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【-Column-】地元で押し上げる松本山雅FC ~秋春制に向けて雪国の課題が浮き彫りとなり大勢の力が必要と感じた1週間~

Jリーグの開催時期が現行の『春秋制』から2026-27シーズンより『秋春制』に移行される。

そんな中雪国、長野県松本市では、ホーム開幕戦(3月9日(土))の
4日前の3月5日から6日にかけて積雪10cmを超えるような大雪が降った。

松本山雅FC 公式HPで3月7日(木)に試合会場の除雪ボランティアを募った。

公式Xによると、総勢100名を超えるボランティアが雪かき作業にあたったとのこと。

また、ホーム開幕戦当日の朝にも薄っすらではあるが積雪があり、
グラウンドキーパーの方々の除雪作業によって試合は開催された。

試合は1対1のドロー。
負けはしなかったものの、大勢の力を借りて試合が実施できたのだから勝ってほしかった。


さらに、3月13日(水)のJリーグYBCルヴァンカップの前日午後からはドカ雪に見舞われ、
これまた積雪10cm程度の大雪が降った。

前日の公式HPでも試合開催の可否について広報され、
当日の除雪ボランティアを募って、試合開催に向けて準備を進めることになった。

当日の午前中に、大勢のボランティアの協力によって除雪作業が行われ、
試合は無事に開催されることになった。

試合当日の天候は問題なかったものの、ナイトゲームのため気温が0度近くの厳しい寒さの中で実施され、延長戦、PK戦までもつれ込んだ試合の終了時刻は22時近くだった。

お互いこの状況下で試合が開催されていることに感謝を示すような白熱した試合展開だったが、
ホームの松本山雅FCがレノファ山口FCを下して、次戦のアビスパ福岡戦へと駒を進めることとなった。

また、レノファ山口FC 志垣監督の試合前、試合後のコメントが本当に人柄の良さを感じます。
「感謝を表現できること」本当に素晴らしいです。

熱い熱い両チームのYouTube【INSIDE】を載せておきます。


この試合はある意味で大きな話題となり、SNSでは多くのコメントが寄せられているのを目にした。

温かいコメント・メッセージがある一方で、
ボランティアを動員しないと試合が開催できない状態にあることなど、
秋春制に向けた課題が浮き彫りとなるようなコメントもあった。

今年からJリーグに加盟しているクラブはルヴァンカップに出場できるようになり、
予選ラウンドはミッドウィーク開催のナイトゲーム。

3月中旬といえどこの厳しい寒さの中で実施されるのは、
選手のみならず、応援に来ているファン・サポーターの身体にも応えるものがある。

1週間で試合の前に大雪が降り、ボランティアの方々の協力で試合が開催されるという、
異例といえば異例の出来事だった。

今回の出来事を美談にするつもりは到底ない。
しかし地域のファン・サポーターと協力して試合開催できたことは、
クラブにとって今シーズンの大きな糧になることは間違いないことだろう。

J2昇格に向けて良い方向に進んでいってほしいと願っています。


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