やがて父になる その1
2020年1月末、すー(妻)が妊娠した。
現在妊娠6ヶ月。
私たち夫婦は付き合ってちょうど1年の日に入籍。
結婚して2年半が経ったぐらいである。
(夫31歳、妻3歳下)
ちょうど1年前に(ロードの歌い出し感)妊娠したのだが、その時は40日ごろで早期流産となってしまった。
誰が悪いわけでもなく、受精の段階で運命が決まっているものだと説明は受けたのだが、そういったものがあるとは知らなかったこともあり夫婦でかなり落ち込んだ。
なかなか妊娠に至らなかったので、私も検査受けてみようか考えた矢先のことだったので、嬉しさも悲しさも余計に大きいものになってしまった。
特に妻の落ち込み様はなかなかのもので、頭では仕方ないと分かっていても、心のどこかで自分の行動を振り返っては紐付けて考えてしまっているようだった。
その姿を見て強烈にすーが妻→母に変化していくように感じたことを鮮明に覚えている。
なんせ彼女は国宝級の素直さと朗らかさを持っており、同性からすると「作っている」だとか「人ウケを狙ってる」などと誤解や嫉妬が起きるだろうなぁと思うほどだった(実際に妬みからの嫌がらせはあったが今は大体解決)。
性格が少々お腐り気味の自分にとっては、とても魅力的に感じて惹かれていった。
私が年上ということもあり、「自分が引っ張ってく人生かぁ〜、しょうがねぇなぁ〜」なんて思春期よろしくな意識で共に過ごしていたのだった。
そんな中で、母親へ急速に変化していく片鱗を垣間見た時、その速度に衝撃を受けたのだ。
少し時間を置き、また妊活に励んだものの、すーは毎月の生理予定日をくまなくチェックして基礎体温をつけるようになり、私はそのプレッシャーを勝手に感じていた。
ただ単純に怖かったのだ。
流産への恐れ、自分の時間大好き人間の生活が激変すること、そしてなによりすーが母親へと急速に変化していって自分がついていけるのか、など。
正直にいって父になるといった実感は、夫側においては生まれてきてからになるのではないかと今でも思っている。
私に関していうと、子どもが欲しい<<<<すーが喜ぶ顔が見たい というモチベーションで取り組んでいた。
そして今6ヶ月を迎え、強く思うことがある。
それは、男性目線からの妊娠期間の情報が少なすぎやしませんか?ということだ。
女性目線からの夫は〇〇してあげて、〇〇だと助かる、などの情報は溢れかえっていて参考になるが、男性目線の話はたまごクラブ内の漫画しか見たことがない(独自調査)。
そこで、自分が思い感じたことを残しておこうではないか!
ひいては後日見返した時に自分の変化も分かるし、同じ状況の父親(仮)の人々に届けば少しは気が楽になる部分もあるんじゃないかなんて思うのであった。
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