見出し画像

一斉休校時の家庭学習に役立つ教材は?

一斉休校になってから2週間近くになり、学校の先生が頑張って用意した宿題を消化している最中という子が多いのかな、と思います。

ネットでは、ITを使った教材サービスが相次いで「休校期間中の無料提供」をうたっていますが、善意のこととはいえ、次から次へと出てきて、しかもそれがよくわからない「EdTech(Education+Technology)」。

結局どれがいいの?

どうした方がいいの?

と思ってる方もおられることでしょう。

独断と偏見で選んだ、休校期間中に使える学習支援

ぶっちゃけ、EdTechだけでも日に日に「一斉休校に対応」サービスが増えていくのですが、こういうのを調べるのが苦でない親御さんは別として、多くの方が困ってしまうのではないかなと。

そもそも、忙しいですよね。休校になったことで親御さんのやることも増えました。

実際、この休校期間が終わったらどうするのかというのも不安でしょうし、何より、どれを選べばいいのかがわからない。

そうなると、テレビで紹介されたものとか、ネットのまとめ記事などで見たもの、ということになるのですが、特に、「お子さんに合う教育」というのが本当に難しいからこそ、悩みは尽きないと思います。

今回はとりあえず、一般的な公立小中学校に通う、さほど勉強が好きではないお子さんのことを想定した、独断と偏見で選んだ「使える学習支援サービス」を紹介していきたいと思います。

➡勉強以外の学びについてはこちら

教科書会社提供の算数・数学復習プリント

算数・数学の教科書で同じのみの方が多いかもしれない「啓林館*」。
(*株式会社新興出版社啓林館の教科書ブランド)

親御さんの中には、啓林館の算数や数学の教科書で育ったという人もたくさんいることでしょう(林のマークです)。

この啓林館のサイトで、以前から教師用に存在していたプリントダウンロードページ(無料)があったのですが、このプリントが「単元ごとのまとめ」になっていて、復習として、テスト対策として結構使いやすくて、寺子屋でもよく使わせてもらっています(最近URLが変更)。

 ➡わくわく算数自己評価テスト(直リンク)
 ➡中学校数学自己評価テスト(直リンク)

ネットでダウンロードできるプリントは数あれど、これは「教師用」ということで、学校の先生が希望した時だけ答えがもらえるというものでした。

それが、今回のこの休校措置に合わせて、「答え」も一時的に公開し始めたのです(4月10日まで)。

これはうれしい変化ですね。

一年間分のまとめとして、各単元ごとに片面1ページになっているので、小学校であれば20単元前後、つまり20枚分ぐらいのプリントができます。

難易度は教科書のまとめということになるので、色んなタイプの問題が入っていて、難易度も教科書レベルですので、基本的に小学生であれば、このプリントが自力で解ければ学力としては「問題ないレベル」と言えるでしょう(間違えても自力で直せればOK)。

逆にこれが「難しい」解けない、となるとそこの部分の復習はしっかりしておかないと、次の学年に困りますので、この春休み中に、重点的に復習することをオススメします。

画像1

また、このプリントの良い所は、単元と単元の間の、若干難しい内容(線分図を使ったものなど)の内容も含んでいますので、この辺は何度やってもいいと思います。

欠点は、本来学校の先生向けのため、家庭用プリンタで使われるA4よりも大きいB4を想定して作られているので、図形の長さが絡むプリントは大きさが変わってしまう所でしょうか(文字が読めないとかはありません)。

あと、中学生向けもあるのですが、中学校は一単元のボリュームが大きい割に、このプリントは小学生版と同じく片面1ページのため、復習としてはちょっと物足りないように思います。普段の、期間の短い春休みならよいのですが・・・。

中学生は、学校指定のワークのまとめ問題をもう一度やるのが良い気がします。ワーク全部もう一度やるのが理想ですが。

 ➡わくわく算数自己評価テスト(直リンク)
 ➡中学校数学自己評価テスト(直リンク)

