【エッセイ】光の速さにだって追いつく
えっ、今日から十月って本当ですか?
ついこの間2023年になったばかりだと思っていたのに、今年も残すところあと三ケ月だなんて信じ難い。光陰矢の如しとはこのことか。この調子で時間が過ぎるとなると、瞬きする間に老人になってしまいそうだ。
ところで高倉は、十月から十二月にかけての気候が結構好きだ。残暑を冷ます木枯らしと、耳に優しいコオロギの鳴き声。だんだん早くなってゆく日暮れ。春から夏にかけてあおあおと茂った街路樹が、ちりちりと枝ばかりになってゆく過程が好き。
季節品も好きだ。スターバックスのおいもフラペチーノも、ファストフード店がこぞって売り出す月見バーガーも、オレンジ色と紫色が賑々しいハロウィングッズコーナーも好き。ハロウィンが終わった途端にクリスマスに突入する変わり身の早さも、クリスマスが終わった途端に正月色に切り替わる忙しなさも好きだ。
良い季節ほどあっという間に過ぎ去ってしまうもので、十月から十二月って特に早さで過ぎていく気がする。去年もそうだった。涼しくなってきたと思ったら、あっという間にハロウィンが終わってサンタクロースが飛び去って、気付いたら紅白歌合戦を観ていた。
曰く、体感時間の長短を決める要因は新しい知識量、経験量にあるらしい。子供は知識量が少ない為、あらゆる刺激に敏感に反応するが、大人になって知識量が増えるにつれて刺激が減り、知識の獲得量も減る。故に体感時間が短くなってゆくそうだ。
つまり、十月から十二月にかけての大好きな時期をより長く体感するには、新しい知識を、刺激を得るべきということだ。マンネリ化した日常から脱却、は流石にちょっと困難だが、日常の中に新たな刺激を取り入れることはできそうだ。
新たな刺激かぁ。何をしようかな。取り敢えず、今日も今日とてKindleは大型セール中なので、新しい本を買って新しい知識を得ることはしようと思います。秋は読書の秋ですし。
あ、そういえば、刺激を得るにあたっておあつらえ向きのフェスティバルが今まさに開催中でしたね!好きなことをもっと楽しむ、noteクリエイターフェスティバル!
折角なので、この祭典の企画や催しに参加してみようと思います。今まで書いたことが無いタグ、触れたことのないジャンル、知らない世界の話に沢山関わることができそうです。わくわく。
そんなわけで、noteクリエイターフェスティバルの投稿企画「10月これやる宣言」に本稿を寄せて、決意表明とさせて頂きます。目指せ、体感史上最長の十月。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?