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【ドラマ記録】いただきました

 人間の脳は通常10%ほどしか使われてません。残り90%はなぜ存在し、どんな能力が秘められているのかまだわかってないんです。

ドラマ「SPEC」より

 テレビドラマ「SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」の前置きである。
 いやぁ〜〜〜〜、そんなこと言われるとなんかワクワクしちゃいますね。高倉のこの頭も、実は10%しか使われてないんですって。俺はまだ本気出していないだけってことですね。

 実は高倉、「SPEC」に結構多大な影響を受けている。学生時代の多感な時期にこんな厨二心をくすぐるドラマを浴びて、ハマらないわけがなかった。アイコンの達磨も元を辿ればSPEC由来だったりする……えへへ……。
 以下、ドラマ「SPEC」のあらすじです。ネタはバレてないです。読み飛ばしても大丈夫です。

 「SPEC」(正式には「SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」)は、2007年から2013年まで放送されていた刑事ドラマだ。
 物語は、特殊能力を持つ人々を追う「SPEC」(スペック)と呼ばれる警察の特殊部署、警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係を中心に展開される。SPECホルダーと呼ばれる異能力者たちが犯罪を犯す事件が頻発し、その特殊な能力を持つ者たちを追い、彼らの事件を解決する役割を担う。
 物語の主人公は、IQがバカほど高い警視庁の刑事・当麻紗綾と、彼女の相棒である公安部の刑事・瀬文焚流。彼らはさまざまなSPECホルダーたちと対峙して事件を解明していく。
 シリーズ全体にはサスペンスに加えてコミカルな要素が多分に含まれていて、SPECホルダーたちの異能力が物語に独特の展開をもたらす。ユニークで魅力的なキャラクター、エンターテイニングなストーリーテリング、サスペンス要素、そしてSF的な要素を組み合わせたシリーズとして根強い人気を誇っている。

 要は、SFミステリ系異能力刑事ものテレビドラマ!である。やばい、要素が、要素が凄い。盛り盛りすぎる。

 SPECは仮にも刑事ドラマなので、根底にはシリアスで重苦しい緊張感が流れ続けている。殺人事件が起きているのだ、手放しでエンタメなんかできはしない。キャラクター達は、当麻と瀬文は真剣に、全身全霊をかけて事件解決に向けて取り組んでいる。彼らは至って真面目なのだ。
 真面目な筈なのだけれど、端々に抜けがある。間抜けという意味ではない。脱力してしまうポイントというか、くすりと笑ってしまうようなところがある。当麻は常に餃子臭いし、瀬文は紙袋をハンドバッグのように使っている。裏番組の金曜ロードショーでルパン三世が放送されているということで、ルパン三世みたいな人の指名手配ポスターを貼り出したりする。

SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜
第一話「魔弾の射手」より

 SPECにはこういった、大笑いには至らない、決してストーリーを邪魔しない、けれど一瞬「ん?」と目を引く小ネタが随所に放り込まれている。この「抜け」がクセになるのだ。
 「抜け」は必ずしも「抜け」で終わらず、実は致命的な伏線になっていたりもする。学生時代の高倉は画面の中に提示された要素が伏線なのかそうじゃないのか、あのギャグは一体どういう意味だったのか、延々と考察し続けたものだ。「シリアス」と「抜け」のバランスが、このドラマでしか摂取できない栄養素を作っている。
 ついでに、これは完全な私見だが、主人公の当麻と瀬文の間に恋愛感情が全く絡まないところがめっちゃくちゃに良い。異性だろうが何だろうが関係なく、相手の正義を信じている、だから背中を預けられる、そういうまっすぐな関係だ。最高。高倉はこういう二人が大好きです。

 TBS系テレビドラマ「SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜 」はAmazon Prime Videoでも配信中です。興味ある方、是非に是非に観てください。そして高倉と語りあいましょう。

 これは余談だが、テレビドラマシリーズ「SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜 」はワンクールで終わったのだけれど、続編が制作されている。
 と言うのも、テレビドラマを全部纏めて、起承転結で言うところの「起」だったのだ。「承」はスペシャルドラマ、「転」「結」はそれぞれ映画になっていて、ついでに映画「結」は前後編に分かれていたりするのでなんかもうすごい長い。
 おまけに終盤に差し掛かるにつれてSF超大作みたいな画面になっていく。テーマがテーマなので、世界の根幹を揺るがす規模の話になるのは必定だったと理解しているし、物語の根幹は起承転結通して変わっていないことは分かる。分かるが、体感としては「「相棒」を見てた筈なのにいつの間にか「スターウォーズ」になってる……」くらいのギャップがある。
 どっちがどう、と言うつもりはないが、やっぱりテレビドラマが好きだったなぁ。

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