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【来いよグアルディオラ】2022ジェフユナイテッド千葉選手別最終報告MF&FW編【シティなんて捨ててかかって来い】

後編です!!
今年は時期が早かったせいか、なんか変な感じですね。
来年こそは夢を叶えましょう!!
来いよグアルディオラ!!!お前が本当に天才なら千葉を昇格させてみろ!!ビビってんのか、グアルディオラ!!!

GK&DF編はこちら!!

MF

田口泰士

今年も序盤にちょっと欠場した以外は、チームの中心として大車輪の活躍でした。選手・首脳部間の妥協の帰結でそうなったのか、それともデザインでそうしたのかはよくわからないですが、速攻以外のすべての攻撃が田口を経由していく「田口ショットガンシステム」の確立により、余人を持って代えがたい存在となりました。セットプレーも全部蹴ってます。田口ショットガンシステムの強みはチーム最強の選手である田口がすべてを司るということです。弱みは、疲れ等で田口の機能が落ちるとチーム全体の機能がだいぶ落ちるということであり、そもそも状況が田口のキャパを超えるとロックダウンします。時折とんでもないマジカルな崩しが見られたりするのですが、偶発性があまりにも高すぎて大当たりはパチスロレベル。なかなか個人依存がすぎるとこのご時世ではうまくいかんですよな。田口が中心で構わないんですが、もうちょっと彼が楽をできるシステムというか仕組みを作れなかったのが敗因です。さて、来年は残るんでしょうか。チームに愛着が湧くとかそういうタイプでもなさそうなため、小林新監督との関係性次第ではさらっと出ていってしまいそう。町田とかね。

熊谷アンドリュー

田口との鉄板コンビで来ましたが、怪我などもあって出場が30試合に届かなかったのはちょっと誤算か。41節には数年ぶりにゴールを決めました。ただ、田口と一緒になって攻撃を作ろうと奮闘していましたが、そもそもデザインがあんまりされてないので彼らの即興頼みになってしまうとやっぱりうまくいきませんな。これはアンドリュー&田口の問題というよりも、チームの問題。ただ、速攻でもセットプレーでもないのに、アンドリューの縦パスを最前線で田口が受けてたみたいな、自由律ソナタはさすがにもう少しバランスとか考えてほしいです。あと、去年は「J2で1チームだけフェアプレー賞をもらえない」というイジメみたいなことをされたわけですが、今年は今のところなんと反則ポイントがわずか一桁台。アンドリューのカードも6枚と穏当な数に落ち着いています。しかし、イエローカードもらえばいいってもんでもないですが、激しい守備がウリのチームとしてこのスタッツはいかがなもんかな、と。刈ってなかったのでは?相手の足をカジュアルに刈ってなかったのでは?と、そういう疑惑も出てきてしまうわけですよ、オイショ! \オイショ!/ オイショ! \オイショ!/ オイショ! \オイショ!/ オイショ! \オイショ!/ 今日はね!試合開始からね!飛ばしていきますよ!いいっすか!それには今日!相手にボール入ったら!一本目刈って!とにかくお客さんの足刈って!今日一日ね!目一杯やってください!アンドリューはたぶん来年も残るでしょう。

小林祐介

俺たちの多部未華子は今年もボランチ3番手の役割をきっちりとやり切りました。アンドリュー、田口がいない際の先発として、あるいは終盤のクローザーとして、3番手としては申し分ない働きだったんではないでしょうか。3番手でいいんかいという感じもしますが、攻撃力というものがほぼほぼ皆無なので、ボランチが土台整地から内装工事まで攻撃を作らなきゃいけない今の千葉のやり方だと、やはりボールを持てる田口やアンドリューよりも序列が低くなるのはやむを得ないのかな、と。調べてみたら、リーグではキャリアで1点しか取ってなくて(2017年柏)、いったいそのゴールは何がどうなってとったのか気になったら、とんでもないスーパーボレーでした。そんなん持ってんのかよ、未華子。

ただ、シンプルにボールを持って繋ぐことは十分にできるので、来季はポジショナルプレー?的なことをやるかもしれないので、そこでは生きるかもしれませぬな。ちなみに最近の多部未華子は『ザ・ノンフィクション』のナレーションをやったようです。

