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鬼滅の刃で中学英語#64~『無限列車編』DVD&Blu-rayは英語字幕対応!速攻レビュー!実は中高生向け?

ついに発売されました、『鬼滅の刃~無限列車編』のDVD&ブルーレイ

本日6/16発売なのに前日に届くのは、まぁ、いい時代になりましたよね。

「ワタシ、散歩に行きたい」とアピールする(2時間前に行った上に、外は雨なんですけどね)愛犬の妨害工作に負けず、早速奥さんと見ましたよ。

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ディスクを入れて初めて気づいたんですが、

これ、

英語字幕付きですね!!

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(タイトルは海外展開時と同じく「DEMON SLAYER -KIMETSU NO YAIBA- THE MOVIE: MUGEN TRAIN」でした。タイトルの解説についてはこちら


まさかの英語字幕!

これで英語の勉強が出来ちゃうじゃないか!!

(いや、商品詳細ページには最初から書いてあったんですけど未読でした)

・・・ということで、最近の「鬼滅英語」のコンテンツの更新はほぼ、別ブログ『全集中・英語の呼吸』で行っているのですが、当noteをフォローしてくださる方もいらっしゃるので、まずはnote向けに書くことにしました。


英語字幕・音声について

テレビ版のDVD&ブルーレイはなかった「英語字幕」ですが、さすが映画ですね、バッチリ全編英語翻訳されていました。

ちなみに、「字幕のみ」なので、英語音声はありません

その点は残念と思われる方もおられるかもしれませんが、そこはまぁ、日本国内向けなのでしょうがないでしょう。

ちなみに、テレビ版で英語字幕・音声を利用する件に関しては、別の記事にしたためていますので、そちらをごらんください!


さて本題。大事なのは劇場版の英語字幕ですね。

当然のことながらデフォルトでは「字幕オフ」ですので、トップメニューで字幕設定をするか、再生中に字幕設定をしましょう。

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ちなみに、エンドロールのテーマ曲『炎』も、英語字幕がついています笑

これはこれで必見です!

バリアフリー対応

なお、本ディスクは、「バリアフリー対応」ということで、ディスクを入れて放置しておくと、バリアフリー音声ガイドでの再生になりますので、通常の音声を聞きたい場合は、最初に「決定」ボタンを押す必要があります

字幕はわかるにしても、映画なのに「音声のバリアフリー」というのに戸惑われる方もおられるかもしれませんね。

簡単にいうと、音声のセリフの邪魔にならないタイミングで、別のナレーターが状況を解説するもので、今、結構こういうのが多いみたいですね。

私も耳に障害のある友人にそういうのがあると聞いた時、「映画なのに?」と思ったものですが、「音だけでも映画を楽しみたい」という人がいたり、あとは、「目が不自由な人」は必ずしも「全盲」じゃないということもあるようですね。

今、SNSでも「盲導犬なのにスマホ見てる」みたいなことを言われたみたいで、それがプチバズってます。

盲導犬や白杖=「全盲」とは限らず、実際は「弱視」だったり「視野狭窄」だったりする人の方が多くて、こういった「サポート」があるだけでもだいぶ助かるようです。そりゃそうですよね。

テレビ版もそうしてあげてほしいですね。

肝心の英語字幕の出来は?

とはいえ、このnoteは「鬼滅英語版で英語を学ぶ」というマガジンの中の一記事なので、バリアフリーの掘り下げはほどほどに、英語字幕について語りましょう。

あまりネタバレになってもいけませんが、英語字幕、いいですよ!

基本的には、「水の呼吸=Water Breathing」など、コミック英語版『Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba』の表記と同じです。


たとえば、煉獄さん伝説(?)の登場シーン、

「うまい!うまい!うまい!」はコミック版と同じく「Delicious!」でした。

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あとは、コミック版より、

日本人が理解しやすいような表現が多い気がします。


原作の英語版は、

英語ネイティブの、
英語ネイティブによる、
英語ネイティブのための英訳

でしたが、この映画版『鬼滅の刃~無限列車編』の英語字幕は、あくまでも日本市場向けのディスクに英語字幕を載っけただけなので、

日本人に理解しやすい英訳

になっている気がします(なぜかは不明)。


原作・コミック英語版・ディスク字幕版の違い!

たとえば、

煉獄さんのセリフで、炭治郎に対して、全集中・常中を自在に使いこなせれば柱になれるかも、的な事を言う流れの中で、

原作マンガ(鬼滅の刃第8巻)では、

柱までは一万歩あるかもしれないがな!

と言う部分。


これ、マンガの英語翻訳版(Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba Vol.8)では、

But that's just the first of 10,000 steps yet to come!

と、見慣れた単語の見慣れぬ使い方がされているのに対して、


無限列車編映画版ディスクの英訳は、

Although, there might be 10,000 steps before you can become a Hashira.

