見出し画像

俺のCD棚 第2回

第2回は、ストレイテナー 【Nexus】

ストレイテナーは、もともとは2人組から始まった、アルバム毎に楽曲の変遷やメンバー加入によって成長を示してくれる、今となっては珍しいオルタナティブロックバンド。※最近のバンドはメジャーデビューの時から完成されてる事が多いので少々つまらない。 

このアルバムはギターが加入して4人組になってから初のアルバムで、ここから楽曲が大きく変化したように思う、記念碑的な盤。なので、このCDに関しては見た目以上に中身が気に入っている。

全体を通して言えることは(当たり前だが)ギターのフレーズがそれまでとは全く違い、かなり複雑になっている。それに伴い、他のパートも競い合うように演奏する曲が多いように思う。特に2曲目はギターから始まり、ドラム、ベースが入った瞬間から明らかに違う聴こえ方に変わる。メロディラインがくっきり浮かび上がるかのようで、鳥肌モノ。

続いて4曲目。一転して終始ものすごく静か。ボーカルのトーンも落ち着いているのに、曲のスケールは不思議と大きく広がっていく感覚になる、なんとも不思議な曲。こんなのも今まではなかったアプローチ。

そして7曲目。これが一番のお気に入り。静かな始まりから展開していくのだが、曲が進むにつれてテンポが速くなって、サビはまさにセッションを楽しむかのように各パートが激しく演奏する、意欲作。これほど最初と最後で印象が変わる曲というのは本当に珍しい。これだけ聴くって事もあるくらい好きな曲。

続いて、ジャケットについて。楽器が置かれているだけのシンプルな構図。タイトルが Nexus (絆)であるからだろうか。これから4人でやっていく!といった意思表明のような潔いデザイン。

画像1

CD自体のデザインもご覧の通り。シンプルだけど、フォントの大小のバランスが非常に好印象で、なんだかすごくお洒落に見える。

余談だが、ストレイテナーは歌詞も特徴的で(うまく表現できないのだが)、曲によっては寓話的なものがある(一見よくある情景や話の裏に教訓めいたものが潜んでいるかのような歌詞)。そんな表現が増えたのもそういえばこの頃だったかもしれない。それもまた魅力のひとつ。

以上、第2回でした。次回はストレイテナーと同じオルタナティブロックですが、ベクトルは全然違ってメタル×パンクの掛け合わせ、SUM41の2ndアルバムを紹介します。それではまた。

いただいたサポートは活動費として使わせていただきます。