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仕事とバンドと生活と

いつものように風呂上がりにPCでTwitterを眺めていたら、ライブハウスで出会った後輩の"1994"というバンドが活動休止になるというツイートを見かけた。

活動休止の理由が社会人バンドマンらしい理由でもあったのだけど、一旦立ち止まって人生に向き合うという言葉がなぜか不思議と刺さってきた。
そんなわけで色々思うことがあったので、今夜は仕事とバンドと生活のあれこれについて綴ってみようと思う。

言わずもがな、自分も所謂”社会人バンドマン”なのですが、そもそも社会で働き始めるまではバンドは未経験だし、ライブハウスにもほとんど足を運んだことが無かった。社会人2年目の頃に”冷たい指輪”というバンドに加入して、ライブハウスでの活動を始めてから今に至ります。当時のエピソードに関しては下記のnoteを見てもらえたら、大体は辿れるかなと思います。

サラリーマンやりつつバンド活動をやるのはそんなに簡単なことではなくて、スケジュール面とか諸々大変なこともそれなりに多いわけです。栃木の出張帰りにライブハウス直行してリハなしでライブしたりとか、仕事終わりにレンタカー借りに行って有給ぶち込んで大阪遠征行ったりとか。それこそ20代だから出来たことかもしれないけど、社会人バンドマンならではの無謀な経験だったと思う。もう1回出来るかと言われると、多分難しいんだろうな。

あと、これは自分だけかもしれないけど、働きながらバンドをすることに対しての理解も苦しいものがあった。バンドをやり始めた当初は理解も何もあったものでは無かった。職場の上司からは二足の草鞋だの不真面目だのと、両親からは遊んでばかりで仕事を疎かにしているだのと散々言われてきたものだ。そんな否定的な意見を全無視で続けてきた自分も大概ではあるのだけど、今となっては周囲の理解と支えこそが何よりの続ける原動力であることを身に染みて実感している。

今年で社会人バンドマン歴も11年目を迎えて、仕事とバンドと生活と自分が大事にしたいものが増えた。どれか1つを失っても成り立たない。だからこそ、ただ音楽を続けるだけではなく、続けるために何を大事にしなきゃいけないのかを考えるようになった。音楽と密接にある日常を過ごさせてもらえていることについては、家族には感謝の気持ちしかない。決して成功者でも何でもないのだけど、仕事とバンドと生活が揃って総じて人生をプラスに変換していきたいなと常日頃思っている。この先もずっとそうあり続けたい。

最後にライブハウスに足を運び始めた新卒1年目の23歳の自分へと伝えたい。33歳になって結婚して仕事も多忙を極めている今も、私はしぶとくバンドを続けています。今日もバンドの音作りのヒントを探しにお茶の水でエフェクターを眺めていました。そんな今を過ごしていられるのは家族や周りの仲間たちの支えあってこそであるということを決して忘れないでほしい。もし、上手くいかなくて悶々とすることがあったら1分半のこの曲を聴いて、思い起こしてほしい。

birth - 死ぬほどバンドがやりたかった

売れるとか売れないとか関係なく、俺は死ぬまでバンドを続けたい。