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私の本との向き合い方 後編(書店を開くまでのおまけ1)

本は人を救わないけれど、人は本に救われることもある。

端的に言えば、それが私の思う本の力です。

私は”嗅覚(センス)”という言葉で表しますが、人は自分が必要とする本に必ず出会えるものです。

ランキングや口コミ上位の本でも、書店員イチオシの本でも、ロングセラーでもなく、自分が一番求めている本を”嗅ぎ分ける”能力は、人間誰しも持っているものなのです。

もちろん、磨かなければ”嗅覚”の精度は上がりません。

そのためには、書店で自分で棚をじっくり見て回って、ピンとくるものを手に取って、眺めて、買って読むことが重要です。

読書術として「身銭を切れ」と言う方が時折いらっしゃいますが、実際にその方が”嗅覚”も磨かれると思います。

その”嗅覚”で出会った本から、人は何かを得て成長したり、悩みが軽くなったりしますが、それは本の内容とは関係が無いことすらあります。

何を得るかは、その人が無意識に決めているのです。

だから、本が人を「救う」わけではなく、人が本に「救われる」のです。

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