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最近の音楽周りのこと

最近、仕事が繁忙期を迎えていて、1日の大半を仕事に費やしている。
仕事はとても楽しいのだけど、全くと言っていいほど時間が足りない。
音楽から離れているわけではないけど、ここ最近の自分のための振り返りも兼ねて、たまには音楽の話をしっかり書いてみようと思う。

バンドのこと

17歳とベルリンの壁もTeenagers Bloody KillinGも制作活動にシフトしていて、ここ暫くはライブの予定がない。

常にライブ活動をコンスタントに行なって、表舞台に立ち続けることが全てではない。一瞬の流行り廃りに流されるようなことも無く、マイペースに音楽活動が出来ているように思う。生活あってこその音楽だから。

最近は久々に機材を見つめ直して、音作りを変えたりとかエフェクターボードを弄ったりする時間が増えたように思う。特に電源周りのアップデートに拘るようになった。ずっと凝り固まっていた物を解して再構築するような感じ。少しばかり機材が増えたので、使っていない不要な機材を早いところ手放すことが直近のタスクだったりもする。

最近聴いている音楽のこと

最近は聴く音楽がハードコアとエレクトロニカという二極化しつつあるのだけど、今年の3月にリリースされたkelzの"5am and I Can't Sleep"が一推しでよく聴いている。

所謂ベッドルームポップ・エレクトロポップの類ではあるのだけど、音の1つ1つが実に心地良くて延々と聴いていられる。メロディも耳に残りやすくて自然と馴染んでくるので、気がついたら何度もリピートしていたりする。

ちなみに昨年からテレワークのお供として音楽をBGM代わりに聴くことが圧倒的に増えたのだけど、そんな自分のiTunesの再生回数のダントツ1位がTycho。それこそ完璧に近いくらいにリラックスさせてくれる音楽だと思っている。かつてフジロックのホワイトステージでライブを観た時には心地良すぎて意識が飛びそうになった。大袈裟ではなく、本当の話である。

ハードコアに関しては、国内だと相変わらずenvyやto overflow evidenceをよく聴いている。今年入ってライブを観る機会が割とあったバンドだからこそかもしれない。日々色々と悶々と考え込んだり、悩んだりすることも沢山ある。そういう時に彼らの音楽を聴いたり、ライブに足を運びたくなる。もはや精神安定剤みたいな物だなと思う。

最近では海外のハードコアを聴き直すことも多くて、特にスウェーデンのTrachimbrodは改めて聴き直してどハマりした。Sore Eyelids然りシューゲイザーとハードコアの融合した音楽に凄く惹かれるので、まさにドンピシャな音だった。

ハードコアというよりはシューゲイザーに影響を受けたオルタナバンドを漁るのも凝っていて、最近ではSoul BlindとNOTHINGがお気に入り。ジャンルが云々とか変に固執せずに自由にやりたい音楽を突き詰めるからこそ、こういう音を出すバンドが出てくるのかなと思う。そういう自由な精神性含めて凄く影響を受けている。くだらない流行り廃りとかどうでも良くて、変なフォーマットに当てはめることもなく、出したい音を突き詰めて良いんだなと思い返したのもこういう音楽に触れたから故だと思う。


最近考えていたこと

ぶっちゃけて言うと、自分がこよなく好きなインディーロックですら商業的な匂いが立ち込めるようになったように感じて、距離を置きたくなった時期があった。「皆こういうのが好きなんでしょう」と何処かすかしている音楽が増えたように感じたことがあった。もちろんマーケティングや戦略的な観点では悪いことでも何でもないのだけど、メジャーはまだしもアンダーグラウンドなインディーロックでそう言う匂いを色濃く感じてしまったことに若干の戸惑いがあった。

そもそも、アンダーグラウンドとは何なのか。流行っていない時代遅れの音楽なのか、大して人気もないバンド・音楽のことを指すのか。流行りに乗っていなければ、価値はないのか。そんな悲観的な話ではないはずだ。今日もどこかのライブハウスで人知れず凄いバンドがライブをしていることにワクワクするわけで、それこそがアンダーグラウンドたる魅力ではないかなと常々思う。だからこそ、自分はライブハウスで出会う音楽が大好きなわけだ。

SNSで情報を得ることが当たり前のようになってきている中で、メジャーレーベルがやっていたような広報・バックアップをDIYで出来るようになった。色々なバンドの情報がTwitterのリツイート等で日々回ってくるし、様々な音楽に触れる機会も増えた。それ故に、所謂「今話題になっているバンド・音楽」に対して魅力を感じない時も多々ある。

歳をとって自分の感性が鈍ってきているのかもしれない。それこそ最近まで悶々と考えていたのだけど、そもそも流行り廃り云々で音楽を聴いていないことに改めて気づいた。決して商業的な匂いのする物を嫌っているわけではないのだけど、自分の感性に響かない物を無理に許容する必要なんてない。音楽においては八方美人である必要はなくて、自分が好きだと思うものを突き詰めてこそだなと思う。

だからこそ、何周かしてまたフラットに音楽と向き合えるようにはなってきた。これから先も好きな音を追求し続けるし、自分の大好きな音楽を聴き続けるし追い求めていくだろうなと。

そして、そういう自分と同じような音楽好きな人たちにに響くような音をこれからも鳴らせていけたら良いなと改めて思うわけです。

音楽って本当に正解がないから楽しいね。これからもずっと真面目に悩みつつ楽しみ続けて行きたいなと思います。