ちなみに啓林館は動画授業的なものも開放していますが、とても使いづらく眠くなるので、塾講師のものの方が絶対いいと思います。

ネットを活用する

塾自体も最近はタブレットなどを使った動画授業、自宅学習を推し進めていますが、それでも結構なお値段ということも少なくありません。

そもそも、学校の授業を聞かなきゃ勉強ができないのかという根本的な問いになりますが、昔は教科書に内容が全部書いてあるので教科書を読んで理解できれば学校に行かなくても大丈夫だったのですが、最近は「思考力」を育てるという名目で、教科書も「どうなるかな?」みたいな感じで問うものの、その解はどこにもなく、教師の説明が必要なものも少なくありません。

そういった面で、「わからないこと」を聞けるということが大事になりますが、学校の先生に聞けるなら聞けばいいし、聞けないなら塾・家庭教師などに聞くということになるでしょう(寺子屋でももちろん質問の相談に乗っています)。

しかし、中には教えてくれない塾もあったり、そういう環境がなかったりする方もいますし、そもそも学校に行けない、という状態の子もいます。

そんな人にオススメなのが、「わからないものはネット検索」です。

最近は塾講師経験のある人がホームページで公開しているだけでなく、動画でもバンバン公開していますので、自分がわかりやすいな、と思う解説にたどり着きやすいです。

ただ、このやり方は「本人に勉強をする気がある」子に限ったやり方になるので笑、勉強する気がない子、あまり乗り気じゃない子には向きません。

動画+プリントで学習しやすいオススメサイト

たとえば、リクルートの「スタディサプリ」などは、保護者が子どもの勉強時間を管理する機能がありますが、内容はちょっと難しめです。

そういう点で、オススメしやすいのは、不登校の子向けに動画を無料公開している、イケメン塾講師(元)の葉一(はいち)さんの「19ch.tv」。
(*19=じゅく)

小学校3~6年の算数、中学校1~3年の5教科、高校数学のまでの動画授業を2000本くらい公開されているのですが、凄いのが、動画の量だけじゃなく、その動画に対応した簡易的なプリント(片面1ページ)も用意されている所です。

しかもそのプリントは、穴埋めのみで記号ナシ

通常のプリントは、子どもが1人でやって、飽きたり嫌にならないようサービスとして記号問題がありますが、これは一切ナシ。子どもがきちんと理解して答えられるかどうかに重点を置いているので、難易度は高くないけれど、授業中用のプリントを書きながら、後でテストとして同じプリントを書かせる、という仕組みになっています。

動画も、30分授業とか15分授業みたいに決まっておらず、一単元一動画というわけでもなくて、要点ごとに10分前後(中学校は10~15分)の動画になっているので、それこそ、学校に行かなくても、毎日数本動画を見ながら勉強・・・ということもできるのです。

ただ、逆に、もの凄い量の動画なので、春休み中に全部見てやれる子はおそらくいないでしょう。たとえば、苦手な単元のプリントを印刷して、それが解ければ基本的な学力はあると言えるし、それがかなり苦戦するようだと、動画をしっかり見てプリントを埋めて、間を置いて同じプリントでテストする・・・というのが理想でしょう。

通常の時でも、学校にも行ってて、勉強もまあ普通前後、という子の場合は、「こんなにやっとれん!」となることもあり得ます。

そういうときは、プリントを先に印刷して、解説動画も教科書なども見ずにプリントが埋められれば動画を見る必要はないし、プリントが解けないなら動画を見る・・・という形の勉強法がよいかもしれません。

学校ではあまりやらない「高校受験用の数学問題」解説動画もありますので、休校期間外も使えます。

歴史の復習なら歴史まんが

昨日、別の記事でも紹介しましたが、休校期間に合わせて、小学館の歴史マンガ、『学習まんが 少年少女日本の歴史』が全24巻が無料公開されています。

特に女の子は歴史が基本、「オッサンの歴史」ということでもあり興味を持てない子が多いだけに、こういったマンガを読みながら、少なくとも歴史の全体的な流れ、一般市民や登場人物たちの心の動きから歴史の変化と出来事を理解してもらうのがいいかなと思います。

紹介し始めるとキリがないので、特にオススメなものに絞ってご紹介させて頂きました。少しでもお役に立てれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?