となっており、原作の日本語をそのまま英語にした感があって、とてもなじみやすいと思います。


それぞれの英訳の解説

実際にそれぞれの単語を見てみると、

ディスク版鬼滅の刃~無限列車編
although=だが
there=~がある
might be=~かもしれない
10,000 steps=1万歩
before=前に
you can become=なることができる
a Hashira=柱

となって、まとめると、

Although, there might be 10,000 steps before you can become a Hashira.
柱になることができる前に、1万歩あるかもしれないが!

いう感じで、原作の、

柱までは一万歩あるかもしれないがな!

から英訳されたことがわかりやすい、日本人がスムーズに読みやすい文法になっているのがわかりますね。


かたや、英語翻訳版コミックの場合、

英語版コミックDemon Slayer: Kimetsu no Yaiba Vol.8
But=だが
that's=それは~だ
just=ほんの
the first of=最初の
10,000 steps=1万歩
yet to come=まだこれからだ

となっていて、

これをまとめると、

But that's just the first of 10,000 steps yet to come!
だがそれは、これから始まる1万歩の内の初めの一歩なんだ!

となるわけで、原作とちょっと違う訳に感じますよね?


とくに、「yet to come」なんて学校でまず習わないですし、なんなら「yet」は最後って教えてもらうのに、その後に「to不定詞」ですからね。

習わないのも当然で、これ、ネイティブ表現だからですね。

日本に住んで、TOEICの問題とかやらない限りはお目にかかることはないんじゃないでしょうかね??

つまり、コミック英語版の英語の方が、日本人からしたら難しい、というわけですね。

なんでこんなに英訳が違う!?

先ほども言ったように、コミック英語版は、

英語ネイティブの、
英語ネイティブによる、
英語ネイティブのための英訳

ため、ネイティブしか使わないような日常会話表現が使われています。
(だから毎回、英訳を解説するのが大変です!)

さらに、コマのフキダシのサイズや、前後の流れで代名詞に置き換わったり、表現が変わったり、省略したりすることがわりかし普通にあるんですよね(上記の場合は、「柱=Hashira」が省略されていますね)。

今回のディスク版に関しては、というか映画の翻訳というのは、一つのセリフに対して、一つの訳をつけていくという作業がなされている(はず)なので、日本語のセリフを文字通り英語に訳したような英訳になっているせいか、我々が学んだ英語の感覚に近い英訳になっているのです。

あと、海外で日本のマンガの英語版を読む人は「OTAKU」な青年(比較的高学歴)が多いと思いますが、アニメ映画は子どもたちのものだから、英語の表現が基礎的な表現にしてある、というのもあるかもしれません

(あと、日本人か??という気さえします。翻訳者はどこに書いてあるのかわかりませんが・・・)


理由は何であれ、英語が不得意な日本人が、日本人の英語学習習慣の感覚で学ぼうとするなら、この『鬼滅の刃~無限列車編』の英語字幕は非常に勉強になるぞ、と。


逆に、「ネイティブの英語」「生きた英語」を学ぶという視点で見ると、ちょっと物足りない、と思う人もいるかもしれませんね。

まぁ、そんな人そういないと思いますが・・・。


あとは、上記のように、マンガ英語版と、映画字幕英語版を見比べてみるのも(楽しい人には)楽しいです

英語字幕

「全集中の呼吸」はコミックもディスクも「Total Concentration Breathing」で、コミックは「Concentrate.」なのに、英語字幕は「Focus!」でした。

日本人は「コンセントレートした」とは言いませんが、「フォーカスした」とは言うので、この辺も、日本人が理解しやすいような英語のチョイスでしたね。字幕翻訳は。


結論~どれがおすすめか?~

以上のことから、「2つの英語版」は、以下のようにオススメな人が分けられると思います。

無限列車編DVD&ブルーレイ

➡日本語も楽しみながら、英語も楽しんで学ぶ人向け。
 中学生、高校生でも理解できる表現が多い


無限列車編英語翻訳版マンガ

英語ネイティブの表現を学ぶ人向け。
 難関大学、TOEIC、留学を目指す人にはよいかも


ディスク版&コミックス版両方

英語表現について研究する人向け。
 私のように、重度のマンガ好きや、英語を教えている人は楽しんで学べるかなと

独断と偏見ですが!!

とにかく、「日本語を聞きながら、英語字幕を見るのは、効率的です!」

わからない表現は、当noteのマガジン『鬼滅の刃で中学英語』や、『全集中・英語の呼吸』ブログの解説などを参考にしてみて下さい!

まぁ、無限列車編だけで見ると、コミックスの方が当然安いですが!

DVD&Blu-rayも、通常版(上記リンクから選べます)なら結構安いです。

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