですが、4段落目が「ぶちあつ」の説明になっていて、それが昨年とほぼほぼ構成が同じなんですよね。ビミョーに語句とか言い回しだけ変えている。『“ぶちあつ”いサッカーをお見せする』→『“ぶちあつ”いクラブをお見せする』とかね。これねー、私もやるんですよ!年イチの報告書とか、前任者が書いたやつをコピペして適当に一部だけ直して提出してたりします。でも2022年って残ってて使い回しがバレちゃったりね。広島の広報担当者も決裁上げてる間に部長とかに指摘されてるはずです。やはり前例踏襲は社畜サラリーマンの華。急に親近感が湧いてきました。ただ、前例に倣うのはいいんですけど、なぜか「ロゴデザインに言われないと絶対にわからない3本の矢を隠しておく」というのまでは継続しなくていいと思います。来年は増やして777本の矢を潜ませていきましょう!
それでは、お待ちかねの同じ街の野球チーム(名前を言うのが忌まわしい)のスローガン紹介といきましょうか!
もはや、つっ込むことすら無駄なのではないでしょうか。「がむしゃら」はわかるんですが、なぜ「が」を4つも増やすのかの説明は一切ありませんでした!おい!質問に答えろ!コメントを求められた新井貴浩新監督が「がむしゃらの最上級だと思ってもらえたら」と自分の頭に?マークが並びながら説明してるのを何とも思わないのか!あと、毎年コメントをしている大瀬良(キャプテン?)がずっと「他人事」感を出していてとてもいいです。さすが、広島カープ!病院に行け!
福岡
こちらも継続です。もはやけっこう飽きてきたので、さすがに感動と勝ち以外にもこだわっていってほしいものです。今年は戦力をがんがん抜かれているのに補強が思ったように進んでないので、戦力の維持とか補強にもこだわったほうがいいと思います。監督クビになったランパードをアンバサダーとかのよくわからない役職で雇って北九州にカチコミさせましょう。さて、継続であまり言うことがないので、同じ街の野球チームのトンチキスローガンを見ていきましょう!
いかにIQを下げていくかという現代社会においてかなり難しいミッションに挑戦しているソフトバンクホークスですが、今年も見事なスローガンを仕上げてきました。鷹を「おう」と読ませる無理やりさもすごいですが、「“おう”!と明るく元気な掛け声で、全員全力でプレーしよう!」の部分のヤンキー高の野球部の目標でしかないのもすごいし、「戦“おう”」ととんでもないところにかけてるところも、もはやなりふり構ってない感じで素晴らしいですね。このスローガンがいけるなら、阪神タイガースも「トラトラトラ」にして奇襲を試み(以下大日本帝国)
鳥栖
今年もエモ路線で襲ってきた西のスローガンの雄です。昨年は「道~Dream Road.~」というスローガンを掲げ、「小さな会議室のホワイトボードから始まった一本道。」という熱闘甲子園風の入りからポエミングしていましたが、今年も十分にエモくていいですね。昨今、すっかり数を減らしてきたエモ系スローガンですが、やはりこの手のスローガンは単体ではなく、自分語りポエムとのセット商品として見るのが正しいというのが我々の公式見解です。冒頭の「この道を信じ この街を信じ この街の可能性を信じる」という短い文章の中に「信」を間髪入れずに3発叩き込んでくる、この恐ろしく速いスローガン手刀、俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。その後も「魂」「未来」「夢」「誇り」などの曖昧かつドリーミーな単語を乱打していて、その全てが的確に私の急所を打ち抜いてきます。「お前のエモを見せてみろ!おらっ!見せてみろって言ってんだろがぁ!」と無限コンボで私は殴られ続けなければならないのです。流石としか言いようがありませんね。1点気になったのは「17の誇り」の部分で、なぜ17なのだろう、よくわからない、もしかして素数対決!!?だとしたら俺は89!!と思いましたが、鳥栖はサポーターナンバーが17なんですね。知りませんでした。さて、総じて質の高いスローガンですが、本来の実力を考えれば、もう1発終盤に向けてうねっていくような盛り上がりがもう1つ欲しかったというのが本音ですね。その部分が減点となりまして、それがファイナルに進めなかった理由だと思います。次回のS-1グランプリでは既成概念をぶっ壊すような破滅的なスローガンを期待しています。
それでは、最後に鳥栖のスローガンがばちっと現れる動画を見て、さようならをしましょう(冒頭部分)。
Jリーグ
まさかJリーグがスローガンを出してくるとは思いませんでした。30周年ということで出したようですが、まさかの「よっしゃいこ!」という軽い感じのスローガンを持ってきました。30周年という重みも蓄積もない、「今日暇なら飲みいかん?店決まってねーけど」「よっしゃいこ!」と言わんばかりのスーペルな軽さ。逆にいいんじゃないでしょうか。気軽に金を貸してくれそうな感じもあり、親しみやすさがあります。ただ、どこにいってしまうのか、というのは、説明を読んでもどこにも書いてなく、「こっちついておいでよ」と言われて「よっしゃいこ!」とついていったら知らぬ間にJ2の沼に沈められていたという、インドでポン引きに声かけられた時のような得体のしれない恐怖があります。また、説明では「「Jリーグキング」が30周年を記念して、3Dコンピューターグラフィックスによりレベルアップ。様々なシーンに静止画や動画で登場します。」とあり、なぜかJリーグキングをバージョンアップさせることが予言されています。なんという恐ろしい宣言をするのでしょうか。ていうか、マジで「よっしゃいこ!」でいいの?と思うんですが、とにかくこのスローガンの位置づけが全くわからず、もはや限りなく公式に近いインディーズである可能性が出てきました。バージョンアップしたキングが闇落ちしたブラックキングになっていないことを祈ります。とりあえず、よくわからないけど、このスローガンが今年は優勝!なにこれ!
J2はこちら!
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