高橋壱晟

今年こそはレギュラー奪取や!!と意気込んでいたものの開幕から出場機会がなく、唯一長時間出場した16節秋田戦で鎖骨を骨折。そこから戻ってくるもあまり使われず、という失意のシーズンとなってしまいました。最近になってちょっと出始めたのは朗報ですね。中盤の底から前線に顔を出せる運動量とセンスの持ち主でシュートがうまい。のですが、いかんせんそれを生かすような機会を作るのはなかなか難しいかもしれませんな。それ以外のボランチ仕事に磨きをかけるか、いっそシャドーというのもいいかも。魔改造されてCBをやったりするのもありかもしれませぬ。来年は25歳ということで、高卒7年目。いよいよ正念場となるシーズンであるし、そろそろさすがに出ていくかもしれん。

小島秀仁

怪我、だったんでしょうか。7試合で300分に届かないプレータイムで、中々に厳しいシーズンとなりました。全然今年のプレーを覚えてない。コーヒー推しだったインスタもほぼほぼ更新がストップ。来年の小林監督との相性次第ですが、そろそろ新天地という感じもしますな。まだ30歳だし。

見木友哉

フィールドプレーヤーとしては、ほぼ全試合出場し、新井一耀と並ぶほどの最多プレーイングタイムを記録した主力中の主力。おつかれさまでした。今年は新井、ソロモンと並ぶ7点でチーム内得点王であり、去年よりも全体の得点が下がっている中ではがんばったほうではないでしょうか。相変わらずチーム内でのインテンシティは屈指で、前線からの守備、ボールの持ち運び、最終局面でのラストパスなどで貢献。ファイナルサードでの崩しは、チームで約束事がないので若干アイデアの枯渇感が出ていたのは仕方ないか。ただ、これ以上のレベルになると、あそこをある程度独力で打開できるようにならないとアタッカーとしてはしんどさみが出てくるので、もし上のカテゴリーにいったらポジションを一列下げるかもしれませんな。ものすごく喧嘩が強そうな顔をしている。さすがに来年は絶対にいないと思われるので、彼に代わる選手を探さなければいけませんね。運動量が豊富、守備も厭わない万能型というタイプでいうと、この前実はめちゃくちゃいい選手見つけたんですよね。フェデリコ・バルベルデ(レアル・マドリー)とかどうでしょうか。ジェフユナイテッド千葉で夢を叶えて欲しい。

高木俊幸

一時怪我で欠場はあったものの、年間を通してはコンスタントにシャドーのレギュラーとして出場したんじゃないでしょうか。ドリブルでの推進力、バイタル付近での仕掛けなど、さすがJ1戦士という能力で、違いを見せましたね。まあそれでもそんなに点取れてないんで、どうなっとんねんという話ではあるんですが。おそらく、シュート能力はそんなにない感じはします。割とホームラン系のミドルが多くて、親父さんはホームランバッターじゃなかったのになあ、というクソどうでもいい感想が浮かんできますね。決定的な仕事ができるエースタイプかというと全然そんなことはないんですが、エースの周辺に置いておくと自己犠牲もできるしサポートもできるというタイプな気がします。中華料理でいったら酸辣湯、和食でいったら筑前煮、キーボードでいったら「shift」。来年はおそらく見木がいなくなるので、さらに出番は増えるんじゃないでしょうかね。ついでに弟も呼んできてください。千葉でスーパーカートリオ再結成です。父親はいいです。

風間宏矢

なんかかなり出ていた印象なのだけれど、25試合で1200分程度ということで、そんなもんなんですね。序盤には出番が少なく、中盤ではずっとシャドーの先発をして、直近は怪我なのかなんなのかわからないけどベンチ外が続くという状況です。先発している時に結構見たのですが、やはりシャドーとしては得点能力が低い、独力でのチャンス創出があまりできない、というところがけっこうしんどいですね。シャドーで1得点は寂しいです。チームとしての崩しの形が少なく、シャドーに求められてる仕事が「単身で敵基地に乗り込んで捕虜を解放し、ついでに司令官も暗殺してくる」くらいの全盛期のシュワルツェネッガー仕事のレベルなので、味方との関係性で生きるミスターリンクマン風間にはちょっと向いてるジョブではなかったかもしれませんな。中盤に降りてきて受けた後の反転能力は来年の小林新監督とはけっこう合いそうな感じがするのですが、どうなるのでしょうか。ついでにやっひー大僧正も呼びましょうか。呼ぶだけですけど。

