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おいしいバゲット

学校がおわったあとにメトロのなかで夕食のメニューを考え、滞在先のちかくのお店で野菜やお肉を買って帰る。というのが平日の日課になってきた。すぐにメニューを決めることができるときもあれば、なかなかできないときもある。たいていはパスタになってしまうのだけれども。

野菜はスーパーマルシェで買い、お肉は肉屋。そして、バゲットはもちろん、パン屋で買う。

パン屋はそれはもういたるところにある。すこし歩けばパン屋、そこらを眺めればパン屋だ。ここは代々木八幡なのか(あの街もたくさんパン屋がある)というか、それ以上にパン屋がひしめきあっている。

だいたい夕方にバゲットが焼き上がっているので、帰りぎわにいくとちょうどそのバゲットを買うことができる。それがまたすごくおいしい。もっているだけでそのほのかに暖かいパンから、おいしそうな香りがかおってくる。これは思わず先の方をかじってしまうのもしかたない(先の方はよくかじられている)。

その味もお店によってちがってくる。おいしいところとまあふつうかな、というのに分かれていて、これはおいしくないなというのは食べたことがない。フランス人にきくと、人がならんでいるパン屋に入ればまちがいないそう。どこでもだいたい1ユーロで買えて、毎日食べるのにはありがたい。

いろいろと試してみて、近所のパン屋の「Boulangerie de Lourmel」のバゲットがいちばん美味しかった。そこには2種類のバゲットがあって、ふつうのものとTraditionというものがある。そのTraditionというバゲットがとてもおいしい。最初にたべたときに、これはそこらへんのバゲットとはちがうぞとなった。しっかりとした食感で、かんでいくと生地のうまみがじんわりでてくる。翌日にそのパン屋にいくと「パリジェンヌのベストバゲット」という賞をとったポスターが貼られていた。それはおいしいはずだ。

「 パンドゥ トラディシオン, シルブプレ !! 」


♤かいてるだけで、よだれがでてくる

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