見出し画像

わたしが映画館でひとりで映画を見る意義

ひとり映画館デビュー

わたしのひとり映画館デビューは2016年6月18日公開の「MARS~ただ、君を愛してる~」
当時わたしは15歳
ひとり映画館デビューとなった訳は単純で、この作品に繋がるドラマ版を見ていたのが
わたしの周りには少なかったからだ

それまでは家族や友達が隣に座って映画を見るのが当たり前だったことから
隣に人がいないことに少し寂しさを覚えたのは
開演前までのわずかな時間だった

もっぱらひとり映画館

ひとり映画館デビューを終えてからは、リミッターが外れたように一人で映画館に通うようになる
『一人で映画館に向かい、一人で映画を見て、一人で帰宅する』
この行動を行うとき、わたしはとても大きな幸福感に満たされる

これを 寂しい だとかマイナスの感情を持つ人もいるだろう

分かる。

確かに、ひとり映画館を実行する日は、ほぼ会話を行わない
公共機関や自家用車で映画館に向かい、オンラインで購入したチケットを発券する
するとすれば、
ドリンクを頼むときや
入口でスタッフさんにチケットを確認してもらった後の
「ありがとうございます。」
のこの会話くらいだ

これが、良いんだ

映画とは

わたしにとって映画とは何だろう。
「趣味」
「生きがい」
「疑似体験」
「夢」
どんな言葉も何かしっくりこない。

そりゃそうだ。映画には多数のジャンルがある。
アニメーション、ホラー、音楽、ドキュメンタリー、恋愛、ミステリー、・・・
これらを一つの言葉でまとめるなんてわたしにはできない

でも、映画を見ることで色々な思考が刺激されて
経験値として自分の中に落とし込むことが幾度となくある

映画から得られることは無限だ

映画館でひとりで映画を見る理由

ひとり映画館を実行するときには会話はほぼ無い
数行前にこう記したが、これこそがわたしにとって最大の利点だ

ある映画を見に行くと決めてから
予告を見て、あらすじを頭に入れたり、キャストや役柄を調べたりすることを
わたしはほぼしない。

開演されてスクリーンから得られる情報を第一の情報とすることを決めている
おかげで緊迫したシーンではきっと作品内の人より心拍数は上がっているし、
感動シーンでは自分でも驚くほど涙を流す

場内が暗くなり、スクリーンに映し出された瞬間からエンドロールが流れ、場内が明るくなる
その瞬間まで全身で映画を浴びる

余談になるが、上映が終わり、照明が付いた瞬間、1.2時間同じ物語を共に見ただけで
何故か全くの他人とは思えない同志のように感じるのはわたしだけでしょうか。

話を戻し、映画館でひとりで映画を見る理由だが、
何の情報も入れてなかった脳内が見終われば映画の情報でいっぱいになる
この時の感情、余韻を乱されたくない
が答えだ

映画を見た後の余韻

きっと映画を見終わった後、
一緒に見に行った相手と感想を言い合いたい
あのシーンの意図って〇〇かな
あそこの伏線気付けてた?
など上演後の会話を楽しみにしている人も多くいるとは思うが、
わたしはその時間こそ自分自身と向き合いたい

席を立ち、帰宅するその道中に次々と湧き上がる感情にすら
楽しさと嬉しさを覚える

自分が得た情報、芽生えた感情はできるだけ失いたくない
自分の中でかみ砕いて、自分なりの解釈を広げて、目一杯映画を堪能したい

ある程度、時間と日数をかけて堪能したあとは現代特有のSNSを覗いてみる
映画の公式アカウントでは裏話や場面写真が上がっているし
ハッシュタグで検索すれば様々な目線からの感想を目にすることができる
ここで自分だけでは考え付かなかった新しい解釈を得ることができる

そう、映画は何度でも心揺さぶられるものだ

ひとりで映画館に行く意義

どんな人間でも人からの言葉というのは何かしらの影響を受けると感じていて

せっかく芽生えた感情を何にも左右されずに自分の中に落とし込む

これは
『一人で映画館に向かい、一人で映画を見て、一人で帰宅する』
ことでしか達成できないことではないだろうか

映画館で映画を見るという時間を最大限、有意義なものにしたい

わたしにとって映画は
人生の経験値となり、感性をより豊かにしてくれる
そんな存在なのかもしれない



きっとこれから先の人生、ひとりで映画館に行くことも、友人と映画館に行くこともあるだろう
家のテレビとは比べ物にならない大きさのスクリーンだからこそ感じられることを
大切にしたい


映画は様々な楽しみ方があるから
誰からにも愛されるものなのだ


人生を艶やかしてくれる映画を
これからもたくさん見続けたい


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?