篠原友哉

序盤の4試合で68分とまあまあ時間は出ていた。でもプレーの印象はなし。がんばれ。

小森飛絢

新潟医療福祉大学から強化指定で加入した小森くん。2試合33分とほぼほぼ印象はないのだが、テクニカルな選手だった気がする。来年来るのかわからんが、がんばれ。

FW

チアゴ・デ・レオンソ

お前27試合も出とるんかーい!!それで、4点。4点て。期待のストライカーとして獲得したのに、4点はさすがにしんどいです。よくいえば万能型、悪く言えば器用貧乏で、今のところ貧乏感のほうが強い印象となっています。J2で必要な各能力の最低限が70点だとしたら、全能力が55-60点といった感じで、まあこれじゃあ点とれんよな、と。逆に4点よく取ったよな、と。シュートは45点です。中でも一番きつかったのが、ロングボールに全く競れないこと。勝てないのは100歩譲って仕方がない(仕方なくない)んですが、そもそも空中戦を全然キャリアでやってこなかったかのように(そんなことある?)、体の当て方も落下点の入り方も下手なので、競り合いにすらならない。ほぼ全選手に完敗してました。空中戦勝率とかとんでもない値になってるんじゃないでしょうか。本当に監督が欲しかったタイプなのか、ちゃんと要件定義をしたのか気になりますね。補強としては大失敗でした。

顧客が本当に必要だったFW

41節のCKからのカウンターでDFをかわしてのシュートがシーズンハイライトでしょうか。守ってたの琉球の10番の富所でしたけど。さすがに今年でサヨナラするのがお互いのためにも良いと思われます。いい奴だったぜ、レオンソ、アディオス……えっ、まさか、複数年契約とか……?柏あたりが買ってください。柏顔だと思います。
#柏を騙す

ブワニカ啓太

今年は24試合に出場とかなり充実の年だったのではないでしょうか。レオンソが競れないのでその代わりに前線で体を張り、やたらとスタミナがあるので前線からひたすら守備をがんばりました。ただ、得点は3試合連続得点の後は、1点のみで計4点ということで、なかなか厳しいですな。まあ形というものが皆無だったのでやむを得ないのですけれども。しばらくの間、ソロモン&ブワニカという2トップで試合に臨んでいた時期があり、もうこれで今シーズンはええやん感もありましたが、なぜかまたレオンソが出たりしたので元の木阿弥となりました。なんでやねん。身体能力は高いですが、スピードが爆発的にあるわけでもなく、高さもソロモンに比べたらさすがに弱いという感じなので、万能型を目指しつつ、ゴール前で勝負できるようになるといいですね。というか、けっこうな時間見てるのに、イマイチどういう形があるのかよく見極められてません。西久保がいることで「お前がロングスロー投げてどうすんねん」問題だけは解決しました。あと、ビハインド時に右のMFとかで起用するのは完全に無だったので、頼むからやめていただけると助かります。ブワニカ学習帳はジェフの公式グッズとして売り出してください。

櫻川ソロモン

まだエースと呼べる感じではないのですが、ここ最近は先発に戻ってきていい感じなのではないでしょうか。シーズン序盤では、ポストプレーをしてもシュートを撃ってこないという特性がバレてしまい伸び悩んでいた感がありましたが、ここ最近は振り向いて強引にシュートに持って行くような場面もあり、中々に吹っ切れた感じが出てきました。やっぱりですね、FWはシュートを撃ってなんぼですよ。1試合1万回感謝の正拳シュートをお見舞いするべきなんですよね。圧倒的な高さとパワーでロングボールが収まるし、テクニックもちゃんとしてるので捌ける、その後の動き出しも長身選手としてはかなりスムーズなので、課題は本当にゴール前のところ。サイドからのクロスで点が取れるようになり、J2で15点くらいいけるようになると、パリ五輪のエースの座も見えてくるのではないでしょうか。足もけっこう速いんだよね。というわけで、急に横浜FMに行ったりしても出番がなくなって困ってしまうので、そのままジェフで西部さんの勧めのとおりに修行をしたら良いと思います。スキンヘッドがめっちゃ似合ってる。来年こそは真のエースとしてよろしくお願いします。

サウダーニャ

あー、中東が間違って買ってくんねーかなー、とか言ってたら、中国に行ってしまいました。でもレンタル。買えよ!!50億くらいで買えよ!!!16試合出場したもののほぼほぼジョーカーだったので、戦力的にはほとんど影響はありませんでした。中国でもしっかり玉乗りして、普通に刈られてたのは笑いました。あと、お別れの挨拶がものすごく丁寧で、ユースからジェフ一筋10年感を出してたのがちょっと面白かったです。お前来たの去年やんけ。いいやつなんでしょな。ていうか、レンタルだから、来年戻ってくるのもしかして……?どうするの……?ガンバさんに買ってもらえばいいのかしら?
#ガンバを騙す

川又堅碁

出場わずか2試合2分。どういう状態なのかは全くわかりませんが、試合に出れるコンディションじゃないんでしょうね。またプレーして欲しいものですが、かなり厳しい状態にいることは間違いないでしょう。どちらにせよ、来年はいない可能性が高いですな。またデカそうなプレーを見たかった。
#chinkodekasou

佐久間太一

9試合も出ているのだが、だいたい終了間際の投入でトータル42分なので、さっぱり印象にない。がんばれ。

リカルド・ロペス

昇格の切り札として獲得したものの、先発0、10試合程度でトータル150分ほどの出場という大爆死にもほどがある大爆死でした。「前十字靭帯断裂の大怪我から復活したばかりの選手を切り札にしてはいけない」という『銃・病原菌・鉄』にも書かれている人類の鉄則を守らなかったせいですね。そもそも獲得してから出場するまでに1か月ほどかかっていて、リカルド・ロペスは存在しない、リカルド・ロペスは都市伝説という言説まで生まれていました(主に私の中で)。その後もコンディションは上がり切らず、随所にうまさやテクニックは見せるものの、以前中国で見せていたらしい相手を切り裂くドリブルというのはほとんど見られず。そもそもスプリントするところもほぼ見てない。これはもしかして大怪我でスピードが失われちゃったパターンなのでは?当然無得点であり、39節で米倉にラストパスを出してPKを獲得したのがシーズンハイライトでしょうか。どんなハイライトやねん。というわけで、大爆死補強2号でした。来年はさすがにいないでしょう……えっ、まさか、契約、来年も……?
#ガンバを騙す

監督

尹晶煥

「それでも尹晶煥監督なら……尹晶煥監督ならなんとかしてくれる……!」と祈るような気持ちで3年間任せてみましたが、やっぱりダメでした!逆に尹晶煥でダメだったらどうしたらいいの?ってな話を前からされてましたが、結局ダメだったので、恐ろしい話ですね。ただ、3年間振り返ってみると、根性ディフェンスと守備ブロック構築はできましたが、それ以上のものは中々上積みがなかったかなというのが正直なところです。特に攻撃は1年目はロングボールオンリーしかなく、相手もロングボールを蹴ってくるチームだと、永久に上空をボールが飛び交っていて客席でさえ寝そうになったほどです。千恵子、千葉には空はないけどロングボールはあるぞ。セレッソでタイトルを獲った時もカウンターが主な攻撃手段で、そこも清武、柿谷、ソウザ、山口蛍、杉本健勇、山村などの個人能力の高い選手にお任せという感じでもありました。2年目以降はコーチ陣がなんとかそれ以外の攻撃を構築しようとしましたが、それもうまくいかず、結局は偶発性の高い田口ショットガンシステムに辿り着いてしまいました。コロナ禍はあったにせよ、3年という長い期間でこの順位のチームしか作れなかったのは、尹晶煥監督の力量不足だと思われます。数年前にはJ1で有効だったやり方が、J2でさえも通用しなくなっていたというのが単純な事実じゃないでしょうか。ただ、周囲が適切にサポートができていたのか、というのも微妙なところです。特に、前線で独力で点を取ってくれることが求められるサッカーなのに、去年のサウダーニャや今年のレオンソ、リカルド・ロペスなど、頼みの外国籍選手が軒並み不発だったのは痛恨でした。これは単純に強化部の失態なのは間違いありません。また、今年の序盤に勝てないながらもある程度秩序だった崩しをしようという意図が見えていたのに、途中で完全に手放してしまったことも不可解でした。これは尹晶煥監督がコーチ陣の提案を拒絶したのか、コーチが諦めてしまったのか。さらに、まだプレーオフの可能性があるにも関わらずに突然退任を発表した件といい、尹晶煥監督と一枚岩になってチームを作る気があったのかというとそこはかなり疑問が残ります。外から見ると、早めに来シーズンに切り替えていきたい、そんな雰囲気すらありました。ともあれ、3年間という父オシムに次ぐ長い期間、監督を務めてくらました(それが2番目に長いってどういうことやねんという話もありますが)。強い意識を叩き込まれた守備は激しく、時に美しくさえもありました。意図的かどうかはともかく、ソロモン、ブワニカ、見木、西久保などの若手もたくさん出場機会を得ましたしね。インタビューの日本語がかわいくてとてもよかったです。お疲れ様でした。

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